芝張りにいちばん適している季節は春ですが、芝張りするのを避けたい季節は秋です。
芝生だらけのゴルフ場ですら秋(10月~11月)の芝張りはやらないと言われています。それくらい秋に芝張りをするのはおすすめされていません。
秋の芝張りがNGな理由
なぜ秋の芝張りNGなのか?
そもそも、芝生は秋になると成長しなくなってしまうというのが最大の理由です。
芝生は気温が15℃を下回ると成長しなくなります。芝生が成長を止めるというのは、つまり根っこを伸ばさなくなるということ。根っこを伸ばさないと、芝生を地面に張り付けても根付かないので「地面に置いているだけ」になってしまいます。春に芝張りをするとだいたい2週間くらいで根付いて、その後は順調に成長していき、夏ころにはきれいな緑のじゅうたんになっています。春に芝張りをした時の醍醐味ですね!それが秋に芝張りをすると2週間経っても根付かないだけでなく、冬になるにつれて枯れていく一方なのです。で、そのまま寒い冬を過ごさなくてはなりません。そのまま枯れ果ててしまうというわけではないので春に一生懸命手入れをすればいいのですが、秋から春までの数か月という長い間ずっと根付かずに置いておくのは芝生にとってもよくありません。
ということで、秋は根の活着率が一年のうちで最も悪いので芝張りを避けた方が良いのです。
秋に芝生を張ったなら
とは言っても、いろんな事情で秋に芝張りをすることもあると思います。例えば、秋に新築の家を建ててその時に外構業者さんに芝張りもしてもらったりすると「秋スタート」になってしまいます。
秋の芝張りは決しておすすめはされませんが、絶対的にNGというわけでもなければ秋に芝張りをしたらゼッタイ上手くいかないというわけでもありません。
では、秋の芝張りをしたとすればどんな手入れに気をつければよいのでしょうか。
目砂入れをしっかりと
秋に芝生を張ったなら、とにかく目砂をしっかりとまきましょう。これが一にも二にも大事です!
一般的には芝生の上から目砂を入れる時は芝の葉先がしっかり顔を出す程度にうすく撒きましょうと言われますが、秋に芝生を張った時はたっぷり撒くことが大事です。芝生全面がどっぷり埋もれるまで撒くのは多過ぎですが、多めに撒きましょう。
なお、芝張りをした後に芝生の上からまくのは「目砂」です。「目土」「床土」ではありませんのでご注意ください。そして、目砂は思っている以上にたくさん使うことになるので多めに買っておくことをおすすめします。また、目砂入れをすることで成長を促したり芝生を保護したりする効果もあるので、芝生専用の目砂(できれば上質なヤツ)を選びましょう。
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こちらは芝生の世界では非常に評判の高いバロネスブランドの芝生の目砂。めちゃくちゃ評価も高く品質も良いので、芝生愛好家からとても人気の商品です。大事な芝生には良い目砂を使いましょう♪
良い芝生を手に入れる
次に大事なのは良質な芝生を手に入れること!
・・・と言っても、ホームセンターに行っても秋に芝生は売っていません。ホームセンターで芝生を売っているのはだいたい3月~5月頃まで。外構業者さんに芝生を用意してもらい張ってもらえるのであればいいんですが、自分で芝生を用意するのであればインターネットで購入しましょう。
私がいつもネットで買うのはこちらの高麗芝です。いつも上質な芝生を届けてくれるのでとても満足しています。
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ホームセンターで買う芝も悪くはないんですが、たまに干からびている時があるので要注意です。店に入荷してすぐ買えれば良い状態の芝生を買えるんですが、店頭に並んでしばらく時間が経つとどうしても芝生は傷んでしまいます。なので、多少お値段が高くても私はインターネットで買うことに決めています。
なお、春に芝生を買えば緑色のきれいな芝生が届きますが、秋に芝生を買うと茶色の芝生が届きます。見たまんま枯れた状態で芝生が届きますが、ビックリしないでください。秋の芝生ってそんなもんなんです。茶色くなった芝生をすぐに段ボールから取り出し、地面の上に敷いて目砂をたっぷりまきましょう。
春は水やりをしっかりと
秋に芝生を張ったら春にはまだ根付いていないので、3月に入って暖かくなってきたら水やりをとにかく頑張りましょう!
秋に芝生を張り春を迎えたら、その年が芝生の1シーズン目だと思ってください。春に芝生を張ったと思い、しっかりと水やりをすることです。2週間もすれば根付くはずなので、それまで根気よくできれば毎日水やりをしてください。
で、2週間くらい経って張り付けた芝生をつまんで浮いてこないようであればしっかり根付いた証拠!そこからアナタの芝生生活が始まりますので頑張って手入れをして夏にはきれいな緑のじゅうたんを思いっきり満喫しましょう!