初心者をがよくやってしまう芝生の失敗の例。それは芝生が根付かないことです。
春に芝を張ったのに6月になっても根付かずに枯れてしまった・・・とかめっちゃくちゃショックですよね?
しかし、張った芝が根付かないのにはちゃんと理由があります。そして、その対策もちゃんとあります!6月になっても芝生が根付かずに枯れ気味な方は是非参考にしてみて下さい。そして、これから芝生を張ろうと思っている人は以下の点に注意しながら芝生に挑戦してみて下さいね。
芝生が根付かない原因は主に5つ
芝生が根付かないのにはそれなりの原因があります。
❶水不足(これ、よくあります)
❷土壌が悪い
❸芝が浮いてしまっている
❹目土不足
❺芝の品質が悪い
これら5つが芝生が根付かない主な原因です。
なお、最初に言っておきますが、芝生を根付かせるのに必要なのは肥料ではありません。もちろん、芝の葉や根の成長には肥料は不可欠ですが、根付かせる段階では肥料は必要ありません。張り付けた芝生がしっかり根付いてこれから成長させよう!という段階になってから肥料を撒いてくださいね。
それでは、芝生が根付かない原因と対策を見ていくことにしましょう。
原因その❶「水不足」
芝生を張ってから直後の水やりは非常に重要です。根付くまでの3週間くらいは毎日ヒタヒタになるくらいたっぷりあげましょう。
参考記事:
芝生の育て方で初心者が最も気を付けるべきは「根付かせること」
水不足で枯らす人、多いと思います。芝生の初心者がいちばん失敗するのは芝張り後の水不足です。「これくらいでいいかな~?」と思っている量ではおそらく足りません。あなたが思っている以上に、想像以上にたっぷりとあげることがコツです!私も初めて芝生を張った時は水を十分に上げずに枯らせてしまったことがあります。ヒタヒタにあげるどころか、小さなジョーロでチョロチョロっとあげたくらいです。今考えると信じられないくらい少ないですね・・・ただ、すぐにその失敗に気が付いてそれ以降たっぷりあげるようにすればしっかりと緑色に生育しました。
<水不足で根付かない時の対策>
枯れていると気付いたらすぐに水をたっぷり上げる!当たり前ですがこれに尽きます。
目安として、芝の表面から水がジワッとしみでるくらい、たっぷりあげましょう。水不足だと気付くのは早ければ早い方がよいです。芝が枯れていないかどうか、定期的にしっかり確認しましょう。なお、「根付かない原因が水不足」の時はまだまだ挽回が可能だと思うのでがんばって水やりをしましょう!
原因その❷「土壌が悪い」
土壌がちゃんとしていないといくら水や肥料を上げても芝が生育することはありません。
土台(=土壌)がしっかりしていないと育つものも育ちません。しっかりと芝生が育ちやすいよう土壌を改良することが大事ですね。一言で「土壌を改良しよう」と言いましたが、その方法は次の通りです。
<土壌改良のPOINT>
芝生は土の地面に敷いて水と肥料を与えておけば勝手に育つ・・・わけではありません。下記の点に注意しながら土壌改良をして、芝生が育ちやすい土台を作りましょう。
◆まず20~30㎝耕してフカフカにする
◆次に小石や粘土質の土を取り除く
◆さらに芝生専用の土を混ぜる
◆凸凹を直して平らにする
そうです。
庭の土を耕すだけではダメ。芝生専用の床土(床土)を混ぜるほうがより芝生は育ちやすくなります。一般的に庭にもともとある土は踏みしめたら固くなるタイプの土だったり最悪の場合は粘土質の土だったりだと思います。そういう土壌では芝生は育ちにくく、やはり芝生専用の土を選ぶべきなのです。
で、芝生の土台に適した床土ですが、おすすめはバロネスの芝生の目土・床土です。いろんな床土が発売されていますが、わたしはコチラを愛用しており、芝生愛好家の中でも絶大な支持を得ている芝生専用の土なのです。
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芝張りに適した4種の土が絶妙にブレンドされていて芝の育ちの良さが定評です!
