芝生をやってみたいけど、手入れが大変そうだからやめておこうかな・・・
そう思っている人って実はけっこうたくさんいます。そして、芝生の手入れはたしかに大変です。
ただ、芝生の手入れが大変なのが一年間ず~っと続くわけではありません。しかも、大変な時期は夏だけと言ってもいいくらいです。
そして、大変な(=いそがしい)季節にしっかり手入れさせすれば、あなたの庭に緑のじゅうたんが出来上がるのも難しい話ではないのです!
ということで、芝生の年間の手入れスケジュールもかねてどんな作業があるのか見ていきましょう。
4月~5月はいろいろとやることはありますが・・・
やることリストと、その大変さ(5段階評価にて)
❶芝刈り(大変さ:★☆☆☆☆)
❷水やり(大変さ:★☆☆☆☆)
❸肥料やり(大変さ:★☆☆☆☆)
❹雑草対策(大変さ:★★☆☆☆)
❺芝生の凸凹の修理(大変さ:★★☆☆☆)
❻穂と花を刈る(大変さ:★★☆☆☆)
❼エッジを整える(大変さ:★★★☆☆)
❶春の芝刈り
春の芝ってそんなに伸びないので芝刈りはあまりやる必要がありません。5月頃に1回やれば十分です。まあこれは楽なもんです。
5月に芝刈りをしましたが、5.5坪の芝生なのにこれだけしか刈れませんでした。
❷春の水やり
これもそんなにやる必要はありません。「最近、ぜんぜん雨降らないな~」なんて思うくらい乾燥が続くようであれば水をまくくらいでOKです。春の水やりに大変さは感じませんね。
❸肥料をまく
肥料やりもたいして大変ではありません。というのも、肥料はモノにもよりますがだいたい2か月に1回くらいまけばOKなんです。私が愛用している「バロネス芝生の肥料」も奇数月に1回散布するだけなので、散布自体は別になんてことありません。また、3,4種類の肥料を使い分ける、なんて難しいことをしてなくても芝はちゃんと育ちます。私は粒タイプの肥料と液体肥料をそれぞれ1種類ずつ使うだけで、ムズカシイ話ではありません。肥料やりは年間を通して楽なものなので心配無用です。
わたし愛用の粒タイプの肥料はコレ。この肥料は楽天ランキングの1位の常連さんで断トツの人気商品です。高級肥料とうたっていますが、年間でかかるコストはそんなに高くなく、コスパは最高!自信をもっておすすめします。
❹雑草対策
さて、この辺から少し大変になってきます。覚悟しておきましょう 笑
雑草対策は芝生の手入れの中でも特に骨の折れる作業です。4月は雑草も芽生えてくる季節。我が家でも「オオアレチノギク」や「スズメノカタビラ」というド定番の雑草がニョキニョキ生えてきました。せっかく引き抜いても1週間後にはまた同じくらい生えてくるので春の雑草対策はそこそこ大変です。4月は週末のたびに雑草の相手をしていました・・。除草剤によっては3か月間効果が持続するものもありますが、私はできるだけ除草剤は使わずに手作業で引っこ抜くのでよけいに大変です。
春、雑草(オオアレチノギク)はこんな感じで次から次へと生えてきます。
参考記事:
スズメノカタビラとオオアレチノギク両方に効く除草剤はこちら!
