芝生の基本 芝生の枯れ対策

芝生が冬に枯れるの自然現象なので心配は無用!

投稿日:2018年11月18日 更新日:

秋もだんだん深まり、芝生の緑もかなり茶色くなってきたと思います。数か月前はキレイな緑色だったのに、冬になると茶色くなる。関東より南に適している日本芝(高麗芝や姫高麗芝など)ではこれは自然の現象。そう、冬は日本芝って茶色く枯れてしまうのです。

 

でも、茶色く枯れてしまうと何だか不安になってしまいませんか?私自身も秋になり芝生が枯れてくるのを見ると、不安になるというか寂しくなるというか・・・。あと、夏にあんなに緑色だった芝生が12月頃になると茶色く枯れて、1月になるとまっ茶色に枯れてしまいます。見事な枯れっぷりに心配する人もいると思います。つまり、春になったらもとの緑の芝生に戻るの!?って思いませんか?

 

 

冬に茶色く枯れても大丈夫!

結論からいうと、冬に茶色く枯れても大丈夫です。春になればちゃんと緑の芝生が復活するので心配はいりません。茶色く枯れるのは自然現象なので、手入れが悪いわけでも枯れ果てたわけでもありません。バッチリ手入れをしていて夏にきれいな芝生を作り上げたとしても冬になれば枯れてしまうのでご安心ください。そして、特別の手入れをしなくても春になれば多少放っておいても緑色になります(もちろん枯れ果てていなければ、の話ですが)。

 

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秋・冬に芝生は枯れるものです

秋冬に日本芝が枯れるのは避けられません。我が家の芝生(関西在住・高麗芝)も秋になるとだいぶん枯れちゃいます。

 


8月下旬の芝生。緑色がMAXでしたが・・・

 


11月中旬にもなるとこんな感じ。

秋を感じますね・・・

 

 


2月上旬ではここまで枯れます。

完全に枯れてしまいました。

 

 

夏~秋~冬を比べてみるとよく分かりますよね。BEFOREとAFTERでこんなにも違うとは自分でも思ってもみませんでした。しかも撮影時間はいずれも晴れた日の13時頃。太陽の角度や明るさも影響していると思いますが、夏と秋と冬ではここまで芝生の色は変わってくるのです。我が家の芝生、大丈夫!?と思っていましたが・・・

 

 

でも、春になるとちゃんと元通りに復活!

そんな感じですっかり枯れてしまいましたが・・・

 


3月半ば。なんとなく緑っぽくなってきたような・・・

 


そして4月初旬。確実に緑になってきた。

ここまで緑になると安心します!

 

 


4月下旬。こんなに一気に緑に色づくの!?

 

いかがでしょうか?こんな感じで4月になるとちゃんと緑の芝生に元通り!冬はこれでもかってくらい茶色く枯れますが、心配ないのです。なお、春になれば緑の芝生に戻ると言っても、枯れている芝の葉が茶色から緑色に変わるわけではありません。枯れた芝は枯れたままで、緑になることはありません。新しい芝の新芽が出てきてそれが生えそろった時にまた緑の芝生が出来上がるんです。

 

 

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芝生の冬の手入れは?

では、茶色くなってしまった芝生に対して何ができるのでしょうか?こたえは、『冬場はやることはほとんどありません!』

水やり、肥料、芝刈り、雑草対策、害虫対策などやる必要はありません。この季節はラクチンなもんです。茶色く枯れるのも自然の現象ですし、休眠期に入っている芝生に対してアレコレしてもほとんど意味をなさないでしょう。刈りカスや落ち葉などの「サッチ」が溜まっているとすればそれを取り除いておく。目につく雑草があれば手で引っこ抜いておく。11月~2月中旬頃までは最低限これくらいでも大丈夫です。

 

参考記事:

芝生のサッチの取り方を徹底解説!

芝生のサッチングの道具、おすすめできるモノとできないモノ。

 

こんな落ち葉も一つひとつ拾っておきましょう。

次から次へと葉っぱはどんどん落ちてきますが、冬場は本当にやれるお手入れが少ないのでせめてこれくらいは拾っておきましょう。

 

 

春までおとなしく待つべし!

結局、冬に芝生が枯れてしまってもできることってないんですよね。そして、秋になるとだんだん芝生が枯れるのも当然のこと。何にも心配することはないんですよね。

 

それを頭では分かっていますが、実は私も毎年秋になって芝生が茶色くなってくると不安になります。こうなると分かっていても不安を感じます。『水くらいたまにはまこうかな』なんて思ったりします。物置にあまっている肥料を見つけると『せっかくだから撒いておこうかな』なんて思ったりします。ただ、10月下旬になると芝生の成長は完全に止まって休眠期間に入ります。休眠期間に入っている芝生に水をまいても肥料を撒いても意味はありません。眠っているので吸収することはありませんから・・・

 

なので、春になるまで何もせず待つ。

 

これしかありません。

なお、2月中旬に少しずつ春めいてくればサッチングをして次の芝生シーズンに向けての準備を開始しましょう!

参考記事:

芝生の2月にやるべき手入れ、それはサッチング!

 

 

「芝焼き」は冬にするお手入れですが・・・

サッチを取り除くときって一般的にはレーキや熊手でかき出すようにしますが、芝焼きという方法もあるようですね。文字通り、芝を焼いてしまうのです。

 

この芝焼きというのは芝生の冬のお手入れの代表的なものだと言えます。細かくいいますと、芝焼きをする目的はサッチを除去すること、害虫の駆除、病気を防ぐ、雑草の除去などがあります。有名なのは奈良県の若草山の芝焼きや岡山県の後楽園の芝焼きがあります。若草山の芝焼きはいつも1月15日に行われていましたが、最近では1月の第4土曜日に開催されることになっています。これらの行事は観光客もたくさん訪れるイベントとなっていますが、もとはといえば芝生にたまったサッチを焼いてしまうのが目的に行われています。なにしろ若草山で芝焼きをする面積は東京ドーム7個分だと言われています。

 

こんな広大な面積をレーキを使ってサッチをかき出すのはムリですから・・

芝焼きってダイナミックでカッコいいのですが・・・

 

ただ、住宅街に住んでいる方が庭の芝生を焼くっていうのは現実的ではありません。火事の危険性は言うまでもありませんし、ニオイや煙で近所迷惑になるでしょう。近所迷惑で済まないこともあります。そもそも市によっては条例によって規制されているところもありますし、消防車が出動しようものならそれこそ大きな問題になります。毎年のように野焼きによる事故が起こっているので素人がやるべきものではありませんね。そもそも冬場はそんなに芝生に雑草が生い茂るということはないはずなので、雑草は見つけたら手で引っこ抜く。サッチはレーキや熊手でかき出す。

 

そんなお手入れが無難でイチバンですね。

 

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