芝生のお手入れで、冬にやらなければならないことはほッとんどありません。
が。
そんな冬でもゼッタイやるべきお手入れが一つ。それが「サッチング」です。そして、芝生のサッチングする時にいちばん大事なこと。それは道具選びです。
サッチングは特別難しい作業ではありません。簡単に言うと、道具を使って芝生に潜んでいるカスをほじくり出すだけ。とってもシンプルです。ただ、どんな道具を使うかによってサッチが上手に取れるか取れないかが決まるといっても過言ではないのです。作業を快適かつ効率よく進めるためにも道具選びは慎重にするべき!ということで、本日はサッチングにおすすめできる道具と選ばない方が良い道具もご紹介していきます。より適切なアイテムを選んでキレイな芝生づくりをがんばりましょう!
なお、サッチングをするべき時期・タイミングについてはこちらの記事を参考にしてください。
参考記事:
芝生のサッチングの道具、おすすめ商品はコチラ
では、さっそく結論から言いましょう!
サッチングに使うレーキ、おすすめは金象印から発売されているコチラです。
軽いしサッチはたくさん取れるし最高!
このレーキで大量のサッチを取った様子はコチラの記事でご紹介しています。
参考記事:
ネットで「サッチング×道具」で検索してみてください。「レーキ」や「熊手」といった道具がヒットすると思います。ただ、じつはレーキや熊手って種類がいろいろあるんですよね。テキトーに選んでいいというわけでは決してありませんし、サッチングにはサッチングに適した道具を選ぶ必要があります。また、値段的には1000円台から4000円台など価格帯もわりと広めです。が、私がおすすめしている道具は税込みで2500円未満。安くもなく高くもないといったところでしょうか。
安からず高からずと言ってもあまりに安いと品質が悪かったり使い勝手が悪かったりするので、SDGSと叫ばれているこのご時世はある程度の品質の道具を長く使い続けるということが大事だと思います。そこにいくとこのレーキは非常に丈夫なので長く使い続けられるので安心してください。我が家でも5年は使っていますが今でも十分その力を発揮することができているので大満足です。
では、この商品のどこがおススメなのでしょうか?
まず大事なのは軽さ
サッチングで使う道具ですが、何と言っても軽いということが非常に重要!作業をするうえで疲れてしまうといくら大事なサッチングとはいえイヤになってくるでしょう。その点、私おすすめのレーキは「柄」がアルミ製なのでとても軽くておすすめです。
なんせ、アルミ製はバツグンに軽い!
これに尽きます。
サッチングは時間と労力がかかる作業なので、実はけっこう疲れます。だからこそ、かならず軽い道具を選びましょう!
え~っと、まずは軽い道具を選ぶ、と・・・
私がおススメしている金象印のレーキの重量は800gですが、1時間くらい使っていて重さを感じることはほぼありません。やっぱりアルミってダンゼン軽いです。快適にお手入れをするためにも必ず軽いものを選びましょう。
作業の『快適さ』が大事
芝生のお手入れでも畑作業でも、アウトドアをする時ってアルミ製の道具よりも木製の道具の方や鉄製のアイテムなどなんとなく「やっている感」や「雰囲気」が出ると思ったりしていませんか?その気持ちはわかるんですが、それよりも重視するべきは使い勝手です。やはり軽いものは使いやすいので、確実に身体への負担が少ないです。
快適に使える。
結局はそれが一番ですね。
細い爪のレーキを選ぶべし
アルミ製を選ぶべき、というのは分かった。では次のポイントは何でしょう?
それは、
爪の部分が細くなっている道具を選ぶべき、というコトです。
レーキの爪の部分って大きく分けて『細くなっているタイプ』と『平べったくなっているタイプ』があります。芝生のサッチングの道具としては、『細くなっているタイプ』の方を選んでください。
百聞は一見に如かず!
下の写真をご覧ください。
上の写真のように細い爪の方がグイグイほじくり出せます。これが太いレーキだと全然うまくサッチングできません。より多くのサッチをとり出すには『細くなっているタイプのレーキ』を選びましょう!
