家で芝生の管理をしていると、いろんなトラブルが起こります。
たとえば、こんなトラブルです。
とある、7月上旬に・・・
芝生がまだら模様に枯れました!
正直なところかなりショックでした。
下手くそなりにも一生懸命お手入れをがんばって、きれいな時はそれなりに満足できるくらいの緑のじゅうたんを作り上げることもできていました。
きれいな時の芝生。
それなのに、この有様っ!
イイ感じにまだら模様 (^^;
枯れた原因はなんなんでしょう・・?
ちなみに、まだら模様に枯れた芝生を横から見るとこんな感じです。
まだら模様の芝生を横からパシャリ
え?分かりづらい?
では、きれいな時の芝生を横から見た時と比べてみましょう。
きれいな時の芝生を横からパシャリ
全ッ然違いますね!
で、ここで気になるのは
まだら模様に枯れた原因
です。
芝生がまだら模様に枯れる原因は?
芝生が枯れた時の原因を断定するのはむずかしいというのがホンネです。
頭痛の原因を断定するのが難しいのと同じだと思うんですよね。
でも、ある程度は原因を考えないと来年も同じようにまだら模様に枯れてしまうかもしれません・・・それだけは避けたい!!
ということで。
芝生がまだら模様に枯れる原因を思いつくままに考えてみたのがコチラ。
1病気が原因
2害虫が原因
3水不足が原因
4除草剤が原因
5肥料が原因
6水はけ・日照り不足など環境が原因
7芝刈り
これ以外にもあるかもしれませんが、ザっと考えたらこれくらいです。
どれが原因なのかわからないので、こうなったら一つ一つ検証していきましょう。そして、同じ失敗をしないように気を付けるしかありません!
一つ一つ原因を検証してみましょう
1.病気が原因
今回のケースでは、これは却下。
芝生の病気で代表的なものは「葉腐病」や「春ハゲ病」や「ダラースポット病」などがありますが、本やサイトで紹介されているこれらの病気の画像と我が家を比べると、何となくですが根本的に違うように見えます。
強いて言うと「葉腐病」が近いと思いますが、葉腐病は窒素を与えすぎて軟弱に育った芝生がかかりやすいのですが、我が家の芝生には4月~7月初旬まで肥料を一切与えていませんでした。
そう言うところから考えても違うのではないか?と思います。
という事で、却下。
ただし、茶褐色~黒褐色に枯れてまだら模様になっているのであれば病気を疑いましょう。
我が家でも経験があったのですが、雨の多い季節に急に芝生が褐色になって部分的にポツポツ枯れることがあります。で、まだら模様になることがありましたが、これは「カーブラリア葉枯病」という病気でした。その時は「グラステン水和剤」という殺菌剤が効果があるということを付け加えておきます。
参考記事:
芝生が6月に茶色くなるのは「カーブラリア葉枯病」という病気でした
2.虫が原因
これかと思いましたが、一応却下。
まず考えたのは「シバツトガの幼虫」です。シバツトガの幼虫を見かけることはそこそこあるので、コイツが何かしら悪さをしている可能性はあります。
ただ、シバツトガの幼虫にやられた時は白っぽく茶色っぽく枯れたようになるので今回のような緑と黄のまだらになるのとはちょっと違う気がしました。
でも、シバツトガの幼虫ではないとしても、他の害虫の可能性は完全には否定的できません。
というのも、芝生には何らかの虫が必ず潜んでいます。害虫説をゼロと言い切るのはかなり難しいのです。
また、パッと芝生を見た限りでは害虫が見えなくても芝生の表面に見かけなくても芝を掘り起こすと地下に潜んでいることもあります。害虫が見えないからと言って「害虫はいない」と判断するのは間違いです。
特にイヤなのはコガネムシの幼虫。
別名「根切り虫」。
芝の根っこを食い荒らす悪いヤツです。
コイツがいると芝がうまく育たない原因にもなりえます。
コガネムシの幼虫が気になるようでしたらコチラの殺虫剤がおススメです。
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効果はバツグンなので、 害虫が気になるようでしたらご検討を!
