エアレーション

芝生のエアレーションのやり方をマスターしよう!

投稿日:2018年7月6日 更新日:

芝生のお手入れに「エアレーション」というのがあります。カンタンに言うと芝生の土壌に新鮮な空気を送り込んでリフレッシュさせる、といったところでしょうか。また、ギュウギュウに根詰まりを起こしている土壌を少しだけくり抜いてリフレッシュさせるという狙いもあります。

 

 

この「エアレーション」ですが芝生特有の手入れで他のガーデニングではあまりお目にかからない作業なので、何だか難しそう・・・という印象を持っている方も多いのではないでしょうか?たしかに専用の道具を準備する必要はありますしちょっとしたコツもありますが、決してむずかしいものではありません。

 

ということで、今回は

「芝生のエアレーションってそもそも何?」

という疑問や

「エアレーションの正しいやり方」

についてご紹介していきます。

 

 

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エアレーションとは?

エアレーションとは専用の道具を使って芝生に穴をあけたり切り込みを入れる作業のことを言います。穴をあけると言っても大きな穴ではなく、せいぜい指が一本入るかどうかくらいの小さな穴をたくさん空けます。切り込みを入れるのはザクザクに切るわけではなく、50㎝間隔くらいに切り込みを入れていく作業になります。これらの作業をすることで芝生の若返り効果と土壌改善効果が得られる、それがエアレーションです。

 

芝生に穴をあけたり切り込みを入れたりして大丈夫!?と心配されるかもしれませんが、大丈夫です。これで枯れることはありません。確かに根を切ることになるので多少のダメージを芝生に与えることになりますが、適切にエアレーションをすることで芝生が元気になる効果が得られるので長く芝生管理をする人にとってはとても大事な作業の一つです。ぜひ最後まで読んで芝生のエアレーションの正しいやり方をマスターしてください。

 

 

 

エアレーションをやる意義

エアレーションの狙いは、芝生の土壌と根っこに新鮮な空気を送り込むことと、固くなった土壌をやわらげること。この2つです。

 

芝生は一度張り付けると土壌を耕すことはできません。ベリベリっと芝生を剥がして耕そうと思えばできなくないんですが、そんなことをは誰もしません。野菜を育てる畑のようにクワを使ってザクザクと耕すことはできず、土壌はずーっと芝生に蓋をされている状態となります。そのまま放置しておくと芝生の生育が段々わるくなったり病原菌が繁殖しやすくなったりします。結果、芝生が成長しなかったりキノコが生えたり病気になりやすくなったりする、というデメリットが出てきます。そうならないよう土壌に新鮮な空気を送り届ける=エアレーションをしてあげることでデメリットを解消してあげることが大事なのです。

 

 

エアレーションのやり方

では芝生のエアレーションのやり方を3つご紹介します。

 

やるタイミング

芝張りをして3年目以降がおすすめです。芝張りをして1年目や2年目はエアレーションを必要としていないので、早くても芝生3年目以降に始めましょう。繰り返しますが、エアレーションは多少なりとも芝生にダメージを与えます。張り付けたばかりの芝生はそこまで丈夫ではないので、ある程度の丈夫になった3年目以降がエアレーションのタイミングとしては適しています。

 

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適している季節

これから芝生が成長する2月~3月に芝生の更新作業としてエアレーションすると高い効果が期待できます。逆に、真夏のエアレーションは避けましょう。真夏の日差しはエアレーションで切られた根っこには刺激が強すぎます。遅くても梅雨シーズンまでには終わらせるようにしてください。また、冬は芝生は休眠期間に入っていますのでエアレーションをしても効果は期待できません。やはり2月以降にするのがおすすめです。

 

エアレーションの種類

●コアリング●

芝生の土と根を抜き取る作業のことをコアリングといいいます。抜き取ると芝生に穴があきそこに新鮮な空気が与えられると第一段階は終了。で、空いた穴に芝生の床土や肥料を入れてあげることで土壌改善を促すこともでき、ここまでやると第二段階が終了です。なお、古くなった根を取り除いてあげることで根の若返り効果もあるので、さらなる成長を促進させることができます。エアレーションの中でも一番効果があるのが「コアリング」です。芝張りをして3年以上経ち、だんだん芝生に元気がなくなってきたと感じる人はコアリングをしてあげましょう。芝生が固いとやや骨の折れる作業になりますが、その固くなった芝生を改善するための作業なのでがんばりましょう。

なお、コアリングには専用の道具が必要で、おすすめはバロネスブランドのタイタンエアレーターです。バロネスブランドの商品は決して安くはありませんが、高品質で長持ちするので普通に手入れすれば5年10年それ以上使い続けることができます。安物買いの銭失いにはならないよう最初から良い道具を買う方が良いですね。

 

 

 

●根切り●

芝生の根を切る作業のことを根切りといいます。そのまんまですね・・。コアリングとやや似ていますが、芝生の古い根っこをザクザク切ると切られた根っこが新しい根を張り、そのことで芝生の根っこの若返り効果が期待できるということです。また、この作業の過程で芝生に切れ目ができてそこから新鮮な空気が地中に送り届けられるという効果もあります。コアリングと違うのが、コアリングはポッカリと穴が空いてそこに新しい床土や肥料を入れることができますが、根切りでは穴は空かないので床土や肥料といった資材を入れることはしません。なので、コアリングよりは楽に終えることができます。

我が家ではバロネスのターフカッターを使って根切り=エアレーションをしています。

春の更新作業でエアレーション♪

 

根切りは次に紹介するスパイキングよりは効果がありますし、コアリングよりは楽にできます。効果もそこそこあって楽にできる根切りは、そこそこの芝生管理を目指している私にとってはピッタリなエアレーションだと思います!

 

 

 

●スパイキング●

これはスパイク(とげ)がついた靴をはいて、その足で芝生の上を歩いて芝生に小さな穴をあける作業がスパイキングです。これまで紹介したコアリングや根切りと同じく穴をあけることで新鮮な空気を土壌に届ける効果があります。ただ、穴をあけると言っても小さなトゲトゲで小さな穴をあけるだけなので、得られる効果はいちばん小さいでしょう。個人的にはこれでどこまで効果があるのかやや疑問であり、どうせなら根切りもしくはコアリングをする方が良いと思います。ただ、いちばん簡単で専用の道具もいちばん安いので、体力に自信のない方が最小限の努力と最小限のコストで最小限の効果でも良いから・・・という人にはうってつけの手入れですね。

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エアレーションの頻度

コアリングは芝生の回復まで時間を要しますし、何よりも大変なので1年に1回で十分です。根切りは芝生全体に対して2月~3月に1回と、芝生の成長が悪い所に春から梅雨にかけてもう1回やるのでOKです。スパイキングは芝生に対する影響もさほど大きくないので真夏以外であれば毎月やっても大丈夫です。まぁ、エアレーションをしないと芝生が育たないというわけでもありません。力むことなく、肩の力を抜いてできる範囲内で取り組みましょう!

 

 

!注意事項!

エアレーションをした直後に殺菌剤や除草剤を散布するのは避けましょう。芝生に穴をあけて根っこがむき出しになっているところに殺菌剤や除草剤を芝生の根っこにぶっかけると芝生に悪影響を与えるので、エアレーションをした後はせめて2週間~3週間くらいは間隔を空けてから散布してください。

 

 

 

 

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