長いレーキを使いましょう
最後に大事なポイント。それは
「柄」が長いタイプのレーキを選ぶこと!「柄」とはつまり手で持つ所のことですが、この「柄」が短いととにかく使い勝手が悪いんです。「柄」が短い熊手でかがんでサッチングをすると100%腰を痛めます。
我が家の芝生(18㎡≒5.5坪)でサッチングをすると軽く1時間はこえます。この間、ひたすらかがんでホジホジ作業をすることを想像してみて下さい。100%腰が痛くなります!芝生のサッチングの道具を選ぶときは必ず長いタイプの道具を買って下さい。私イチオシの商品の長さは165㎝。身長175㎝の私が使ってみてもちょうどいい長さです。
いまは丈夫な道具を末永く使う時代です
あと、なんだかんだ言って末永く使える道具がいいですよね。
私が使っているレーキは硬鋼線材が使われており弾力性があるので、ちょっとやそっと思いっきり使ったところで傷むことはありません。しなりもあるのでなおさら丈夫です。また、表面に特殊亜鉛メッキが施されているのでサビにも強いといううれしい特徴も兼ね備えています。
今は百均でなんでも買えますが、買ってダメだったらすぐ捨てるって地球にとって良くありません。そんなことをしていては、地球はゴミだらけになってしまいますよね。
また、百均のモノって当たり外れが大きいと思いませんか?日常生活で何気なく使用するモノ(コップとか茶碗とか収納ケースとか)は百均でも不足はないのですが、アウトドア用品となると話は別。「安物買いの銭失い」にならぬよう、最初からある程度高品質のモノを買うことをおススメします。
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サッチングに使いづらい道具
では逆にサッチングする時にふさわしくない道具はどういうものでしょうか?
まず、爪の部分が平べったいタイプのレーキはおすすめできません。
これでも少しはサッチを取ることはできますが、やはり細くなっているタイプに比べると効果が弱いです。たとえば、芝生の上に落ちている落ち葉を集める際には平べったいタイプのレーキでも十分ですが、芝生の中に埋もれているサッチは集めるというよりは「かき出す」「ほじくり出す」という方が正しいのです。そういう時はやはり細い爪の方が威力は発揮されます。
また、重たいレーキもおすすめできません。
「レーキ」で検索して出てくる商品の中には「柄」が木でてきたものもありますがアルミに比べると重いので長時間使うのにはふさわしくありません。ちなみに、「柄」が天然木でてきたレーキを検索するとその重量は1.5kg。アルミのレーキだと800g。作業時間が長くなればなるほどその差はとても大きな負担となってあなたにのしかかってきます。
ハンディタイプの「熊手」もやめましょう。
かがんで作業をすると腰が痛くなるというのもありますが、熊手は先端部分(要するに爪)の数が少ないのでたくさんのサッチを一気にかき集めることにも向いていません。サッチは思っている以上にたくさん埋もれているので、爪がたくさんついたレーキで何度も何度もかき出さないと全然終わりません。
「カッコよさ」とか「可愛さ」とか「インスタ映え」も大事かもしれません。が、いちばん大事なのはとにかく疲れないことと使い勝手が良いことです。「その作業にイチバン適している道具は何か?」という視点で選びましょう。
~番外編~めっちゃ広い庭のサッチング
では、芝生の面積がめっちゃくちゃ広いときはどうすればいいのでしょう?
安心してください。なんと、
広い芝生専用のサッチ取りアイテムがあるんです。それが、コチラ!
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アスファルトの上で使うとブラシが摩耗する原因になりますが、芝生の上や土の上などで大活躍するアイテムです。使い勝手の良いレーキだとしても、手作業でホジホジするのはかなり大変でしょう。5.5坪のウチの芝生をサッチングするだけでも1時間はかかるのに、10坪の芝生だと2時間はゆうにかかります・・・!そんな豪邸をお持ちの方には、レーキよりも手押し式スイーパーで優雅にサッチや落ち葉を拾っている姿が似合っていますね!
参考記事:
昨年6月に張った芝生(約32m2)が順調に育ったので10月半ばに最後のセオリー通り長めに残す芝刈りをしました。少し緑が出て来た2月下旬にそろそろ戦闘開始かなと思い、最初の冬越し後ではありましたがミナトワークスさんのスィーパーで溜まった枯芝を軽く掻き取り(設定は最低の位置)、サッチングの代わりとしました。その後に1低刈をしました(あまりゴリゴリやる必要もないと思ったので設定は15mm)。後は目土(多分川砂も混ぜて)をして養生して様子を見るつもりです。
コメントありがとうございます。最初の冬越しということで、おっしゃるように軽めのサッチングで十分だと思います。初年度とは言え、前年の手入れ次第ではたくさんのサッチが溜まっていることもありますが、記事の通りやり出すとキリがありませんので・・・。なお、例年ではこの時期には低刈りをしているのですが、今年はあえて低刈りはせずに冬を越してみました。その辺のことについてもまた記事にあげたいと思います。