芝生にとって「水やり」というのは非常に大事な作業です。暑い真夏を乗り切り、キレイな緑色の芝生を保つためには適切な水やりが必須です。
ところで、水やりをする時間帯っていつがいいのでしょうか?
涼しい朝でしょうか?
それとも夕方でしょうか?
暑い日中が良いのか、時間がないなら夜でも良いのか。
私の結論としては、夕方よりも朝にあげるほうが断然おススメです!
芝生の水やりは午前中(できれば朝)にやりましょう!
季節に関係なく、水やりをする時間帯は朝がおススメです。特に真夏(梅雨明け~9月上旬)は朝の早い時間帯(できれば午前9時頃まで)に水やりをするべきです。
芝生に関する本やサイトを見ていると朝と夕方の1日2回の水やりが良い書いてあることがよくあります。
確かに、芝生はたくさんの水を必要とする植物ですし、1日1回よりは1日2回の方が良いというのは間違いないでしょう。特に真夏は朝1回しかあげないと夕方には乾いてしまい「水切れ」をおこしていることもあるかもしれません。
ただ、私の経験上では夏場に1日1回しか水やりをしなかったとしても枯れたことはありませんし問題ないと思っています。そして、水やりを1日1回しかやらないのであれば夕方よりも朝に水やりをするのがゼッタイおすすめです。
では、朝の水やりがなぜおススメなのでしょうか?
芝生の水やりの時間帯は朝がおススメな理由①光合成をうながす
これは季節に関係ないのですが、芝も植物なので太陽の光を浴びて光合成をして栄養素を自分で作ります。で、その栄養素を作る過程で水が必要になってくるので光合成をする前に水やりをする方が良い、というのが1番目の理由です。
難しい話になりますが、植物は太陽の光を浴びて「水」と「二酸化炭素」から「炭水化物」を作っています(はるか昔、理科の時間で習ったアレです)。つまりそれが栄養素となって植物が生きていくうえでのエネルギーになっているわけです。太陽の出ている日中に上記のように炭水化物を作って1日を過ごし、夜間は省エネモードに入ってエネルギーの消費を抑えている。そして翌朝になるとまた光合成をして・・・というわけです。そのような習性を考えても光合成をする前の朝に水やりをするべきだ!って思いますよね?
芝だって生き物ですので夜は活動性が落ちますし、朝になると徐々に活動性が上がっていきます。
そんな「これから1日がんばるぞ!」と思っている時に水やりをする方が生き物の習性として理にかなっているのです。
芝生の水やりの時間帯は朝がおススメな理由②「蚊」が少ない!
朝は「蚊」の活動性が低いので特に夏場の水やりは朝がイイ!これが2番目の理由です。
蚊の習性として主に梅雨が明けたころから活動性があがってきますが、住宅近くでよく発生して血を吸いに来る蚊には「アカイエカ」や「チカイエカ」などがあり、これらは夕方から夜にかけて活発に動きます。ですので、朝だと刺される危険性はまだ低いのです。
私の経験から言っても夕方に庭に出て芝生のお手入れをしているとめちゃくちゃ刺されますが、朝だと刺される回数はめちゃくちゃ少ないです。
蚊を避けるためにも朝の水やりがおススメ。これも大事なポイントだと思いませんか?
蚊取り線香が大活躍!
ちなみに、「やぶ蚊」と呼ばれている「ヒトスジシマカ」は朝と夕方に活発に動きます。皆さんが大っ嫌いなあのシマシマの蚊です。コイツには注意する必要がありそうですね。
そんな時は日本に古来から(?)伝わる「蚊取り線香」が効果的です。正直、古臭いイメージがある「蚊取り線香」って効果あるのかな?って思っていましたが、想像以上に効果はあります。
ただ、腰にぶら下げて使うと足元に薬効が届かないためか、足首辺りを刺されることはありました。虫よけスプレーを足元にかけて、上半身は蚊取り線香でカバーするというのがおススメです。
芝生の水やりの時間帯は朝がおススメな理由③気持ちがイイ!