この手のタイプの雑草(これはカタバミ)は根こそぎ引き抜くのがむずかしいのでさらに大変です。
❺芝生の凸凹の修理
作業自体はそんなにむずかしくはないのですが、凸凹の箇所が多ければ多いほど大変です。凸凹がなければやる必要はありませんが、どうしても一部だけハゲていたり芝の生え方がうすかったり凹んでいたりする箇所ってあるものなので、そういったところは放置せずに春のうちに修復しておくべきです。
なお、わたしが実際に使っている目土、床土、ふるいは次の通りです。
芝生が凹んでいてうっすらと土を入れたい時に使用しています。肥料入りなのでなにかと安心感があるのでお気に入りの一品です。
芝生が激しくハゲていたり、土をドバっと入れたい時は床土を使っています。こちらも肥料入りなので上の目土とセットで購入しています。
特別な「ふるい」ではありませんが、網目が3種類あるので使いやすいです。芝生以外の家庭菜園などにも応用できるので重宝しています。
❻穂と花を刈る
穂や花の処理は一年中やるものではないので、たいした作業ではありません。おもに春と秋だけなのでそこまで大変ではないのですが、コイツらは割としつこいので春と秋にそれぞれ2,3回くらいやるほうがいいでしょう。ということで「★★☆☆☆」にしておきました。穂や花があると緑の芝生が黒っぽくなったり白っぽくなって見栄えが悪くなるので、芝刈り機や電動バリカンで刈っておきましょう。
❼エッジを整える
これをすると不思議と芝生がきれいに見えるのでやっておきましょう。春、芝は横へ横へとドンドンほふく茎を伸ばしていきますが、これを放っておくとキレイな芝生が台無しになります。そこで、レンガで芝の広がりをブロックしたり根止め板を使ってほふく茎の侵入をブロックしたりする必要があります。
参考記事:
根止め板で芝生のほふく茎(ランナー)の広がりをブロックしました。
以上が春にやるべき芝生のお手入れ一覧です。
一つ一つの作業はそこまで大変ではないのですが、アレもコレもいろんなことをしなければなりません。大変と思わずに楽しいと思えたもん勝ちの世界ですね!
梅雨時期の芝生の手入れは楽チンです
やることリストと、その大変さ
水やり(☆☆☆☆☆)
芝刈り(★☆☆☆☆)
肥料やり(★☆☆☆☆)
雑草対策(★★☆☆☆)
❶水やり
これは楽なものです。なぜなら梅雨はたくさん雨がたくさん降るから水やりをする必要がないのです。梅雨入りしてから梅雨明けまで水やりは一休みです。
❷芝刈り
これもそこまで大変な作業ではありません。梅雨が1か月間くらい続くとしたらその間に2回も芝刈りをすれば十分です。芝が濡れている状態で芝刈りをすれば芝刈り機が錆びる原因になりますし、仕事がお休みの日と梅雨の晴れ間が重なっていたら刈る、くらいでOKです。ただし、その間も芝はそこそこ成長するので伸びすぎには要注意ですね。
❸肥料
先ほどご紹介したように、肥料やりはむずかしく考える必要はありません。1か月~2か月に1回だけ散布するとだけ覚えておいてください。
❹雑草対策
2,3週間も放置していればいろんな種類の雑草が生えてきます。そして、ジメジメしているのでキノコも生えてきます。できれば2週間に1回くらいのペースでこまめに草むしりをしましょう。除草剤をまくにしても目の前に生えている雑草が何なのか?その雑草に効果のある除草剤は何なのか?間違った除草剤を選ぶと芝生まで枯れてしまうので細心の注意を払う必要があります。その辺りが面倒くさくなってきて雑草だらけの芝生になる人も多くいます。芝生に挑戦して心が折れる人は雑草の対策が大変でポキッといく人が多いでしょう。
とにかく厄介なスズメノカタビラ
参考記事:
芝生に生えるキノコ、丸くて白いのはホコリタケでした(写真あり)
以上が梅雨シーズンの芝生のお手入れです。まぁこの時期は雨が降っているということもあるので手入れをしたくてもできない日が多いです。雑草対策とできる範囲内で芝刈りをしておきましょう。
夏の芝生の手入れは超大変!