床土の買い方のコツ
さて、この床土を使う量ですが、もともとある土の上にコチラの床土を敷いていく場合であれば1㎡あたり1袋の使用が目安となります。まったく土がない所にコチラの床土だけを敷いて土壌を作る場合なら、1㎡あたり6袋~9袋の使用が目安です。広い芝生を作ろうとするならおサイフ的にも大変ですね・・・なので、今ある土壌に芝生の床土をまぜて土壌を完成させる方がゼッタイ割安です。その際は今ある土壌をしっかり耕すことと、小石や粘土質の土を取り除くことだけは忘れないよう気をつけてくださいね。
いずれにしても、床土って思っている以上にたくさん使うことになります。一袋の床土なんて、本当にあっという間になくなるんです。悲惨なのは、床土が途中でなくなって土壌作りができなくなること!床土がなくなってしまうと土壌作りがストップしてしまいもう一度買いなおす必要があるので、けっこう面倒くさいです。だから、床土は余裕を持ってたっぷり目に買っておくことのが非常に大事ですね。
原因その❸「芝が浮いてしまっている」
芝が浮き上がっていると根付きが悪くなるので、芝を張ったあとはしっかり踏みつけるなどして芝と地面を密着させましょう!
せっかく張った芝を踏んでしまうと芝が傷むのでは・・・?と心配されるかもしれませんが、心配無用です。芝がそれくらいで傷むような弱い生き物ではありません。思い切って踏んづけて密着させてください。
<芝生が浮いている時の対策>
上記の通り、とにかく足などで踏んで芝と地面を密着させてください。そして、水やりをたっぷりしましょう。もしそれでも浮き上がるようであれば床土を補充してやるのもアリですね。なお、うらやましいくらいに広大な面積のお庭をお持ちの方は、「いちいち足で踏みつけてなんていられないぜ!」って思うでしょう。そんな立派な広大なお庭をお持ちであれば「転圧ローラー」を使うのをおすすめします。使い方はカンタンですが、そこそこ広い庭でないと転圧ローラーは活躍できません。ただ、芝生を転圧するメリットって実はすごいので転圧ローラーをコロコロして圧を加えるとかなりの威力を発揮するでしょう。
参考記事:
原因その❹「床土・目土不足」
先ほども少しご紹介しましたが・・・
芝が育つためには単なる土ではムリです。芝生専用の土=床土が必要です。また、芝を張ったあとはその上から目土入れをする必要もあります。それらの「床土」や「目土」が足りないと根付きが悪くなるので芝生の「土」関係はケチらず使うことをおすすめします。
床土・目土不足の対策
土が足りなければ補う。これしかありませんね。
地面を耕してその上から床土を敷く場合は床土の厚みが5㎝以上になるようにしましょう。16リットル入りの床土でもすぐになくなるので、たっぷり目に買っておくのがコツです。また、目土(目砂)を入れても風で飛ばされたり雨で流されたりすることもあります。目土(目砂)はトラブル時に何かと重宝するので、こちらも少し余分に買いましょう。
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この芝生専用の土は、床土としても目土としても使えます。まさに二刀流!
原因その❺「芝生の品質が悪い」
芝といえど、あくまでも商品です。当たりはずれがあるのは当たり前。
品質が悪い芝を刈ってしまったとすればこれはもう運が悪かったと思うしかないです。ただ、芝を買うときに明らかに茶色く枯れている芝は買わないように気をつける必要はあります。ホームセンターなどではどう見ても売れ残りの芝も陳列されています。店側がどれくらい芝の管理をしているのかも怪しいところで、少なくても十分な水やりはやっていないと感じることもあります。また、日光に当てず暗い所に陳列しっぱなしなんてこともありそうですよね。なので、ホームセンターで買うのであればいつ頃に入荷された芝なのかを聞いたり、買う前に枯れていないかどうかをじっくり観察したりしてみましょう。
芝の品質が悪かったら?
水やりを続けてしばらく様子を見る、もしくは新しい芝を買うしかありません。
芝ってそこそこ丈夫な生き物なので、まずはしばらく様子を見ることをおすすめします。なお、新しい芝を買って張り替えるのであれば遅くても梅雨シーズン中には済ませてください。それ以降になると芝生の張り替えには適さない季節になるので、梅雨明けまでに張り付けをしておきましょう。
参考記事:
なお、ホームセンターなどでは6月頃になると芝の販売は終了していますが、インターネットであれば年中買うことができます。実は私は最近はホームセンターで芝を買うことはほぼなく、ほぼ毎回インターネットで芝を買っています。ネットで買えば新鮮な状態で郵送してくれるので品質的には非常に安心できます。多少割高であっても高品質な芝が元気な状態で送られてくるので、いつも良い買い物をしていると実感しています。
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私がいつも買っている芝生
根付かず枯れた時は?
失敗して全部枯れてしまうと、次にもう一度芝生に挑戦するのは翌年の春になります。その時にもう一度挑戦しようという気持ちになるか、もう自分には無理だと諦めるか。芝生は世間で言われているほど難しいものではないので、ぜひもう一度挑戦して下さい!しかし、根付かずに枯れてしまった原因を突き止めないとまた同じ失敗を繰り返すかもしれません。そうならないよう【原因】とそれに見合った対策を考えておきましょう。