これは超個人的な意見・気持ちですね。でも、朝、静かなうちに黙々と水やりをしてみて下さい。
その時は仕事のことを考えるもよし、将来の夢を考えるもよし、また、心を空っぽにするもよし。
そんなことを考えながら20分くらいかけて水やりをすると、一日のスイッチが『ON』になるのが分かります。
ぜひ、早寝早起きのつもりで早朝の水やりを日課にして下さい。
ちなみに、私が水やりに使っているホースはこちらです。
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特別な機能があるわけでないです。が、
これ一台で芝生への水やりはもちろん、洗車や窓や壁の水洗い、さらにはバーベキューの網の掃除、そして年末の大掃除にも使えちゃいます。
このアイテムで不足を感じることはないのでおススメできます。
参考記事:
なお、ホースを買うときはあなたの家の蛇口に適合するかどうか、そこに注意してから買うようにしましょう。(我が家はごくごく普通な蛇口ですが、しっかり適合しました)
芝生の水やり、昼や夜は避けるべき理由は?
では、逆になぜ日中や夜間に水やりをするのは避けた方が良いのでしょうか?
❶気温が高い時間帯に水やりをすると芝が蒸れたり、焼けたりする
特に夏場の話ですが、日中、気温が上がってから水やりをすると芝生が蒸れてダメージを受けてしまいます。
そうなると、雑菌や虫が繁殖しやすくなるので、日中の水やりはおススメできません。
また、芝生に水滴がつき、そこに太陽の光が照り付けると芝生が焼ける原因になるときいたこともあります。ちょうど、虫眼鏡で太陽光を集めると紙が焼けるのと同じ原理ですね。
そういった理由から日中の水やりはNGなのです。
気持ちとしては、太陽がジリジリと照り付けるお昼の2時、3時になってくると芝生がかなり熱く熱くなってきます。その暑さで芝生がダメージを受けるのでは?水みずやりをして芝生の熱を下げるべきでは?なんて思ってしまいがちですが、真夏にお昼過ぎに水やりをすると逆効果!病気や害虫の原因になるので要注意です!
❷夜間に水やりをすると雑菌が繁殖する
では、涼しくなる夜間の水やりはどうなのでしょうか?実はこれもNGなのです。
真夏でも夜間は多少は気温も下がりますし、当然太陽は出ておりません。その状態でたっぷり水をやると、芝生が乾かず水に浸っている状態が長く続くことになります。そうなると、雑菌が繁殖する絶好の環境になってしまいますので、夜間の水やりも避けるべきなのです。
ヘタなたとえ話ですが・・・
真夏の朝にシャワーを浴びて髪の毛が濡れたままでも暑さですぐに乾きますが、髪の毛がベッタリ濡れたまま寝ると夏だとしても頭は蒸れてしまいますよね?そうなると頭皮・毛根には悪さをしそうです。つまり、それと一緒なのではないでしょうか。ヘタなたとえ話ですが。
朝は家事や仕事の準備などで水やりをする時間がないという人は多いでしょう。ついつい仕事から帰ってきた夜に水やりをしたくなるかもしれません。しかし、水やりを本当に一生懸命がんばらなければならないのは梅雨が明けてから9月下旬頃までだけなのです。その間だけ、早起きは三文の徳と考えて早朝に水やりをするのは如何でしょうか?
ちなみに私は夏場なら5時30分ころに起きて20分くらいかけて水やりをします。
芝刈りをした時だけは夕方に水やりをします
唯一、私が夕方に水やりをする時があります。それは芝刈りをした日です。
水やりをして芝が湿った状態で芝刈りをすると、芝刈り機に濡れた芝がベッタリくっついてしまいます。同時に、それが芝刈り機がさびてしまう原因にもなります。
そうならないよう、芝刈りをする日だけは朝に水やりをせず、日中に芝刈りをしてからそのあとに夕方にするようにしています。
これが唯一の例外です。
水やりさえしていればとりあえず大丈夫!ではありません。
このように水やりって単純なようで意外と奥が深いですね。
しっかりと水やりしていれば枯れることはない!っていうのは間違いなんです。
大事な芝生を枯らさないためにも朝の水やりをがんばりましょう!
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ちなみに・・・
水やり以外に「芝刈り」も失敗すると芝生が枯れる原因になります。わたしの実体験にもとづいた記事をご紹介しておくので、「水やりはバッチリ!」という人はこちらも参考にしてきれいな芝生を作って下さい。
芝生初心者のための参考記事:
芝刈りで失敗した!の参考記事:
芝刈り後に芝が枯れる2つのパターン、その原因と対策をご紹介!
芝刈りアイテムに関する参考記事:
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