初めて庭に芝生を張る時、もっとも注意するべき点はなんでしょうか?
それは、
芝を土壌に根付かせること
です!
芝が根付くこと。
これが全ての始まりです。
芝が根付かなければやがては枯れてしまいます。
枯れてしまえば、きれいな緑のじゅうたんなんて夢のまた夢。
だから最初は芝を根付かせることが何よりも大事なのです!
初心者の方は芝生を根付かせることに全力を注いで下さい!
繰り返しますが、
初心者が最初に最も気を付けるべきは、芝を張ったあとに「しっかりと根付かせること」です。
大げさな言い方をすれば、芝の根っこがしっかりと根付いていればそれ以外のことは多少テキトーでもなんとかなります!
逆に、根付かなければどうなるか?
こたえはカンタン、枯れてしまうだけです。
芝だけが一時的に枯れたのであれば何とか復活できますが、根っこまで枯れてしまうと二度と復活することはありません。
水をまいても高級肥料をまいても枯れ果てた後では全く意味がないのです。
では、根付かせるために大事なことはなんでしょうか?
芝生の根付きをよくするポイント
では、芝生をしっかりと根付かせるポイント。
それは、芝生を張った後、とにかくたっぷりと水をまいてそのあとしっかりと踏んで圧をかけて芝と土壌を密着させることです。
これを芝生が根付くまでできるだけたくさん繰り返してください。
芝生が根付くまで3,4週間くらいかかるので、そのあいだ2,3日に1回くらいのペースで繰り返せばバッチリでしょう。
まく水の量ですが、たっぷりと水をまくといいましたが思っている以上にたくさん水をまいてください。
ちょっとあげすぎかな?と思うくらいでもあげ過ぎではありません。
それくらいがちょうどいいのです。
目安でいうと、たっぷりと水をまいたあと踏んでみてジュワッと音がして芝生から水が染み出てくるくらいの量が必要です。
芝生は分厚いのでたくさんの水やりが必要
店で買ってきた芝の1枚1枚をよ~く見て下さい。
そう、芝ってぶ厚いんです!
芝生って実は厚みがあり簡単には水がしみ込まない構造をしています。
ちょっとやそっとの水では根っこまで染みわたりません。
だからこそ、その厚みを通り越して根っこまで水を届かせようと思うとそれなりの水の量と踏み圧が必要なんです。
そのポイントに気が付かず水やりの量を間違ってしまい、芝生を枯らせてしまってあきらめる人が多いのです。
何事も最初が肝心です。
かならずこのポイントを守って最初の難関を乗り越えて下さい。
芝生って意外と丈夫な植物なので最初さえクリアできればあとは何とかなります、本当に。
根付いていないとこんなコトに・・・
そんなことを言いつつも、私も去年の春に張った芝生で一部枯れたところがあります。
原因は水不足と根付きが悪かったためですが、枯れた芝をめくってみると根っこが生えている面(芝が生えている逆の面ですね)を見るとこんな感じでボロボロに枯れていました。
根付かなかったために、根っこはこんな悲惨なことに・・・
こうなると残念ながら復活することはできません。
新しい芝に張り替えるか、周りの元気な芝がほふく茎を伸ばしてこの面を新しい芝で覆いつくしてくれるまで待つしかありません。
こんなに根っこがボロボロになってしまったのも全ては根付いてなかったからなのですが、逆にこの箇所以外はそれなりの芝生ができあがっています。
いかに芝生を張った後に根付かせることが大事かということがよくお分かりいただけるかと思います。
根付いていれば多少のズボラは許される!?
もともと私はズボラな性格をしているため、今までわりとテキトーな芝生のお手入れをしてきました。たとえば
3月~6月までまったく肥料をまかない
芝生の上に植木鉢を置いたらハゲてしまった
肥料不足で弱っている芝生に除草剤をまいたらまだらに枯れた
芝刈りをがんばりすぎて思いっきり軸刈りをしてしまった
などなど、数えだしたらキリがないくらい失敗をしてきましたが、それで芝生が全滅したということはありません。
時間は多少はかかったものの全て復活できています。
おそらくそれは私が育てている高麗芝が丈夫な性質をしているからであり、もとをたどればしっかりと根すいているからというのもあるでしょう。
もちろんそれだけではありません。
水やり・肥料やり・芝刈りなど手間暇かけて手入れするという事もとても大事ですが、でもやっぱり根っこが根付いているからこそ挽回できるのです。
そのように考えるとやっぱり芝を張った直後に根付かせることが初心者にとってもっとも大事なことではないでしょうか?