芝生の手入れがもっとも大変なのは間違いなく夏です。この季節だけはしっかりと時間を割いて手入れをする必要があります。夏の手入れに耐えられそうでなければ芝生に挑戦するのは止めた方がいいでしょう。
やることリストとその大変さ
水やり(★★★★★)
芝刈り(★★★★★)
肥料やり(★☆☆☆☆)
雑草対策(★★★★☆)
害虫対策(★★☆☆☆)
❶水やり
いきなり星5つになりました!なぜかというと、夏は(できるだけ)毎日水やりをするべきだからです。しかも(できるだけ)毎回たくさんの量を上げるべきなので、水道代も時間もかかってしまうので夏場の水やりだけは本当に大変です!我が家の芝生は18㎡ありますが、水道にホースをつないでたっぷりの水やりをするとそれだけで20分以上かかります。朝の忙しい時に水やりをしようとするとなかなか大変だと思いませんか?
なお、一般的には「1日2回・朝夕にあげるべき」と言われていますが、まぁ1日1回でも大丈夫だと私は思います。
❷芝刈り
夏の芝刈りもめちゃくちゃ大変です。芝は放っておいてもグングン成長するのであっという間にボサボサの伸び放題の牧草地に・・。1週間に1回は芝刈りをしないと追いつかないくらいです。
夏は暑いですし虫もいるので少しくらいサボりたいところでしょう。ただ、毎週芝刈りができるかできないか?で芝生の完成度は大きく変わってくるのでとても大事なポイントであることに間違いありません。私の経験では水やりは少しくらいならサボっても何とかなりますが、芝刈りをサボってしまうと悲惨なことになってしまいます。
でも、本当に夏の芝刈りって毎週した方がいいの?と思っている方もおられるでしょう。下の写真は9月の中旬に芝刈りをしたときの様子ですが、1週間ぶりの芝刈りなのにこれだけ刈れました。上の方でご紹介した「春の芝刈り」とはずいぶん違うのがお分かりいただけるかと思います。
夏はとにかく伸びます!刈るしかありません!
なお、おすすめの芝刈り機はコチラです。私がおすすめというより、世間がおすすめしていると言っても過言ではないくらいの大人気商品です。
芝刈り機のフェラーリという異名をとる超人気商品です。決して安くないのですが、7㎝以下の芝を刈る際には最適な手動タイプの芝刈り機です。
❸肥料やり
夏だからって特別な肥料をまく必要はありませんし、通常通りのまき方でOKです。繰り返しますが、肥料やりは一年を通して何もむずかしいことはありません。
❹雑草対策
春も雑草の相手に追われますが、夏だっていろんな種類の雑草が生えてきます。
これはたぶん「コニシキソウ」。地面を這うように生息するので手作業で根こそぎ抜くのがきわめて困難です
これは名前がわかりません。芝生の端っこの方に生えていました。
これは「カタバミ」。クローバーとはまた違う種類の草です。コイツも地面を這うような生え方をするので根絶やしにするのがむずかしいです。
これは「メヒシバ」かな?シバというだけあって芝の親戚のようなもんです。
たまにキノコも生えます。とくに雨上がりなどはよく見かけますね。
たんぽぽの仲間でしょうか。名前が分かりませんがキク科の草だと思います。
雑草の写真を一通りのせましたが、これ、実はすべて我が家の芝生で8月に見つけた雑草です。程度の差はありますが、これくらい(正確にはこれ以上)の雑草が生えてくるので夏の雑草対策は本当に大変です。適宜、除草剤を使って対処するようにしましょう。
❻害虫対策
害虫対策は神経質になればなるほど大変です。なぜなら芝の中には必ず虫は潜んでいるからです。それなのに「虫を全滅させてやるぞ!」と気合を入れてしまうと殺虫剤を散布しまくることになります。
ただ、殺虫剤を散布するといっても毎週のように散布する必要はありません。というか、散布して良い回数が決まっているので頻繁に散布することにはならないのです。
