芝生の基本

芝生の冬支度、これだけは必ずやっておきましょう!

投稿日:2018年10月16日 更新日:

夏は芝生のお手入れが本当に忙しかったと思います。水やり・肥料やり・芝刈り・雑草対策・病害虫対策など、やることがもりだくさん。一方で芝が休眠状態になる冬場はお手入れをする必要はほとんどありません。

 

芝刈りはもちろんのこと、水や肥料を与える必要はありません。そうです、冬は逆に寂しくなるくらいにやることが全くないのです。

参考記事:

12月は、のんびりと芝生の管理をしています。

 

ただ、夏が終わると次の春まで何もする必要がないというわけではありません。たとえば、芝生に生えてきたコケ対策をするのもこの季節だったりして・・・

参考記事:

芝生のコケ対策には、「3種の神器」が大活躍!

 

 

それ以外にも厳しい冬を乗り越えるためにやるべき手入れがあるんです。本日は、「芝生の冬支度でこれだけは絶対にやっておくべき!」ことをご紹介します。

 

 

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❶芝の丈は長めにしておく

10月頃にやることとなる年内最後の芝刈りは芝の丈が3㎝以上になるように刈って下さい。これがとても大事な冬支度の一つです。

 

年内最後の芝刈りは10月中旬頃にするのが良いとされています。その時、最後の芝刈りだからと言って思いっきりジョリジョリ刈りたくなる気持ちはわかりますが、それは残念ながらNGです。なぜなら、短く刈ると芝生自体のクッション性がなくなるからです。クッション性がなくなると冬の間に踏まれたときのダメージが大きくなってしまいます。また、冬の寒さから芝自信を守るためにもある程度の長さがある方が保温性に優れているという利点もあります。なので、3㎝以上の芝を残したまま冬を越す方がいいのです。

 

万が一、年内最後の芝刈りで軸刈りなどをしてしまうと茶色くなった状態で秋を過ごさなければならなくなり、せっかくの芝生が台無しになってしまいます。そういう意味でも軸刈りのリスクを低くするためにもジョリジョリ刈るのはやめて長めの芝を維持するようにしましょう。

 

 

❷肥料をしっかり与える

次に大事な冬支度としては、芝が緑色をしているうちに肥料をしっかりあげることです。

 

おそらく、夏の間、みなさんそれぞれお気に入りの芝生の肥料をまいていたと思いますが、年内最後の肥料を与えるタイミングはどのようになっていますか?10月や11月が最後になっていることが多いのではないでしょうか。本格的な冬になると芝は茶色く枯れますし、11月になる頃には休眠期に入っているでしょう。しかし、だからといって芝が死んでいるわけではありません。根っこはしっかり生きています。冬が訪れる前の10月~11月頃にしっかりと肥料を与えることで冬の間に栄養をたくわえて、春になるとまたキレイな緑色の芝の芽が出てくるのです。

 

冬支度用の肥料は固形タイプを

ちなみに・・・

 

冬支度として与える肥料としては液体肥料ではなく粒状の肥料を選びましょう。液体肥料は即効性はありますが効果は長続きしません。対する粒状の肥料は即効性はないのですが効果は長持ちします。冬支度のように長くじわじわと効果を利かせたい時は粒状の肥料を使いましょう。

なお、私が愛用しているのは「バロネス芝生の肥料」。ゴルフ場でも使われているようなプロも認める高級肥料なので効果はバッチリです。説明書によると「高麗芝であれば11月に1㎡あたり40gをまく」ということになっています。これがまさに冬支度としての施肥ですね!この肥料、夏の散布量はもっと少な目なので、いかに秋の施肥を重要視しているかということがお分かりだと思います。

 

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❸落ち葉などは拾っておく

芝生の上に落ち葉などがある時はしっかりと拾っておきましょう。

 

落ち葉を残したままにしておくとだんだんそれが溜まっていきサッチになってしまいます。サッチが溜まっていくと

 

