芝生を初めて張る時にネットや本でその段取りを調べると、次のような文言が出てきませんでしたでしょうか?
『芝生を敷こうと思っている地面をまず耕しましょう。つぎに耕したところに床土を敷いてその上に芝生を張っていきます。芝生を張り終わったら上から目土をまぶしていきましょう!そのあとは水やりをたっぷりして・・』
このような文章を読んだ人って、こんな疑問を感じませんでしたか?
►芝生の床土・目土ってそもそもなに?
►床土・目土ってどんな時に使うの?
►芝生を張る時に床土・目土ってどれくらい使うの?
本日はそんな
「 床土や目土って一体ナニ? 」
「 初めて芝生を張る時にどれくらい床土や目土って使うの? 」
という疑問にお答えしていこうと思います。
芝生の床土(とこつち)について
「床土」は、芝生が生育するために必要な土壌となる土のことです。
芝生を張る時、土壌となる土はなんでもいいというわけではありません。
芝生がしっかりと生育するためには通気性と透水性が良い土壌でなければならないのですが、一般のご家庭の庭の土が必ずしも通気性と透水性に優れているというわけではないのです。
ふむ、なるほど!
そこで、芝張りをする時は「床土を敷く」という作業が必要なのですが・・・
床土の敷き方には大きく分けて2パターンあるのです。
「床土を敷く」2つのパターン
パターン❶「今ある土を丸ごと掘り返して床土とそっくりそのまま入れ替える」
パターン❷「今ある土を耕してその上から床土を敷いていく」
パターン❶はかなり大変だと思います。
土ってかなり重たいので、掘り返す量が多ければ多いほど土の処理に困ります。
丸ごと土を入れ替えるときは業者さんに頼むほうが良いでしょう。
パターン❷であれば作業自体はそこまで大変ではありません。
気持ちのいい汗をかきながら作業ができます。
なので、以下はパターン❷にもとづいて話をしていきます。
芝生を張る時、床土はどれくらいの量が必要なのか?
さぁ、芝を張るぞ!という時、どれくらいの量の床土を用意すればいいのでしょう?
ここでは、私が愛用している「自然応用科学」という会社から発売されている床土を例にとって考えてみましょう。
こちらは「床土16Lで芝生0.5㎡分」として発売されています。この計算でいくと
あなたの芝生が1㎡なら床土を32L(こちらの商品では2袋)を購入すればいい
ということになります。
あなたの芝生が2㎡なら4袋、3㎡なら6袋、5㎡なら10袋・・・
という計算でOK。
耕した庭の土の上に上記の量の床土をまいていけば良いのです。
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床土を敷くときのポイント、それはたっぷり目に敷くこと!
なので、少し多めに買っておくことをおススメします。
パターン❶での床土の使用量を計算したら天文学的な数字になりました
パターン❶の場合ですがこれはかなりの量の土を買わなければなりません。たとえば、1㎡あたり床土を深さ10㎝敷こうと思うと100Lの床土を用意する必要があります。また、芝の根は20㎝から30㎝まで伸ばすので、1㎡あたり床土を深さ30㎝敷こうと思うと300Lの床土を用意する必要があります。その計算でいくと芝生の面積が10㎡であれば3000Lの床土を敷くという計算になっていきますのでこれは現実的ではありません。そういった意味でも、土を全部入れ替えてゼロから芝生を作っていかなければならない場合は業者さんに頼むべきなのです。
芝生の目土(めつち)について
では次は「目土」についてご紹介。
目土は芝の葉、茎、根を保護する時に使います。
たとえば、芝生が病気や害虫で傷んだ後とか軸刈りをして枯れてしまった後などに芝を保護するために使ったりします。
この時に使う土が「目土」。
で、目土をかけてあげることを「目土入れ」。
それ以外にも、地温を保ったりサッチ(刈りカスや枯れた葉や茎が溜まってできる層のこと)の分解を促進させたりするために使うこともあります。
目土ってめっちゃ大事やん!
はい、目土は肥料とは少し違った存在ですがとても大事なものなのです。
目土は芝張りをするときにも必需品
また、目土は芝生を張るときにだって必ず使います。
上記のように、芝生を張る時ってまずは地面を耕して床土を敷いてその上から芝を張りますが、そのあとに芝の上から目土をかけていきレーキなどで均一に伸ばします。
さらに芝と芝の間に目土を入れて、そこまでやってから水やりをして終了!
このように、目土はあらゆるシーンで大活躍。
芝生に挑戦する方は必ず買わなければならないアイテムです。
芝張り時の目土の使用量、1.5坪の芝生なら28Lが目安
DIYで芝生を張る時に目土はどれくらい買っておくべきでしょうか?
同じく、自然応用科学社から発売されているコチラの目土(≒目砂)で計算!
あなたの芝生が5㎡(約1.5坪)なら28L(こちらの商品なら2袋)つかう
という計算です。
芝生の広さにあった量だけ目土(≒目砂)を買いましょう。
参考記事:
目土はいろんなシーンで大活躍するアイテムです
そして、床土とおなじく目土もたっぷり目に買っておくことがPOINT。
なぜなら芝生の手入れをしていく中で目土って何かと使うからです。
たとえば
★芝生の一か所が枯れてしまった時
★病気や害虫に被害に遭った時
★エアレーションで根切りをした時
★サッチングをした時
★芝生の凸凹をなおす時
こんな時に目土は大活躍します。
つまり、
目土は芝生の手入れやトラブル時には必ず使うアイテム!!
目土は多めに買っておくに越したことはないのです。
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目土入れのコツとポイント
また、芝の保護のために目土入れをする時は「芝の先っちょがしっかりと見えるくらい」かけるのが理想。
そのときには「ふるい」を使うととても上手にまけます。
目土の量が多過ぎて芝が完全に隠れると光合成ができなくなるので、それはNG。
多過ぎず少なすぎず、適量をかけるようにしましょう。
また、ムラがないように撒く必要もあります。
が、実はムラなく目土を撒くのってけっこう難しいです。
なぜなら目土ってしっとり湿っているのでスコップや手でパラパラッとまいてもなかなかムラなく撒けないのです。
そういうときは「ふるい」を使うと均等にまけちゃいます。
一つ買っておくと便利ですね。
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1000円ほどで買えるわりにかなりの優れモノ。
直径30㎝、網の目は3種類あるので目土入れや土壌改良、家庭菜園などで大活躍すること間違いなし。
芝生を張る時の床土・目土の使用量
ふむふむナルホド。
床土は芝生を張る時に使う芝生専用の土のことだな。
目土は芝生を張る時もその後のお手入れにも目土は使うわけだ。
よ~くわかった。
で、結局・・・
ウチの芝生の場合ではどれくらいの床土・目土が必要なんだったっけ?!
だれか、おしえて~!
という人のために、暇な私がまとめておきました。
芝生の面積によって使用量は変わってくるので計算がめんどくさいですね。
下記を目安として参考にして下さい。
芝も買った!床土も目土も買った!
というヒトは、いよいよ芝張りです。
コチラの記事ではおすすめの張り方やそのコツなども紹介しているので、ぜひご参考にしてください。
参考記事: