きれいな芝生を作るためには芝刈りが大事と言われていますが・・・
芝刈り機を使っても芝が刈れない!っていう経験、ありませんか?!
うまく刈れないのは、なぜ!?
私も経験あるんですよね~
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芝が伸びてきたから芝刈り機(リール式)で刈ろうとするんですが、刃がカラカラ空回りするばかりで、なぜかほとんど刈れない。何往復もしたり横から縦から斜めから刈ろうとするんですが、それでも刈れない。実はそんなに芝が伸びてなかったのかな~?なんて思って芝生を見るとしっかり伸びている。だから刈りたいのに刈れない・・・
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こんな経験、あると思います。
では、なぜ芝刈り機を使ってもうまく刈れないのでしょうか?
原因と対策を考える!
芝刈り機を使っても思うように芝が刈れないときは、いろんな原因が考えられます。
それらの原因と私なりの対策もご紹介していくので、一つ一つ見ていきましょう!
①刃の調整ができていない
芝刈り機の「受け刃」と「回転刃」の調整はちゃんとできているでしょうか?
リール式の芝刈り機は「受け刃」と「回転刃」で芝を挟むようにして刈りますが、この「2つの刃」のすき間が空きすぎていると芝は刈れません。
このとき芝刈り機はスイスイ前に進みますが、芝はまったく刈れないでしょう。
逆に「2つの刃」のすき間がなさすぎると「2つの刃」がぶつかり合ってしまい、回転刃が回転せず芝を刈ることはできません。この状態では芝刈り機は前に進むこともできません。ガチンとロックがかかったようになってしまいます。
⇒対策:刃の調整をしよう
対策は「受け刃」と「回転刃」がちょうどイイ感じになるように調整することです。
ちょうどイイ感じってなんやねん!?という声が聞こえてきそうですが、受け刃と回転刃のすき間を調整する「ツマミ」のようなものが芝刈り機についていると思います。それを回して2つの刃のすき間を調整しましょう。
文章にするとややこしそうですが、やってみたらカンタンなので大丈夫!
で、2つの刃がイイ感じに調整ができると、新聞紙を2枚重ねにして試し切りをしてみてください。この2枚重ねの新聞紙がスパッときれいに切れると、その芝刈り機はイイ感じに調整できている、ということになります。
なぜ、新聞紙2枚重ねなのか?
理由はカンタン。
芝の葉の厚みと新聞紙2枚重ねの厚みがほぼ同じだからです。
うまく調整できて新聞紙がスパッと切れたら、気持ちイイですよ~!
スパッと切れた新聞紙!
②刃の切れ味が悪い
刃の切れ味が落ちている、という原因も考えられます。
当たり前ですが、芝刈り機がその性能を最大限発揮できるのは「切れ味」があってこそのものです。その切れ味が悪くなっていれば当然ですが芝もしっかり刈れません。また、刈れたとしても刈り口が粗くなってしまい、下手したら芝生が白っぽくなる原因にもなります。
芝刈り機を買ってから何年も刃の研磨(ラッピング)をしていない、なんてことはありませんか?
⇒対策:刃の研磨をしよう
対策は刃の研磨(=ラッピング)をすることです。
専用の研磨剤がホームセンターやネットで販売されていると思うので、それを買って刃を研いでください。
刃の研磨(つまりラッピング)はそんなに難しい話ではありません。詳しくは下記の記事を参考にしてください。
参考記事:
刃の研磨は定期的にやりましょう
ただ、研磨剤などラッピング専用の道具がないと厳しいですね。私の場合、ラッピング道具を自分で探すのがイヤだったので、ラッピング道具が最初からセットで付いている芝刈り機を購入しました。
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研磨剤がセットで付いてくる芝刈り機
コンパクトで切れ味も良く、満足度の高い芝刈り機です。
③芝生が凸凹している
芝生が凸凹しているために、うまく刈れないという可能性もあります。
芝刈り機の構造上、やっぱり平面に近い芝生の方がきれいに刈りやすいのです。芝刈り機が斜めに傾いている状態では、うまく芝の葉を挟むことができずなかなか刈ることができません。リール式の芝刈り機だとなおさらですね。
ただ、我が家の芝生も多少の凸凹はありますが普通に刈れます。要するに凸凹の程度の問題だと思いますね。
⇒対策:目土入れをしよう
凸凹している芝生は目土入れをして修正しましょう。
凹んでいるところに目土を流し込んで平らにしていく。カンタンに言うとそういうことです。
良質な目土なら肥料も入っていて芝の成長が促進されます。そうすることで目土入れをしたところがいつの間にか芝で覆いつくされてしまえば、平らな芝生が完成!ということですね。
なお、「良質な目土」ですが、私は下記の目土を愛用しています。
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レビュー603件・超高評価の目土
4種の土がブレンドされていて、なおかつ肥料も入っています。ぶっちゃけ、もうこの土しか使っていません。
④芝がペチャっと寝ている
芝が長く伸びていないのにピンっと上を向かずペチャっと寝てしまっているため、うまく刈れないというケース。
リール式の芝刈り機では上を向いている芝を受け刃と回転刃で挟んで刈るので、芝が寝てしまっているとうまく刈れないことが多々あります。
芝が寝ていて刈れない。これ、うまく刈れない原因としてすんごく多いと思います!