◇通気性が悪くなって病気になる可能性がたかまる

◇サッチが邪魔して肥料が根っこまで届かない

◇芝の成長を邪魔する

など、良いことは一つもありません。落ち葉って拾っても拾っても毎日落ちてくるのでキリがありません。とても面倒くさいのですが、これをサボるとゆくゆくはボディーブローのように芝生にダメージを与えていくので、1週間に1回でもしっかりと拾っていきましょう。

 

 

落ち葉拾いに役立つアイテム:レーキ

芝の上の落ち葉を集めるのに便利なアイテムは『レーキ』です。

 

竹ぼうきやハンディタイプの熊手でも落ち葉を集めるだけなら問題ありません。が、残念ながらそれらはサッチングには不向きです。しかし、レーキが一本あれば落ち葉を集めるのもサッチングをするのもバッチリ!アレもコレも買っていては物置があふれかえってしまうので、上手に買い物しましょう。

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このレーキなら落ち葉集めもサッチングもできます。まさに二刀流!

 

 

なお、レーキであれば何でもOKというわけではありません。これまた向き不向きがあるので、気になる方はこちらの記事もどうぞ!

参考記事:

芝生のサッチングの道具、おすすめできるモノとできないモノ。

 

 

❹目砂も入れておきましょう

冬が来る前に芝生を保護するためにも目砂を入れておきましょう。

 

目砂を入れるというのはとても地味ですし、すぐに効果が出るものではありません。しかし、芝生にとってはすごく大事な手入れなので冬を迎える前に済ませておくべきです。なお、このときは芝生の先っちょが見えるくらいにはしておきましょう。「ふるい」や「ほうき」などを使ってうっすらと均一に入れるのがコツです。

 

ちなみに・・・

 

目砂・目土は何かと便利なので春先にたっぷり目に買っておくことをおススメします。冬支度に使うことも出来ますし、芝生の凸凹を直すときや軸刈りしてしまった時にも活躍します。また、病害虫などでダメージを受けてしまった時にも目砂・目土入れをすると効果的。なお、目砂ってなんでもいいわけではありません。砂と言ってもいろんな種類がありますし、芝生が喜ぶ砂もあれば芝生に適していない砂もあります。芝生に使う砂・土はとても大事なので「芝生専用の目砂」を選んでください。

 

参考記事:

芝生の床土・目土の使い方と使う量をまとめてみました!

 

 

芝生の冬支度の効果は?

以上ご紹介してきたのが主な冬支度です。

これらを全てやってきた我が家の芝生はではどんな感じなのか?

12月24日撮影。関西某所で高麗芝を育てています。

 

これは年末に撮ったものですがいかがでしょう?そこそこ緑が残っていると思いませんか?ご近所さんの芝生を見ていると完全に茶色になったお宅も散見される中、12月末でこれくらいの緑をキープしているのはそこそこかと自分では思っている今日この頃です。ポイントは年内最後の芝刈りを9月末にしてそれ以降は刈っていないことと、肥料やりを11月初旬まで続けたということだと思っています。もちろん、それもこれも夏場のお手入れをしっかりやっていることが大前提です。一年を通してしっかりお手入れしていくことがキレイな芝生を作るコツではないでしょうか。

 

以上が芝生の冬支度のアレコレです。

このような冬支度をしっかりしておくことによって、春になると芝はまたキレイな緑色になることができるのです。芝が緑色になるまでは「このまま枯れていくのでは!?」と心配になるかもしれません。しかし、大丈夫。冬支度をしっかりとすれば、翌年もキレイな芝生を楽しむことができるのです!

 

なお、冬支度を終えた後いよいよ冬がやってきますが、サッチングをやるタイミングは12月や1月よりもむしろ2月中旬以降の冬の終わりにするのをおすすめしています。カンタンに言うと、厳冬を越すためにはサッチがある程度たまっているほうがよい、ということです。

参考記事:

芝生のサッチングをする時期はなぜ冬がおすすめなのか?

 

 

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