冬は芝生の成長は止まりますが、雑草は冬でも生えてきます。
(そもそも「雑草」という考え方自体が芝生愛好家のエゴのようなところでもあるのですが、その辺りはいったん横に置いといて下さいね)
冬なら雑草もピタッと止まってくれれば良いのですが・・・
なかなかそうはいかないもの。雑草はどんどん生えてきます。
ただ、夏みたいにうっそうと茂ってくるわけではありません。
少しくらいであれば除草剤に頼らずに手で引っこ抜くようにしましょう。
そこで、
本日は冬にウチの芝生で見つけた雑草の種類と対策をご紹介していきます。
芝生の雑草の代表格;スズメノカタビラ
『スズメノカタビラ』
冬特有の雑草というわけではありませんが、芝生に生えてくる雑草の中でも代表的な雑草、それがスズメノカタビラです。イネ科の一年生雑草で、高麗芝のような暖地型芝にもケンタッキーブルーグラスのような寒地型芝にも生えてきます。
なお、スズメノカタビラは生命力がハンパないです!
まず耐寒性、耐陰性、耐湿性に優れています。
さらに日当たりが良い場所だと花を咲かせ種を落としてドンドン繁殖します。
このように完璧なまでの(?)雑草で、じつに厄介です。
スズメノカタビラの写真あれこれ
このスズメノカタビラは生えてきて間もないので背丈は短いですね。
ただ、成長すると15㎝~20㎝くらいに大きくなり、白い花を咲かせます。
花と言っても美しくもなんともないので、見つけたらすぐ除去しましょう。
芝に溶け込んでいるスズメノカタビラ。見分けがつきにくいです。
参考記事:
芝生に似た雑草(スズメノカタビラ)の見分け方と除草剤をご紹介。
スズメノカタビラの根っこは「株立ち」が特徴!
小さいスズメノカタビラは簡単に手で抜けます。
ただ、成長して大きくなると手で根こそぎ抜くのは至難の業!
早めの対応が何よりも大事ですね。
また、芝を思いっきり短く刈り込んだり冬場に窒素をたくさん与えると生えやすくなるので要注意です。
さらに、スズメノカタビラは一年を通して花を咲かせて種を落として繰り返し繁殖するという特徴があって、実に厄介なヤツです。
いちど繁殖し出すと手作業では限界があります。
そうなってくると、いよいよ除草剤の出番です。
スズメノカタビラに効果的な除草剤はこちら
では厄介者のスズメノカタビラに効果がある除草剤をご紹介していきます。
『シバゲンDF』
とてもメジャーな除草剤で、通販サイトのレビューなどを見てもかなり評価も高く、当然ながら効果も高い除草剤です。
◆日本芝や暖地型西洋芝に使用可
◆日本芝には一年を通して使用可
◆メヒシバ・アキメヒシバ・スズメノヒエ・チガヤにも効果あり
◆シロツメクサ・コニシキソウ・カタバミにも効果あり
個人的にはスズメノカタビラよりも『コニシキソウ』や『カタバミ』のほうが根絶が難しいと思っています。
だから、これらにも効果があるシバゲンDFは万能だと思っています。
お値段的にも決して高くなく、低用量・低コスト・高効果というのが最高!
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なお、寒地型西洋芝(ベントグラス類、ブルーグラス類、フェスク類など)では薬害が生じるので使用禁止です!!
除草剤は正しく使わないと芝生まで枯れてしまうので本当に注意が必要です。
私もかつて除草剤をまいたら芝が枯れたという失敗をしました。
しかもちゃんと「高麗芝で使えます」と書いてある除草剤だったのに・・・
この経験をしてからは、除草剤に対してかなり慎重派になったのでした。
それはさておき。
シバゲンDFは効果が出るまで1か月ほどかかります。
なかなか雑草が枯れないと思って何度もまかないように気を付けて下さいね。
『シバニードアップ粒剤』
レビューを読んでいるとこの除草剤をイチオシと言っている購入者がとても多いです。
◆スズメノカタビラ・メヒシバなど一年生イネ科雑草に効果あり
◆オオアレチノギク・カラスノエンドウにも効果あり
◆即効性あり(散布して5~10日で枯れ始める)
◆持続性あり(散布して3か月は雑草の発芽を抑制)
即効性があるのがうれしいですね!
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一日でもはやく雑草を退治したい!