たとえば、おすすめの殺虫剤の一つである「スミチオン乳剤」は芝に使う際は6回以内、トマトに発生するアブラムシ対策なら2回以内と上限が決まっているのです。また、予防効果もないのでやっつけたい虫がいたら散布することになるので、数か月に1回程度の散布で大丈夫でしょう。そう考えると害虫対策はそこまで大変な作業ではありませんね。
おすすめの殺虫剤「スミチオン乳剤」。芝生を食い荒らす代表的な害虫「シバツトガの幼虫」「コガネムシ類幼虫」「スジキリヨトウ」「シバオサゾウムシ」いずれにも効果があります。
秋は芝の成長が止まってくるので、手入れは急に楽になります
やることリストと大変さ
❶芝刈り(★☆☆☆☆)
❷水やり(★☆☆☆☆)
❸肥料やり(★☆☆☆☆)
❹雑草対策(★★☆☆☆)
❶芝刈り
芝刈りの回数はグッと減るので大変ではありません。夏みたいに毎週ジョリジョリ刈る必要はなく、11月頃に年内最後の芝刈りをするだけでOKです。
秋の芝刈りのポイントは、短く刈り込み過ぎないことです。目安ですが、芝刈りした後の芝の丈が5センチほどになるように刈りましょう。
理由は「冬支度のため」です。つまり、これから寒くて厳しい冬を迎えるにあたって短く刈り込み過ぎると芝にとってよくないのである程度の長さが必要というコトです。
参考記事:
ちなみに、プロが管理している「新宿御苑」の芝の丈はこんな感じです。ご覧の通り、ある程度の丈があります。
11月初旬の新宿御苑にて
❷水やり
これも全然大変ではありません。10月に入れば暑さもひと段落しますし、そもそも芝がそこまでたくさんの水を求めていません。乾燥が続くようであれば週に1回くらいあげれば十分でしょう。秋雨前線のせいでそこそこ雨も降るのでがんばって水やりをする必要はまったくありません。
秋の水やりはたま~に、やりましょう
❸肥料やり
私が愛用している『バロネス芝生の肥料』の使い方です。ご覧の通り、2か月に1回の散布でOKですし、秋は11月に40g/㎡まきましょう。
ちなみに、この肥料はめちゃくちゃ効果があるのでおすすめです。
レビューの数が860件以上あり、その評価もかなりの高評価!
参考記事:
❹雑草対策
秋でも雑草は生えてきます。雑草対策は芝生をやっている人にとっては宿命ですね。ただ、夏ほどは大変ではないので安心して下さい。
これは・・・?名前が分かりません。
年中無休のスズメノカタビラ
以上が秋の芝生の手入れです。
あれだけ大変だった夏に比べると拍子抜けするくらいにラクになります。
冬、手入れはほっとんどやることがありません!
やることリストと大変さ
❶サッチング(★★★☆☆)
❷エアレーション(★★★★☆)
❶サッチング
サッチングとは芝生に溜まっているサッチ(芝刈り後の刈りカスや枯れカス)を取り除くことをいいますが、思っている以上にサッチがたくさん取れるのでわりと大変です。作業自体はむずかしくはないのですが、やり過ぎると芝生が傷んでしまいます。また、ほふく茎に引っかかったりするので引きちぎらないようにするなどコツもあります。
参考記事:
❷エアレーション
カンタンに言うと芝生に小さな穴をあける作業です。エアレーションは「スパイキング」という穴をあけるだけのものと「コアエアレーション」といって少し大きい穴をあけてその中に土を入れていくものがあります。芝生のことを考えるとより効果のある「コアエアレーション」がおすすめで、それはかなり大変です・・。時間も労力もかかるので腰が痛くなる作業です。
ただ、一年に1回程度やればOK。しかも、軽い運動もかねて冬場にやってしまえばなんてことありません。冬は芝生の手入れがほとんどなにもないので、エアレーションに対してそこまで苦痛を感じることはないと思います。
参考記事:
以上が年間を通した芝生の手入れです。
このように一つ一つの作業はたしかにいろいろありますが、ただ大変なのは夏だけなのです。年中芝生の相手をしているというわけでは決してありません。
芝生は大変というイメージが先行している感じがありますが決してそんなことはないので、芝生をするかどうか迷っているならぜひ挑戦してみましょう!