私も、芝が寝ているためにうまく刈れないっていうのをよく経験しました。
下の写真を見てください。
明らかに、左の写真の芝はペチャっと寝ていますよね?そんな長くないのに・・。こうなると、なかなか芝刈り機をコロコロ転がしてももうまく刈れません。逆に、右の写真の芝はきれいにピンっと上を向いています。こういう芝はめっちゃくちゃ刈りやすいです。
これが原因で刈れないって人は多いんじゃないでしょうか?
⇒対策:芝を起こしてから刈る
寝ている芝をレーキなどで起こしてから刈るとスッキリ刈ることができます。
やっぱり、ピンッと立っている芝はとても刈りやすいです。
やり方はカンタン。
レーキなどで寝ている芝をホジホジしてやると、すぐにピンっと上を向きます。で、その状態をキープしたまま芝刈り機で刈るだけです。これだけですが、信じられないくらい刈れるようになるので挑戦する価値はあると思います。
やり過ぎには注意!
ただし、注意点があります。
それは、
やり過ぎないこと!
これ、ホントに注意しましょうね。
私の経験上ですが・・・
レーキで立たせてから刈ると気持ちいいくらい刈れるんです。ただ、「もっと刈ろう!まだまだ刈れる!」と思いレーキでホジホジし過ぎると、地中に埋まっている芝の根本の方まで出てしまいます。で、その状態で刈ると軸刈りになります。また、根本と一緒に土まで掘り起こしてしまうためか、芝刈りが終わった後に芝生が茶色っぽくなってしまい見た目が悪くなることが多いんです。
だから、レーキで寝ている芝を立たせるのであれば、軽く、そっと起こす程度にしておきましょう。で、2回も3回もしつこく繰り返さないことと心得ましょう。
なぜ芝が寝るのか?
芝が潰されたように寝てしまう原因ですが、『踏まれ過ぎ』というのもあるんじゃないでしょうか?
たとえば、壁ギワなど歩かない(踏まれない)場所に植えている芝はだいたいピンっと上を向いて生えています。逆に、芝が寝てしまっている場所って、だいたいヒトがよく通る場所であることが多い気がします。
だから、踏まれ過ぎて芝が寝てしまうっていうのが一つ目の原因かなと思っています。
で、二つ目の原因は『芝の種類』が関係しているのでは?と思います。
たとえば、高麗芝と姫高麗芝。
高麗芝の葉は丈夫で固いんですが、対する姫高麗芝はしなやかで柔らかいという違いがあります。高麗芝なら踏み圧に耐えられるので踏まれ過ぎても寝すぎることはないんですが、もし、姫高麗芝をヒトがよく通る場所に植えると踏まれ過ぎに耐えられずに芝の葉が寝てしまう。高麗芝なら耐えられるのに。間違っているかもしれませんが、そんなこともあるんじゃないかなって個人的にはそう感じています。
だから、しょっちゅう歩く庭であれば姫高麗芝よりも高麗芝を選ぶ方が、芝が寝てしまうリスクを減らすことができるんじゃないでしょうか。
参考記事:
⑤芝刈り機の刈り高の調整ミス
『芝刈り機の刈り高』と芝の葉の長さが合っていない、というケースもあるでしょう。
たとえば、芝の葉の長さが3㎝なのに刈り高を5㎝に設定したとしてもうまく刈れません。
そんな単純なミスを犯しているという可能性だってあります。
対策:刈り高の調整
芝の葉の長さを見て、それに見合った刈り高に調整をすることです。
今日の芝の葉の長さは何センチかな~?それに合った刈り高は何センチかな~?なんてアレコレ考えながら芝刈りをするのも楽しいもんなんです。軸刈りにならないよう気をつけながら、その日の刈り高を調整するという癖をつけましょう。
ただ、刈り高の設定が細かすぎると迷うこともあるでしょう。モノによっては刈り高を8段階に設定できる芝刈り機もありますが、個人的にはそこまで必要だとは思いません。
ちなみに、我が家の芝刈り機は1㎝から2.5㎝までの4段階のみ!
MAXでも2.5㎝なので、少しでも芝が伸びたらすぐに刈るようになりました。
「こまめな芝刈り」はきれいな芝生への第一歩なので、たったの4段階の刈り高設定でも逆に良かったと思います。
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コンパクトで高性能な芝刈り機の決定版
参考記事:
以上、手動式の芝刈り機でうまく芝刈りが刈れない時の原因と対策をご紹介しました。
いずれにしても、芝刈りというのはきれいな芝生を作るためには必須の手入れ。それは間違いありません。
原因が何であれ芝がうまく刈れないというのは、キレイな芝生が作れなくなる!ということに繋がってしまいます。そうならないよう、芝が刈れない原因を見つけて必ず対策をするようにしましょう。