肥料

芝生の肥料のまきかた、意外と知られていない注意点とコツ。

投稿日:2018年10月14日 更新日:

芝生を張ったあとは水やりをしていればOKと考えている人もいるようですが、決してそんなことはありません。きれいな芝生を作るためには肥料はゼッタイ必要なのです。

また、成長させるためにたくさん肥料をまけばいいというわけでもなく、あげ過ぎると雑草が生えやすくなったり病気になりやすいというデメリットもあります。

芝生の肥料のまきかたってカンタンなようですが、実はいろんなコツがあります。そこで、芝生に肥料をまくときのコツや注意点を一挙にご紹介していきます!

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芝生に肥料をまく前に気を付けるべきポイント2つ

☝事前に芝刈りはしましたか?

できれば芝刈りをしてから肥料を与える方が良いです。これは特に粒状の肥料を与えるときに特に大事なことです。

肥料を吸収するのは「根っこ」です。もし芝が伸びすぎている状態で粒状の肥料をまくとどうなるでしょう?長い芝に引っかかって根っこ(地面)まで届かないことが考えられます。そうなるとせっかく肥料を与えても吸収されずに終わってしまいかねないので、できるだけ肥料を与える前には芝刈りをしておくことをおススメします。


まずは芝刈りから始めましょう

 

 

 

 

☝その肥料は何月に何グラム散布するのか、確認しましょう

芝生の肥料はそれぞれ何月にどれだけの量を散布するのかが推奨されているので、それを忠実に守るようにしましょう。

肥料を買ったらパッケージの裏面などに書いてある「肥料のまきかた」を確認してください。多くの肥料は、●●月に1㎡あたり■■グラムまきましょうと書いてあります。それを忠実に守るというのが失敗しないための肥料のまき方の第一歩なのです。

たとえば、私が愛用している『バロネス芝生の肥料』はこんな感じです。


高麗芝などの暖地型芝生なら1か月おきの散布でOK!

 

このように書いてあるので必ず守るようにしましょう。

ちなみに、『バロネス芝生の肥料』は私のイチオシの肥料です。ネット通販でも断トツの人気商品ですし高級肥料と謳っているわりには実は年間を通してみるとそんなにたくさん使う必要もありません。もちろん効果もばっちりなのでこれを買えばまず間違いないでしょう。

肥料を選ぶ際に気を付けるコト

☝粒タイプの肥料、液タイプの肥料を使い分けていますか?

個人的なおすすめとしては、粒タイプと液体タイプの肥料の両方を揃える方が良いです。

肥料には大きく分けて粒タイプのものと液タイプの肥料があります。粒タイプの肥料は即効性はありませんが、ゆっくりと長期間にわたって効果を発揮し続けるという特徴があります。液タイプの肥料は逆で、即効性が期待できますが、効果は長続きしません。ですので、粒タイプの肥料は1か月~2か月に1回与えるものが多いのに対して、液タイプの肥料は1週間~2週間に1回与えるものが多いです。私は粒・液いずれの肥料も買っておいて、粒タイプで栄養の下地を作って液タイプでプッシュしてさらに元気をつける!というイメージです。また、何らかのアクシデントが起こって芝生が枯れたりすると液タイプの肥料をしっかり与えて、できるだけ早くダメージから回復できるようにします。

参考記事:

芝生が傷んだ時に使う肥料、おすすめはハイポネックス芝生の液肥


わたしが愛用しているのは「ハイポネックス芝生の液肥」

 

 

 

 

☝「窒素ーリン酸ーカリウム」の数字を見ていますか?

よく、芝生の肥料のパッケージに「10-10-8」のような数字が書いてあると思いますが、あれは「窒素ーリン酸ーカリウムがどれだけの割合で構成されているか?」をあらわしています。「N-P-K」と書かれていたりもします。芝生の肥料にはいずれも欠かせない栄養素ですので、必ずこれらが含まれている芝生専用の肥料を買って下さい。

◆窒素は葉や茎の成長を促進させ葉色を良くさせる効果がありますが、与えすぎると病害虫に弱い芝になってしまうので要注意です。

◆リン酸は根の発育や芽の成長に良い影響を与えます。

◆カリウムは根や茎の成長を促す作用があります。

芝の生育の状態や芝の特性に合わせて肥料も使い分けると良いのかもしれませんが、正直なところ、私はそこまで考えて使い分けたことはありません。「窒素ーリン酸ーカリウム」がそこそこ含まれていればどれを買っても大失敗することはないと思うのですが・・・ただ、これらの栄養素以外に「ケイ酸」「鉄」「カルシウム」「アミノ酸」が配合されている肥料もあります。「ケイ酸」や「カルシウム」は芝をより丈夫にする作用がありますし、「アミノ酸」は葉色を鮮やかな若草色にする作用があります。そのように凝ってみて肥料を選んでみると、より芝生のお手入れがおもしろくなるでしょう!