参考記事:
なお、シバツトガの幼虫によって枯れたときの話はコチラにあります。
参考記事:
3.水不足が原因
これも即却下。
7月10日頃に梅雨明けしてからも最低でも2日に1回は水やりをたっぷりしています。水が足りず枯れている、ということは考えられません。
そもそも梅雨の間にしっかりと雨が降っているので、梅雨明けすぐにこんなまだらに枯れるなんてことは考えづらい。
という事で、これも却下。
ただ、水不足のせいで枯れることって実はめっちゃくちゃ多いです。芝を張ったばかりの頃や真夏の水やりは特に注意しましょう。
参考記事:
4.除草剤が原因
実はこれは原因だと思います。
というのもこちらの写真を見て下さい。
除草剤をまいている途中で除草剤がなくなってしまい、黄色の線より左側はまいていません。。その結果、「除草剤をまいたゾーン」の芝生はまだらに枯れてしまいましたが、「除草剤をまいていないゾーン」の芝生は枯れていないのです。
ということで、今回まだら模様に枯れた原因は除草剤だと思います。
では、なぜ除草剤で枯れたのでしょうか?それは、
「肥料をまったく与えず栄養不足の芝生に除草剤をまいたから」です。
繰り返しますが、私がズボラをしてしまった結果、4月~7月までぜんぜん芝生の肥料を与えていませんでした。そしてその栄養不足になっている時に除草剤をまいたので芝生もさすがに耐えられなかったのでしょう。
なお、除草剤って使用上の注意が他にも注意点がたくさんあるので、必ず説明書をじっくり読んでから使ってくださいね。
ちなみに除草剤にはいろんな種類があり、まず「芝生に使っていい除草剤」と「芝生には使えない除草剤」に分類できます。さらに「芝生に使っていい除草剤」も「西洋芝に使っていい除草剤」と「西洋芝には使えない除草剤」があるので、あなたが育てている芝がどの種類でどの除草剤ならまいても良いか?を見極める必要があるのです。
ちゃんと適した除草剤であっても「植物(=雑草)を枯らす薬品」なのです。使い方を一歩間違えば肝心の芝生をも枯らすことがあるので注意して使いましょう。
ということで、芝生がまだら模様に枯れた原因は解明できましたが、せっかくなので他の原因についても見ていきましょう!
5.肥料が原因
実はこれも多少原因になっているのではないかと思っています。
芝生は均一にまかなければなりません。理想をいうと「肥料をまく専用の機械」や「ふるい」などを使ってかたよりがないように撒く必要があるのです。
肥料のまき方にムラがあると芝の成長にムラが出てしまいまだら模様になることがあります。つまり、たくさん肥料を上げたところはグングン成長して、あまり肥料がまかれなかったところの芝はあまり成長しない、ということですね。
さて、我が家では7月8日に肥料を散布したのですが、我が家の長男がどうしても手伝いたいと言ってスコップを使って肥料を散布してくれました。
手伝ってくれたのはすごく嬉しかったんですが、かなり豪快に肥料を散布してくれました。
肥料を掴んで一か所に散布したり
スコップ一杯の肥料を一か所にまいたり
こんな感じで手伝ってくれたので、これもまだらになった原因の一つかもしれません。できるものなら、「ふるい」を使って肥料をまくようにしましょう。手で均等にまくのって大人でも難しいですから。
6.水はけが悪い・日照り不足など環境が原因
恐らくこれはないでしょう。
特に水たまりになる個所もありませんし、風通し・日当たりは我が家は極めて良好です。そもそも昨年もフツーに芝は育っていたので環境が原因ということはなさそうです。
という事で、これは却下。
7.芝刈りが原因
これも却下。
なぜなら、枯れる直前に芝刈りをしていないからです。
ただ、芝刈りを失敗すると、芝刈りして数日もすれば茶色っぽく白色っぽくなることがあります。
これは「軸刈り」のせいです。
もしくは、芝刈り機の性能が悪いために芝を傷つけてしまっているのです。
軸刈りをしてしまったとしても、2,3週間もすればだいたいはきれいに治ります。ただ、芝には大きなダメージを与えることになるので要注意です。
参考記事:
でも今回は却下ですね。
芝生のトラブルには「目土入れ」「液体肥料」がおすすめ
芝生にトラブルがおこった時の対策。
王道は「肥料をあげる」「目土入れをする」です。
❶目土入れをする
困った時の目土入れ、ということで目土入れをしてみようと思います。
いつもネット通販で買っているお気に入りの目土を3mmほど薄くかけてみようと思います。ただし、芝の葉先が完全に隠れるようだとNGなので気をつけましょう。
なお、私が愛用している目土はコチラ。肥料が含まれているので効果はかなり高いです!
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私の中では、最高の目土です!
❷液体肥料を与える
即効性があるので、粒タイプの肥料よりは液体肥料を使いましょう。
私は「ハイポネックス芝生の液肥」を愛用しており、芝生に何かトラブルがおこった時にはいつもこれをまいています。そして実際に効果もしっかりしているので毎年2,3本常備しています。
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安くて効果が強いので、コスパは最高!
❸害虫対策をする
害虫が原因で枯れるというのもすごくイヤなんですが・・・
目土入れや肥料散布をやってみても改善が見られないようであれば害虫対策として薬品などを散布することを検討しましょう。
もしくは、目に見えて今以上にどんどん状態が悪くなるようだと害虫対策の優先順位を上げた方が良いかもしれません。
参考記事: