芝生の基本

芝生の冬枯れはいつから始まる?対策はあるの?

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日本芝は冬になると枯れてしまいます。これは日本芝の特徴なので防ぐことはできません。

夏にどんなに手入れをしてきれいな緑の芝生を作っていたとしても10月になって気温が下がり始めると芝生は休眠期に入って成長が止まり、12月頃から本格的に茶色く変色していきます。これが「芝生の冬枯れ」です。

9月初旬の芝生

 

 

11月初旬の芝生

 

 

12月下旬の芝生

 

ご覧の通り、夏に緑だった芝生も12月になるとこんな感じになります。冬もきれいな緑を楽しめればいいのですが、日本芝(この写真の芝生はTM9です)が冬に枯れるのは防ぎようがありません。12月に茶色く枯れたとしても心配する必要はありませんし、翌年の3月に新芽が出てくるのを待ちましょう。

 

 

12月でも緑の芝生の理由

また、こちらは我が家の別の芝生です。こちらは高麗芝を植えているのですが、実は12月下旬になってもそこそこ緑色をキープしています。

12月下旬の高麗芝

 

公園の芝生などを見ると12月下旬であればまっ茶色に枯れている芝生も多いのに、なぜ我が家の高麗芝は12月下旬でもそこそこ緑色をキープできているのでしょうか?その理由は、「日当たりが悪いから」だと思います。

 

我が家のTM9エリアも高麗芝エリアも12月になると日当たりはほぼゼロ。一日を通してほとんど日が当たりません。冬になって日が当たらなかったとしてもこの季節は芝生は休眠期に入っていて成長しないのでそれ自体は問題ではないのですが、冬になってもサンサンと日が当たると芝生の冬枯れスピードは上がってしまいます。

その証拠に・・・

12月下旬の高麗芝

 

この高麗芝エリアは緑色の部分と茶色く冬枯れした部分が混在しています。この冬枯れした部分は冬でも唯一日が当たるエリアです。つまり、冬でも日当たりが良好なところはこの写真のように冬枯れの進行が速いのです。冬でも緑色をキープしているエリアも早々に冬枯れしたエリアも同じように肥料もあげて水やりもして手入れしてきました。唯一違うのは、冬の間の日当たりの差。冬でもサンサンと陽が射すところの高麗芝は一歩先に冬枯れしてしまったのです。日当たりの善し悪しはどうしようもないので、これはあきらめるしかありません。ただ、冬になって芝生が枯れること自体は自然現象ですし、冬枯れした芝生を見ることで季節の移ろいを感じることができます。真冬でも不自然な緑色をキープしている人工芝では味わえない季節感なので、これはこれで私は楽しむことができています。

 

 

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冬でも芝生を緑色にするために

冬でも緑の芝生を楽しむためには芝生用の着色料を塗るか、冬でも枯れない寒地型芝生を暖地型芝生(高麗芝やTM9など)に混ぜるしかありません。ゴルフ場が冬でも緑色をしているのは寒地型芝生である「ベント芝」を高麗芝に混ぜて植えているからですし、以前は緑の着色塗料を使用していたところもたくさんありました。つまり、ゴルフ場のコース管理者並みにプロ級の腕前があったとしても、着色塗料を使わずに冬に高麗芝を緑に保つのは不可能に近いのです。

なので、一般のご家庭で芝生を張って楽しむシロウト・アマチュアとしては芝生が12月頃から冬枯れするという事実と、特にできる対策はない!ということをまずは理解しておきましょう。そして、3月になれば緑の新芽が出てくるという事を覚えておけば安心して茶色く枯れた芝生を眺めて冬を越すことができます。

 

 

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