トラブル 害虫

突然、芝生が円形に茶色く枯れる原因は「シバツトガの幼虫」でした。

投稿日:2018年9月30日 更新日:

みなさんの芝生でこんな経験をしたことはないでしょうか?

 

芝生が急に円形に茶色く枯れているのを発見した。昨日はきれいな緑色をしていたハズなのに・・・!

 


「おいおい、ウソやろ?」

 

気のせいと思いたいくらい、結構ショックなんですよね・・・

 

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茶色く円形に枯れた芝生の画像

これがある日、急に茶色く枯れた芝生の画像です。


9月26日撮影

 


9月29日撮影(別の箇所)

 


9月29日撮影(これまた別の箇所!)

これらを発見したときは本当にある朝突然という感じでした。

 

前日に水やりをした時はまったく枯れていなかったのに、この日の朝に水やりをしようと芝生に出たところ枯れているのを発見したのです。あまりにも突然枯れたのですぐに異変に気が付いたくらいです。ちなみに、ご覧のようにこの周りは特に枯れているわけではありません。このワンポイントだけ枯れてしまったのです。9月下旬なので芝が枯れる季節ではありませんし、軸刈りをしてしまったわけではありません。野良猫がオシッコをした可能性も否定できませんが、近所で野良猫を見ることがほとんどないのでそれも違うでしょう。水やりは頻繁にしていますし今月は雨が多かったので水不足の可能性はまずありません。いろいろ原因を考えましたがわかりませんでした。

 

 

犯人はシバツトガの幼虫

では枯れた原因は何だったのか?

それは「シバツトガの幼虫」でした。

特徴は、赤黒くて全長2㎝くらいの細いムカデみたいなやつです。なぜ、枯れた原因が「シバツトガの幼虫」だと分かったかと言うと、枯れている箇所にまさにいたからです。十中八九、こいつが原因で間違いありません。怒りに任せて投げ捨てましたが、写真を撮っておくべきでした。見つけた時は全く動かなかったので死んでいるように見えましたが、シバツトガの幼虫は夜に芝を食べるので昼の時間帯は活動性が鈍っていただけでしょう。

 

 

シバツトガの幼虫の特性

●全長は1㎝~2㎝

●色は茶色~赤褐色

●夜行性(夜間に芝を食べる!)

●もともとは外来種で天敵が少ない

●出没時期は5月、6月~11月

●幼虫の状態で越冬する

●被害が特に大きいのは8月~9月

●高温・乾燥を好む

 

夜行性で夜に芝を食べるので、朝に突然枯れているのを発見することが多いわけです。また、9月に被害が集中していることからも、今回の犯人はシバツトガで間違いナシ!

 

 

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シバツトガの幼虫駆除におすすめの殺虫剤

このようにある朝に突然枯れた芝生を発見した際はできるだけ早めに殺虫剤を散布するのが最も効果的!そのためにもできるだけ芝生の様子は毎日見るようにしてちょっとした変化に気が付けるようにしましょう。そして、変化に気が付いたときに原因を突き止めて対策を打つ。それが芝生管理にはとても大事なことなのです。

 

スミチオン乳剤

スミチオン乳剤は代表的な園芸用殺虫剤です。その効能効果には何十種類もの虫の名前!つまり、庭で見かける虫の殆どに効果があるということです。もちろん、芝生に現れる害虫の代表格「シバツトガ」「スジキリヨトウ」「コガネムシ」いずれにも効果があります。また、日本芝のみならず西洋芝にも使用可能なので芝生愛好家にはとても使いやすい殺虫剤なのです。なお、芝以外の農作物にも幅広く効果があるので、まさに万能型プレーヤーの殺虫剤と言っても過言ではありません。

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なお、今回は「シバツトガ」による被害報告でしたが、コガネムシの幼虫によると思われる被害報告もしているので、それはこちらの記事をご覧くださいね。もちろん、スミチオン乳剤はコガネムシの幼虫にも絶大な効果を発揮します。

参考記事:

秋の芝生の害虫対策とおすすめ殺虫剤

 

スミチオン乳剤の欠点としては、匂いがすることです。気にならない人にとっては大した問題ではありませんが(私はぜんぜん気にならない派)、殺虫剤特有のキツイ匂いが耐えられない!という人もいるので、スミチオン乳剤を買おうと思っている人は慎重になった方が良いでしょう。

 

 

 

芝生用殺虫剤フルスイング

「フルスイング」という殺虫剤もスミチオン乳剤とかわならいくらいの人気の殺虫剤。ゴルフ場でも使用されているくらいの芝生専用の高級殺虫剤です。もちろん、芝生に出没する「シバツトガ」「スジキリヨトウ」「コガネムシ」にはしっかりと効果があり、その他の害虫にもしっかりと効いてくれます。また、環境にも優しく安全性が高く、日本芝のみならず西洋芝にも使用可能なので選ばれやすい殺虫剤です。

 

 

フルスイングの嬉しいところは匂いがほとんどないところです。匂いが気にならないのでゴルフ場でも選ばれやすいですし、ご家庭の芝生でも匂いを気にせず使えるのでその点においてはスミチオン乳剤よりも勝っていると言えるでしょう。また、効果は散布してから数週間は続くと言われており、長続きするのもうれしいところですね。なお、フルスイングは浸透移行性なので大雨の前などには散布しないように気をつけてください。

 

 

2つの殺虫剤の違い

スミチオン乳剤とフルスイングの違い。1つ目はお値段です。スミチオン乳剤の方が安く、フルスイングの方が高い。そんな違いはありますが、コスパではフルスイングの方が一枚上手です。2つ目の違いはすでにご紹介した通り、匂いです。スミチオン乳剤は一般的には匂いがキツイと言われておりますが、フルスイングはほとんど匂いません。匂いがダメな人にとっては頭痛がするくらい苦しい・・・という人もいるようです。繰り返しますが、私にはまったく匂いは気になりません・・・3つ目の違いですが、それは効果が発揮されるメカニズムです。フルスイングが効果を発揮するのは、フルスイングを散布した所の芝がいったん吸収し、その芝の葉や芝の根を害虫が食べてはじめてフルスイングの効果が発揮されるという仕組みです。なので、芝の葉や根を害虫が食べないタイミングでフルスイングを散布してもあまり効果は期待できません。一方のスミチオン乳剤は散布したスミチオン乳剤が地面にしみ込んでいきそれが害虫に触れてはじめて効果を発揮します。そんな特性の違いから、緊急的に虫を退治したい時はスミチオン乳剤を選ぶ人が多いようです。なお、スミチオン乳剤は年間6回まで使用可能で、フルスイングは年間4回までの使用が可能です。それ以上は使わないよう気をつけるとともに、いつ散布するのか?をしっかり考えて使うようにしましょう。

 

効果についてどちらが強いかと言われるとそれは分かりませんし簡単に比較できるものではないと思います。なお、私は匂いに対してあまり気にならない方なので「スミチオン乳剤」の方を愛用しています。スミチオン乳剤も安全性は高いので比較的安心して使うこともできますし、ホームセンターにはあまり数多く置いていませんが価格の割には効果も高いのでおススメできる一品です。

 

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