ようやく梅雨明けに続いた異常な暑さもひと段落してきました。
この暑さのせいで芝の管理が満足にできなかった人も多いかと思います。
いつ、あの酷暑がぶり返してくるか分かりませんので、天候が少しでも落ち着いている時にできることをしっかりとやっておきましょう!
その前に、夏にするべき芝生(ここでは主に日本芝)の管理の基本をまとめておきましたのでご参考にしてみて下さい。
夏の芝刈り
夏は芝がグングン成長する時期です。
8月なんて状態の良い芝生であれば、毎週芝刈りをしないとうっそうと茂ってきてしまいます。
そこで芝刈りの回数は下記を目安にすると良いでしょう。
<芝刈りの回数>
6月:2回
7月:3回~4回
8月:4回
なお、標準的な家庭の芝生では刈り高は2㎝~3㎝にするのが良いと一般的には言われています。
そして、芝の丈が5㎝以上になってからの芝刈りは要注意です。
その状態で一気に短く刈り込むと『軸刈り』になってしまう可能性が高くなります。
もちろん時間とともに復活することもあるのですが、軸刈りになると光合成をする葉の部分がなくなるということなので、芝自体に大きなダメージを与えてしまうことになります。
芝の状態を十分に観察しながら芝刈りをしましょう!
よろしければこちらの記事もご覧ください。
夏の除草
夏
それは雑草にとっても成長する絶好の季節です。
特に芝の密度が低い芝生ではそれだけ雑草が生い茂る場所があるということです。
ですので、雑草対策において一番大事なことは「芝の管理をしっかりして密度を高めること」だと私は思います。
しかし、密度を高めても生えてくるのが雑草です。
密度を高めるとともにできる範囲内の雑草対策はしっかりしていきましょう。
本格的な夏を迎える前にもできることはあります。
まず、梅雨に入るとどうしても雑草をほったらかしになりがちです。
梅雨に入る前に雑草を引っこ抜く、もしくは除草剤を散布して雑草を残さないようにしましょう。
除草剤は、適切に使うと雑草を枯らすとともに3か月間は雑草を生やさない効果もあるものが多いようです。
ご自宅に毎年生えてくる雑草を見極めて、それに適合する除草剤を6月初旬に散布しておくのが良いでしょう。
夏の病気対策
どのような病気がおこるかは各ご家庭でバラバラです。
立枯病、葉枯病、白絹病、ラージパッチ、さび病など病気の種類も様々です。
病気が広がってしまうと芝生自体が全滅する恐れもある為、『早期発見・早期治療』が重要です。
(この辺り、人間の病気の時と同じですね)
本によっては6月頃に予防のために殺菌剤を必ず散布しましょうと書いてあるものもあります。
それも正しい方法なのでしょうが、一つの殺菌剤を撒いただけですべての病気がバッチリ防げるとは思えません。
結局のところは早期発見・早期治療とともに、芝生の管理をしっかりすることが病気対策の王道であり近道なのではないでしょうか。
夏の害虫対策
害虫についてはどうでしょう?
芝生に一匹も虫がいないというのはある意味とても怖いですよね?
そんな芝生で子どもを遊ばせるなんて逆に怖いと思います。
多少の虫は仕方ないとして、「ヨトウムシ、シバツトガ、コガネムシ」あたりの対策だけでもしっかりしておくのが良いでしょう。
殺虫剤は春に散布し、それに続いて6月~7月にも散布すると良いでしょう。
夏の肥料やり
これは以前の記事でもしっかりとご紹介しているのでこちらを見て頂きたいと思います。
芝生の肥料の撒き方を考える【まだら模様の我が家の芝生の場合】