芝生をはじめようとするときにまず考えるのは
「芝ってどんな種類があるの?」
「どれを買ったらいいの?」
ということではないでしょうか。
当たり前ですが、人間だれしも失敗はしたくないもんです。
あこがれのマイホームを買ったと同時に芝生を張ろう!
と思う人も多いでしょう。
そんな時に芝生を失敗したらせっかくのマイホームまでもなんだか台無しになってしまう。
それはイヤだ!
なら、
どんな芝が失敗が少ないの?
どんな芝を選んだらいいの?
そう思うのは当然のことですよね。
芝生の初心者でも育てやすいのは「高麗芝」
初心者でも管理しやすい代表的な芝といえば『高麗芝』です。
私が育てているのも高麗芝です。
ある程度のマニュアル通りに管理すればとても育てやすい品種です。しかもかなり生命力がたくましいので、多少の枯れや病気や猛暑にも耐えられます。
私も何度か芝生を部分的に枯らしてしまったことがあります。が、適切な対処をすることによってそのたびに見事に復活を遂げてきました。
そこから得た結論は
「高麗芝は生命力たくましい植物である!」
ということです。
育てやすくたくましい。
高麗芝をひとことで言い表すとそんな感じだと思います。芝の品種で迷ったら高麗芝を選ぶ!これは間違いありません。
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私が実際に買った高麗芝。
この高麗芝はとっても元気で健康的だったので、満足度は100%です。
ちなみに、これは伸ばしすぎです。
元気いっぱいなのはいいんですが、さすがにこれは伸ばしすぎ。ここまで伸びてしまったら電動バリカンで刈ろうと思っています。
高麗芝が適している地域・あまり適さない地域
ただ、高麗芝を育てるのに適した地域とあまり適さない地域というのがあります。おおざっぱにいうと次のようになります。
高麗芝が適した地域:東北より南
高麗芝があまり適さない地域:東北の北部と北海道
つまり、日本の中でも寒い地域では高麗芝は不適、ということです。
だからといって
東北では高麗芝を育てるのがムリ!
というわけでもありません。
これもおおざっぱな表現ですが、東北南部で高麗芝を育てることは可能です。
ただ、どちらかと言うと寒地型芝(ケンタッキーブルーグラスなど)の方が適していると言われています。
そして、東北北部や北海道では高麗芝は適しません。芝を張りたいのであれば寒地型芝を選びましょう。
つまり、
お住いの地域の気候によって、「暖地型芝」「寒地型芝」どちらを選ぶべきなのかをまず考えると良いということです。
高麗芝の特徴⇒「強い・たくましい・育てやすい」
さて、高麗芝の特徴はこのような感じです。
▼もともと日本に自生していた種類なので、日本の気候や風土に合っている
▼つまり、日本特有の気候でもある高温多湿の環境に強い
▼乾燥に強い
▼病気や害虫に対して抵抗力が強い
▼沿岸地にも自生しており、耐塩性も強い
▼西洋芝に比べて伸びるのが遅いので芝刈りの頻度が少なくて済む
▼一般家庭、競技場など日本で最も利用されている
▼日当たりが悪いとうまく育たない可能性もある
▼寒さにはあまり強くない
▼秋~冬にかけて茶色く枯れてしまう
どうですか?
わりとハイスペックだと思いませんか!?
とにかく高麗芝は強さとたくましさを兼ね備えています。
強くてたくましくて育てやすい・・・
最高ですね!
『姫高麗芝』は「高麗芝」よりも手入れがやや大変
高麗芝を品種改良した姫高麗芝という品種もあります。
姫高麗芝の方がさらにきめが細かく葉が柔らかく、繊細で美しい仕上がりになります。また、密度が非常に高いので見栄えがよくてゴルフ場のグリーンなどにも使われるくらいとても人気の高い芝です。
ただ、
姫高麗芝は高麗芝よりもお手入れがやや大変、というデメリットもあります。
それは、姫高麗芝は高麗芝よりも乾燥や病害虫に弱いからです。
また、高麗芝よりも姫高麗芝の方が成長のスピードが早いので、その分たくさん芝刈りをしなくてはなりません。
そう考えても、やはり初心者にとって一番お手入れがしやすいのは高麗芝だと思います。
高麗芝を張るのは春がイチバンおすすめ
あと、高麗芝を張るのであれば、季節は春が最適です。
冬に張ることができないというわけではありません。
冬でも芝農家から高麗芝はどんどん出荷されています。
実際、我が家の近くに最近できた新築のおウチでも庭先に芝生を張っているのを見かけます。
ただ、秋・冬は芝の根っこの成長が止まるのでうまく根付かない可能性があります。
秋・冬は高麗芝の休眠期間なので張るには適さない、ということですね。
新築のおウチを建てられた方ならば
「すぐにでも芝生を張りたい!」
と思う気持ちはよくよくわかります。
ただ、ここは春になるまでグッと我慢するというのも一つの手です。
もし、
「冬でもいいからすぐに張りたい!」
という人は、春になるまで芝生ゾーンを【立ち入り禁止】にしましょう。
この時の注意点としては遊び盛りの子どもがはしゃいで踏んづけまくらないようによくよく見張っておくことですね 笑
いずれにしても、芝を張るなら高麗芝を選ぶのが無難です。
日本でもっともポピュラーなのは高麗芝。
いちばん人気なのも高麗芝!
失敗するリスクをできるだけ減らしたいのであれば高麗芝を選んでおくのが正解です。
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