 

 

 

 

☝その芝生の肥料、実はニオイがするかも!?

芝生の肥料の中でも「有機肥料」って独特のニオイがするので要注意です。

芝生の肥料がなんでもかんでもニオイがするわけではありません。「化成肥料」なら無臭なのでご安心ください。上でご紹介した『バロネス芝生の肥料』も化成肥料なので全く匂いません。ただ、有機肥料だと独特のニオイがあり、住宅が密集している家の庭でこの手の肥料を撒くのは気がひけるほどです。万が一、有機肥料をまいてニオイがきついときは、肥料を撒いた後にしっかりと水やりをしてください。そうすることでだいぶ解消できます。また、においが残ったとしても2,3日で消えることがほとんどです。

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肥料をまくときに気を付けるコト

☝正しい分量を撒きましょう

肥料を撒くときは正しい分量を与えることがとても大事です。肥料でも水でもやり過ぎると逆効果になるので注意しましょう。

肥料の裏面に書いてある分量をまいておけば問題ありません。とはいっても「1㎡あたり30gあたえましょう」と書いてあったりしますが、この「30g」ってどれくらいか分かりませんよね?実際に計量器で測るのはめんどうくさいですし・・・。そんな方に覚えていただきたいのは、成人が肥料を片手でグッとつかんだ量、これがだいたい40gだそうです。ご参考までに!ちなみに、肥料をまきすぎると雑草が繁殖したり逆に芝が弱くなって病気になりやすくなります。はやく成長させたいからと言ってたくさん肥料をまくと失敗するので要注意です。

 

 

 

 

☝ムラなく撒きましょう

できれば「ふるい」や肥料の散布器を使ってムラなくまきましょう。

肥料にムラがあると成長にもムラが出てきてしまい、あるところは濃く濃く生い茂っているのにあるところは芝生の密度がイマイチ・・・。こんなことにならないよう肥料をムラなくまくことはとても大事なことなんです。ちなみに私の失敗談ですが、肥料やりを子どもと一緒にやった時、子どもが撒いたところがどうしてもムラだらけになってしまいました。小さな手でつかんだ肥料を一か所に集中投下したのです 笑 こうなるとムラができる原因にもなりますし、肥料焼けをおこしてそこだけ枯れるかもしれません。子どもと一緒に作業をするととても楽しいですが、その辺だけは注意して下さいね。

なお、肥料をムラなく散布するための便利アイテムはこちらです。

我が家のようなせまい芝生だとこんな立派なアイテムはいりませんが、ご近所さんがうらやむくらい広~い芝生をお持ちの方はこれ一台あるとだいぶ楽になるでしょう。バロネスから発売されているので品質はバッチリですね!

 

 

 

 

☝道具を使わずムラなく撒くコツをご紹介

道具を使わず肥料をムラなく撒くコツは「2回に分けてまくこと」です。

ふるいなどがない場合、どうしても手作業で肥料を撒くことになります。グッとつかんでできるだけまんべんなくパラパラッとまく。そのようにしている人が大半でしょう。私はふるいを使ってまいていますが、1回にまとめてまくとどうしてもムラができてしまいます。それを少しでもなくすためには正しい分量を2回に分けてまいてみましょう。

 

 

 

 

☝肥料は朝か夕方にまきましょう

肥料をまくのはできるだけ朝か夕方にすることをおススメします。

なぜなら、肥料をまいたあとはたっぷりと水を撒きますが、芝生の水やりというのは朝か夕方にするのが原則だからです。つまり、もし昼間に肥料をまくと、昼間にたっぷりと水やりをすることになりますがそれはできれば避けた方が良いので、朝か夕方に肥料をまくほうが良いのです。

芝生に肥料をまいた後にやるべきコト

☝肥料をまいたあとはたっぷりと水やりをしましょう

肥料をまいたあとは必ず水をたっぷりとあげましょう。

これは難しいことではありません。そのまんまですね。あくまでも芝は植物です。植物は水も肥料も根っこから吸収するので、粒タイプの肥料の場合、まいた肥料が芝にくっついたままで地面に届かないと根っこから吸収されません。そればかりか、肥料が芝にくっついたままだと葉焼けの原因にもなってしまいます。ですので、必ず肥料をまいた後はたっぷりと水やりをして下さい。コツは、思っている以上にたっぷりと水やりをすることです。水やりをした後、足で踏んで見た時にビシャビシャと音がするくらいが適量です。

 

 

 

 

☝水道代を少しでも節約するコツ

水やりにかかる水道代を少しでも節約したい人には「雨が降る直前に肥料をまく」ことをおススメします。

なかなかそんな上手くいかないかもしれませんが、芝農家の方々ってそういう工夫をされていると聞いたことがあります。芝農家の方々がいっせいに肥料をまいている。するとそのあとには雨が降り出す、なんてことも本当にあるそうです。そのような工夫をしながら芝の管理をしていくのも一つの楽しみですね!

 

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