4月は本格的に芝生シーズンが始まります!
参考記事:
4月の芝生の状態を『絶好調・ふつう・悪い』の3段階で評価してみた。
春になれば芝生の手入れをしようと思っている方も多いでしょうが、「春に芝刈りをする or しない」で迷ったりはしませんでしょうか。
去年の春はどうしてたっけな・・・と思い返してもなかなか覚えていないもんです。
そこで、関西で高麗芝を育てている私が春のお手入れで気を付けていることを(がんばって思い出しながら 笑)ご紹介したいと思います。
4月の高麗芝の状態は次の2パターンではないでしょうか?
4月中旬頃のあなたの庭の芝生が伸び放題になっていれば昨年の10月頃から伸び放題だったハズですし、そのままの長さで冬を越したハズです。そして、春になると茶色の芝に交じって緑の芝がチラホラ見えているという状態ではないでしょうか?
そのような芝生で芝刈りをした方がいいのか迷うかもしれません。せっかく出てきた緑の芝を刈ってしまってもいいのかどうか・・
また、冬になる前に4~5㎝程に刈り込んでそのまま冬を越せば春の芝生の長さは4~5㎝のままのハズ。そして茶色と緑の芝が混じっている状態でしょう。
4月になれば芝は成長するとはいってもそこまでグングン伸びだすわけではありません。ですので、伸び放題というわけでもなく刈り込みすぎというわけでもなく、ちょうどいい長さだと思うので急いで芝刈りをする必要もないかもしれない・・
こんなふうに思っているのではないでしょうか。
4月の芝刈りは基本的には不要
結論から言いますと、4月は別に芝刈りをやらなくてもOKです。
芝も植物なので、春はたくさん光合成をして栄養素を作って成長しようとしているところです。せっかく出てきた緑の芝の芽をいそいで刈るとむしろ光合成を妨げる(=成長を妨げる)可能性すらあるのではないでしょうか?
もし昨年の冬から春までボーボーに伸び放題のままになっているのであれば伸びすぎている茶色の芝を刈ってしまってもよいですが、あくまでも芝の長さ・状態を見ながら刈るようにしましょう。
春になったからと言って気合いを入れて刈りまくる必要はありません。
梅雨に入るころまでに1~2回芝刈りをしておけばOKでしょう。梅雨が明けて本格的な夏が始まる頃にはいつの間にか茶色の芝はなくなって全面緑色のキレイな芝生になっているハズなので4月は芝刈りは控えて様子見をする!でもOKなのです。
ムリに芝刈りをすると軸刈りのリスクもあります
また、几帳面な方に限って「芝刈りもやらないよりやった方がいいだろう」ということで強引に芝刈りをする人もいますが、それは避けた方が無難でしょう。
なぜなら、芝が伸びていない状態で芝刈りをすると軸刈りを起こす可能性があるからです。
参考記事:
夏は芝の成長スピードが早いので、軸刈りをしてしまったとして2,3週間もすればある程度は復活しますが、春先に軸刈りをすると復活するまでに時間がかかってしまいます。つまり、せっかく春になって緑の芝生になってきた矢先にまた茶色の芝に戻ってしまいかねないのです。
しかも軸刈りはかなりのダメージを与えることになるので、これから成長していこうとしている芝にとっても出鼻をくじかれる形となりその後の成長に影響を及ぼしかねません。
そういった意味でも、4月はボーボーに伸び放題になっていなければ芝刈りは控えておきましょう。そして、ゴールデンウイークあたりに今年1回目の芝刈りをする、なんていうのはいかがでしょうか?
◆4月に芝刈りをする必要がないと言っても水やりや肥料まきは始めなければなりません。
参考記事:
◆冬場にサッチングをしていない方は溜まっているサッチを取り除いた方がいいです。
参考記事:
◆芝生を張って2年以上たったらエアレーションを年に1回することをおススメします。
参考記事:
春はこれだけ手入れをしていかなければならないので結構大変です。
なので、春の芝刈りはやらなくてもOK。
春にやること・やらないことを決めて夏に向けてしっかり準備していきましょう!