長い冬が終わり、春に近づいてくるとまた芝生の季節がやってきます。
高麗芝、姫高麗芝、野芝などは冬は茶色く枯れたようになりますが、これは休眠期に入っただけでごく普通の状態です。だいたい気温が10度を下回ると休眠期に入ると言われています。
では、休眠期が終わり芝が活動し始めるのはいつ頃でしょうか?そして、いつから水やりを始めるべきでしょうか?
芝生の水やり、3月末~4月上旬にはじめましょう
春の芝生の水やりは3月末~4月上旬から始めましょう。もちろん地域にもよりますが暖かくなりはじめた頃から水やりを始めるのがよいですね。
もし3月に雨も雪もあまり降らず、乾燥が続くようであれば4月まで待たずに3月から始めるほうが良いです。その方が芝が緑色になるのが早いからです。
私は関西在住ですが、いつも2月中旬~下旬にかけて最後の寒波が襲ってきて、それが終わるとだんだん春めいてくるような気がします。水やりのタイミングはべつに難しく考える必要はありません。早くても3月中旬頃からで良いでしょう。
気温が15度を超えると芝は休眠期から目覚めます
気温が10度を下回ると芝は休眠期に入りますが、逆に気温が15度を超えると冬から目覚め始めます。
休眠期には水やりをする必要がないということを考えると、私の場合は15度を超えはじめてだんだん芝が緑になってきたら水やりを開始するようにしています。
とは言っても、春は真夏のように毎日たっぷり与える必要はありません。
3月~4月の水やりの頻度は1週間に1回~2回で十分です。
ただ、1回あたりの水やり量はたっぷり与えるようにしています。
つまり、「頻回にたっぷり」ではなく「たまにたっぷり」あげるのがコツなのです。
芝生の表面が軽くぬれる程度だとすぐに乾いてしまいます。そうではなく、あくまでも根っこにしっかり届くようたっぷり与えるのがコツです。そうすることによって根っこの成長が促されるのです。
そして、水やりをする時はジョウロではなくホースを使う方がダンゼンおすすめです!ジョウロでは一気にたくさんの水をあげることができませんので、時間がかかり過ぎる、もしくは結果的に水やりの量が少なくなるというデメリットが多いのです。水やりをするときは思い切ってたくさんあげることが大事なのでホースを使って豪快に水まきしましょう!
参考記事:
各地域が15度を超えるのはいつ頃?
では、高麗芝が適している東北以南で15度を超え始めるのはいつ頃からでしょうか?
「goo天気」×「過去の天気」というキーワードで全国の気温の推移を簡単に調べることができます。
【福岡市】
2018年では2月末頃から最高気温が15度を超える日が出てきますが、3月10日過ぎからコンスタントに最高気温が15度を超えるようになりました。
【広島市】
2018年では3月上旬頃から最高気温が15度を超える日が出てきましたが、3月24日頃からコンスタントに最高気温が15度を超えるようになりました。
【大阪市】
2018年では2月末から最高気温が15度を超える日がでてきましたが、3月20日過ぎからコンスタントに最高気温が15度を超えるようになりました。大阪の夏は異常に気温があがりますが、春の訪れはそこまで早いというわけではなさそうですね。
【名古屋市】
2018年では3月上旬から最高気温が15度を超える日が出てきましたが、こちらも3月20日過ぎからコンスタントに最高気温が15度を超えるようになりました。
【静岡市】
2018年では2月下旬頃から最高気温が15度を超える日が出てきていました。静岡県と言えば「晴れ」というイメージが強いのでさすがといったところです。そして、3月頭からはコンスタントに最高気温が15度を超えるようになっています。
【東京都】
2018年の東京は春の訪れが早かったのか、3月に入ると一気に気温が上昇していたようです。最高気温が15度を超える日が3月に入ると急に増えていました。ちなみに、2月で15度を超えたのは1回だけでした。
【福島県】
福島市あたりまで北上してくるとさすがにちょっと春の訪れは遅いようです。2018年は2月に最高気温が15度を超える日は一日もありませんでした。3月に入ってからも15度を超えたり超えなかったりとまさに三寒四温を繰り返し、3月25日頃からはようやくコンスタントに最高気温が15度を超えるようになったようです。
上記の気温を参考にして頂いて、お住いの地域ではいつ頃から春になりそうか?ということを感じて水やりのタイミングを見計らって頂ければと思います。季節を感じながら芝生のお手入れをするとより楽しくなると思います。春の訪れを待つのは芝もヒトも同じなんですね!
あなたの水やりの「やる気スイッチ」をONにする工夫とは?
水やりを始めるタイミングは「気温が15℃を上回って芝が目覚めてから」ということがわかりましたが、あなたの中で「さぁ、今年も芝生のお手入れを始めるぞ!」という気持ちが目覚めなければ話は始まりません。
では、あなたの水やりの「気スイッチ」をONにする工夫をご紹介します。
こんなタイミングで水やりを始めるのはいかがですか?
❶3月中旬に肥料やりを始めると同時に水やりをSTART!
❷3月中旬にエアレーションをすると同時に水やりをSTART!
芝生にも肥料は必要で、だいたい3月か4月からまきはじめるのが一般的です。肥料をまいたあとは水をたっぷりとあげる必要があるので、その水やりが今年最初の水やりにするという作戦です。
参考記事:
また、芝生を張って2,3年以上たつと年に1回はエアレーションをするべきなのですが、このエアレーションを3月にしてそのあとに肥料をまいて水やりをする、なんていう作戦もありですね。
参考記事:
冬の間、何か月も芝生のお手入れをしていないとついついサボり癖がついてしまいがちですが、季節はそんなあなたを待ってくれません。このような工夫をして芝生のお手入れを始めて気持ちのいいSTART DUSHをきりましょう!