本日は『芝生が根付くまでの水やり』について徹底的にお話したいと思います!
まずはじめに・・・
芝生にとって水やりとは生命線です。
これを失敗するとだいたい枯れてしまいます。かくいう私も夏の水やりが不足した結果、見事に芝生を枯らしてしまった経験があります。で、もう一つ言いますと、芝張りをしたあと芝が根付くか、それとも枯れるのか。これも水やりにかかっているのです!
かろうじて枯れなかったとしても、きれいな芝生になるまで時間がかかってしまうでしょう。それくらい、芝を張った直後は水やりが生命線だという事を肝に銘じてくださいね。
芝生が根付くまでの水やりの量は「ヒタヒタになるまで」あげる
では水やりの方法について具体的に紹介していきましょう。
芝張り直後の水やりの量ですが、これはヒッタヒタになるまでたっぷりとあげるのがコツです。「ヒタヒタになるくらい」と言われてもわかりづらいと思いますが、とにかくたっぷりとあげてください。想像している以上にたっぷりあげるのがコツです。
たとえば、花に水をあげるときは「水をあげ過ぎると根っこが腐るので注意しましょう」と言われると思います。ただ、芝生の場合は少々の水のあげ過ぎで根っこが腐ることはまずありません。「水をあげ過ぎて枯れるなんてまずありません!」と言っても過言ではないと思います。だって、どんなに梅雨で長雨が続いても、どんなにゲリラ豪雨で土砂降りだったとしても、根が腐って枯れたことなんて一度も経験ありませんから。
花の水やりと芝生の水やりはまったく別のモノだと思ってください。
ですので、繰り返しますが芝生が根付くまではあなたが思っている以上にたっぷり水やりをしても問題ありませんし、逆にそれくらいあげないと枯れるリスクが上回ります。思い切ってたっぷりあげてください。
水やりの量の目安
※それでも「どれくらいあげれば良いのか分からない」という方へ
→水をあげたあと、芝生を静かにギュッと踏んだ時に「ジュワッ」と音がして水がしみあがってくるくらいだと水やりの量としてはOKです。これが私が目安にしている水やりの量です。それくらいまであげても何の問題もありません。
※まだまだ「どれくらいあげれば良いのか分からない」という方へ
→もう一つ目安をご紹介すると、水やりをした後に芝を剥がすようにそっと持ち上げてみてください。そして、芝の裏側(つまり床土と接している面)を触ってみて下さい。そこがしっかりと濡れていればそこまで水が届いているという事なのでまずはOKでしょう。芝って意外と厚みがあるので水はなかなか下の方(=根っこの方)までしみ込みません。しっかりと裏面まで到達するくらいまで水をあげましょう!
芝生が根付くまでの水やりの頻度は1~2日に1回が目安
また、根付くまでの水やりの頻度は1~2日に1回を目安にしましょう。
え、毎日!?それとも2日に1回!?そんなのムリムリ!だって仕事に家事に育児にめっちゃ忙しいモンッ!
わかります。
皆さんが忙しいのは十分わかります。
わたしも決してヒマな人間じゃありません。
しかし、
今ここで水やりを頑張らなくてはせっかく買った芝が枯れるリスクが高まります。ここはがんばりましょう!
ぶっちゃけ、精神論みたいなもんですね。ただ、芝張り直後の水やりが大事なのは間違いありませんし、芝張りをして最初に出会う難関が根付くまでの水やりであることも間違いないのです。芝生が根付くまではだいたい3~4週間くらいと言われており、この期間を過ぎればひとまず「安定期」に入ります。その状態になるまではなんとか頑張って1~2日に1回の水やりをがんばってください。
しかし、どうしても毎日が忙しくて毎日の水やりなんてとてもムリ!っていう方もおられると思います。ではそのような場合はどうすれば良いのでしょう?
水やりのコツは「頻度」よりも「量」を大事にすること
根付くまでの水やりの量は頻度をご紹介してきましたが、これはあくまでも目安ですのでそこまで神経質にならなくても大丈夫。
「水やりの頻度」も大事ですが、「1回当たりの水やりの量」の方がむしろ大事なのです。なぜなら、芝の根っこは水を求めてどんどん根を伸ばすという特性があるからです。芝生への水やりはこの特性を利用することが大事!つまり、1回の水やりでたっぷりの量の水を与えることでしっかりと地面深くまで水を届けることが大事なのです。すると「そこに水があるんだ!」と芝生が思い地面の深くまで根っこを伸ばす、ということですね。
だから、忙しくて忙しくて毎日の水やりがムリ!って人はせめて3,4日に1回でもいいので、その時はたっぷりの水を一気に上げるようにしてください。
逆に、1回あたりの水やりの量が少ないとどうなるか?
水が土壌の浅い部分にまでしか到達しないので芝は地面の奥深くまで根っこを伸ばす必要がないと判断するのです。となると、しっかり根付くことをしない芝生になってしまい、その後の生育にも悪影響が出てしまいます。だからこそ、水やりの頻度が落ちたのであれば、それをカバーするために水やりできるときにはたっぷりと水やりをする。頻度を量でカバーする。
そういう水やりの仕方をすればしっかりと根付いてくれるでしょう。
水やり以外の大事なことは?
以上、根付くまでの水やりがとても大事という事をご紹介してきましたが、それ以外にするべきことはあるのでしょうか?
こたえは・・・
芝が根付くまでは水やり以外にやるべきことはありません。根付くまでの約3週間はとにかく水やりだけに気をつけましょう。逆に、なにかお手入れしようとしてむやみに踏み入れないでください。
張ってすぐの芝生に肥料を与える必要はありませんし、芝刈りをする必要もありません。
いきなり雑草が生えてくることもないはずですし、病気や害虫などで困ることもないハズ(もしあればそれは不良品の芝を買ってしまった可能性もあるでしょう)。
芝が根付くか枯れるのか。
大事なのは肥料じゃありません。一にも二にも「水やり」です!
私の失敗談
私は芝を張ってすぐの一番最初の水やりの時に水をケチってしまい、小さなじょうろでパラパラっとまいただけでした。そして、その後も2,3日に1回だけほどほどにしかあげませんでした。
すると、芝生はしっかり枯れてしまいかなり茶色が目立つようになってしまったのです。
水やりを失敗したと気付いてからはたっぷりあげましたし、敷いてから2週間後には緑色が目立つようになってきました。ただ、その間に芝生が受けたダメージは大きかったと思います。今思えば水の量がまったく足りなかったのだと反省しています。
芝張り後に枯れた時は?
芝張りをした後に水不足で枯れてしまった場合は、しばらく水やりを続けて様子をみるか、いっそのこと新しい芝を買って張り替えるか、の2択です。
「復活しそうにない枯れ方」だと分かればすぐに張り替えるのをおすすめします。張替えのタイミングとしては梅雨シーズンであればまだ間に合いますが、夏は張り替えには適さないのでその時は翌年の春まで待ちましょう。「復活しそうな枯れ方」だと分かった時は水やりを続けて様子を見るしかありません。変に肥料などは必要ありません。ただひたすら水をあげて様子を見る。これしかありませんね。で、7月末や8月中旬になっても復活せず茶色の芝生のままだとすれば諦めた方がよいでしょう。その時は翌年の春に張り替えてください。