6月下旬の梅雨時に、ふと芝生を見ると何やら白いものが見えます。
パッと見た感じでは「マシュマロ」が落ちているような感じです。
しかし、芝生でマシュマロを食べた記憶なんてないので、何やらイヤな予感がしてとりあえず写真に撮っておきました。
それがコチラ。
芝生に潜むマシュマロ!?
どう見ても異物にしか見えませんね・・・
正体は「ホコリタケ」というキノコの一種
ネットで調べると、これは「ホコリタケ」というキノコだということが分かりました。
何となくキノコの一種だということは想像がついたんですが・・・
ご覧のように、白くて球状で(丸くて)表面に小さなトゲトゲがあって芝生の表面に転がるように生息しているのは「ホコリタケ」です。
表面がブツブツ・トゲトゲしています
何とも言えない形です・・
ホコリタケは主に梅雨時から秋にかけて生えてきます。
林や草地などで見かけることが多いのですが、芝生にも生えやすいキノコです。
ハッキリ言って見た目が気持ち悪いのですが、実は食べられるそうです・・・
とは言っても食べられるのは限られた一時期だけで、食べられる部位も決まっています。
興味のある方はぜひ味わってほしいのですが、私は遠慮しておこうかと思います!
古くなったホコリタケは茶褐色になります。まったく食欲わきません!
ホコリタケの除去の方法
ホコリタケは毒がないので手で触って取り除くことも可能ですが、除去する時はスコップを使うことをおすすめします!
なぜなら、軽くスコップでつついただけで、なんと、音もたてずに一瞬でつぶれてホコリのような白い粉が舞い上がりました!
音で表現すると「パフッ・・・」って感じでした。
つぶれた後のホコリタケの残骸
このように、つぶれた時にホコリが舞い上がる様子からコイツの名前が「ホコリタケ」となったというわけです。
なお、この時に舞い上がったホコリのようなものは胞子(つまり種)です。わたしは自分でホコリタケの種をばらまいてしまったんです。
ということで、ホコリタケを取り除くときはスコップで根こそぎとるようにしています。
スコップでえぐるように取り除いたあとのホコリタケ
他にいい方法があるのかもしれません。
しかし、私の場合はホコリタケの周りの芝も少しだけですが一緒に取り除いています。少し芝生に穴が空くのですが、何としてでも根こそぎ引っこ抜きたいので仕方ありません。
しかし、スコップで根こそぎ取り除いて根絶できるほどキノコは弱くはないのです。
キノコは繰り返し何度も生えてきます
今度は大量のホコリタケが・・・!
スコップで根こそぎ取り除いて一件落着と思いきや。
しばらくすると今度は大量のホコリタケが出現してきました。数えてみたら50個ほど生えているではありませんか!
キノコは「種」ではなく「菌」で増えるため、繁殖力はかなり強い部類に入ります。
雨が降ったり風通しが悪かったりしてジメジメしているところが大好きです。
そして、いったん生えはじめると根こそぎ取り除いたつもりでも、じつは菌が地中に潜んでいるため繰り返し生えてくることが多いのです。
最近キノコをよく見かけるなぁ~なんて思った日には、あなたの芝生の中には大量のキノコの菌が潜んでいると思って間違いないでしょう。
一度キノコを見かけるようになれば退治するにはスコップでは役不足。そんな時は迷わず殺菌剤を使いましょう!
ホコリタケに効く殺菌剤「グラステン水和剤」
スコップで取り除いてそれで根絶できるのであればいいのですが、我が家の場合は同じところに何回もホコリタケが出現します。そうなると、そこには大量の菌があるに違いありません。
菌をやっつけるには殺菌剤がイチバン。
ホコリタケに効果のある殺菌剤「グラステン水和剤」をまきましょう。
1kg入りで、なんと8000円ほどする高級殺菌剤!
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コレ、高いですが、
めっちゃくちゃ効果あります。
結構お高いので買うのを迷いましたが、この殺菌剤の効果はあなたを裏切りません。
実際に使用したときの記事もぜひご覧ください。
参考記事:
キノコを見つけた時、本当に怖いのは芝生の病気
「でも、しょせんはキノコでしょ?目立ってきたらスコップで取り除けばいいんじゃない?」と思っている人もいるでしょう。わたしもその一人でした。
しかし、
ホコリタケが出現した時、気をつけなければならないのは病気です。
ホコリタケは「フェアリーリング病」という病気の原因になります。もしくはすでにこの病気にかかっている可能性もあります。
この病気にかかると初期は芝が黄色になってその後は直径50~60㎝の濃い緑のリングが出現して大事な芝生がだいなしになることだってあります。そうならないよう、適切な対応が必要なのです。
「グラステン水和剤」ならフェアリーリング病にも効果があります。
この殺菌剤をつかってキノコと病気を一気に撃退しましょう!
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なお、よ~~く見るとキノコだけでなくコケも生えていることだってあります。
芝生のコケ対策も地味ながら結構だいじなお手入れの一つ。コケにお悩みの方はコチラの記事もご参考にしてくださいね。
参考記事:
芝生が枯れる葉枯病にも効く!
さらに。
グラステン水和剤は芝生がかかりやすい「カーブラリア葉枯病」にも効果があります。
「カーブラリア葉枯病」は6月~7月や9月~10月に頻発する病気。雨が多い季節に芝生が部分的にポツポツと褐色~黒褐色に枯れだすとこの病気を疑った方が良いでしょう。
そんなカーブラリア葉枯病は放っておくとどんどん枯れている箇所が広がって、やがては芝生全体が残念なことになってしまいかねない恐ろしい病気。そんな病気にもグラステン水和剤は効果があるというのがうれしいですね。
参考記事:
芝生が6月に茶色くなるのは「カーブラリア葉枯病」という病気でした
キノコや病気の予防の仕方
なお、キノコや病気を予防する為には、殺菌剤を早い段階から散布することが有効です。
殺菌剤の予防投与がベスト!
具体的にいうと、我が家の場合ではその時の天候や梅雨入りの予報などを見ながら、5月中旬~下旬にかけて殺菌剤の予防投与をします。で、梅雨が長引きそうであれば7月に入ってからも散布を検討しますね。
とある年、8月に雨ばかり降ってとてつもなく高温多湿になったことがあり、そのときはバッチリ病気にかかってしまってかなり芝生の見た目が悪くなってしまったことがあります。そうならないよう、その年その年の天候をしっかり見ながら対処していくしかありません。
いずれにしても、殺菌剤を高温多湿のジメジメする季節になる前に散布するというのが芝生に生えるキノコや病気を防ぐ一番の方法なのです。