そんな人は『シバニードアップ粒剤』を選びましょう。
なお、日本芝には使えますが西洋芝では使用不可なので気をつけましょう。
ちなみに・・・
「シバニード」には『シバニードアップ粒剤』や『シバニードシャワー』などいろんな種類があり、効果のある雑草はそれぞれ異なってきます。
たとえば、『シバニードアップ粒剤』はスズメノカタビラに効果がありますが、『シバニードシャワー』では効果はありません。
つまり、「シバニード」と名の付くものであれば全てスズメノカタビラに効果があるわけではないので注しましょう!
しっかりと説明書を読んで使い分けましょうね。
芝生の雑草の困り者;カタバミ
『カタバミ』
クローバー(シロツメクサ)そっくりですが、これはカタバミという雑草。
ハート型の葉っぱが3枚あるのが最大の特徴です。
ただし、三つ葉のクローバーと四つ葉のクローバーがあるのと同じで四つ葉のカタバミもあります。
クローバーは葉っぱの形が丸くて白い線が入っています。
これはクローバー
ちなみに、クローバーとカタバミの見分け方ですが・・・
葉っぱの形が丸くて白い線が入っているのがクローバーで、葉っぱの形がハート型で白い線がないのがカタバミです。
ちなみに、ももいろクローバーZのロゴマークはハート型なので、ももクロのロゴマークはクローバーではなく「カタバミ」なのです。。
それはさておき。
カタバミはとにかく手で除去しづらい!
これがいっちばん憎たらしいです。
コイツの特徴は草丈が低いので、半ば芝に埋もれてしまっています。
このため手作業で引っこ抜くのが非常に難しい厄介なヤツなんです。
また、高麗芝と同じようにほふく茎を伸ばして地表に広がるように繁殖していきます。
なので、一度根付いてしまうと根絶が非常に難しくなってしまいます。
見た目は可愛らしいのですがそれとは裏腹に憎らしい多年生広葉雑草なのです・・・
春から夏にかけて花を咲かせるのですが、可憐な黄色の小さな花を咲かせます。
芝生に生えていなければ単なる可愛らしい植物なんですが・・・
いったん根付いてしまうと除去はほんとうに困難です!
そうなると、除草剤の出番となるわけです。
カタバミに効果的な除草剤はこちら
では、カタバミに効果的な除草剤もご紹介していきます。
『シバゲンDF』
出ました万能プレイヤー、『シバゲンDF』!
これはスズメノカタビラのところでも書いたので詳細は割愛しますが、やはりシバゲンDFは本当にいろんな雑草に効果があります。
芝生に生えてくる雑草といっても実にさまざまです。
何種類もの雑草が生えていて困るのであればまずは「シバゲンDF」を試してみる価値はあるでしょう。
『シバニードアップ粒剤』
これはスズメノカタビラのところでもご紹介したので詳細は割愛します。
『しつこい雑草退治スプレー』
除草剤なのにスプレータイプって初めて見たのでご紹介させてもらいます。
◆カタバミ・クローバー・スギナなどに効果が強い
◆イネ科雑草・オオバコ・スイバには効果がない
◆雑草が発生する前や発生初期ではなく生えそろってから使用する
スプレータイプなので、ブロック塀や敷石の間、エアコンの室外機の下に生えている雑草を「狙い撃ち!」できるのがステキですね。
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なお、日本芝には使えますが西洋芝では使用不可なので注意してください。
あと、草花や植木にかかるとよくないので、周りに注意して使いましょう。
他にもこんな雑草が生えています
不勉強のため、この雑草の名前がわかりません。
うすい赤いラインが入っているのでコニシキソウかと思いましたが姿かたちが違います。
ちなみに、その「コニシキソウ」というのも非常に厄介な雑草で夏場はコイツに苦しめられました。
ただ、この写真の雑草はそこまでの敵ではありません。カンタンに手作業で引っこ抜いて片づけることができました。
これは・・・なんでしょうか?
わりとチラホラ見かける雑草です。
芝生の中に生えていると目立ちますし見ての通りまっすぐ上に向かって生えているのでカンタンに抜くことができます。
冬場は芝生のお手入れはやることがほとんどないので、こういった雑草を引っこ抜くくらいはやっておきましょう。
これは「オオアレチノギク」でしょうか。
スズメノカタビラについで最もよく見かける雑草です。
引っこ抜きいやすいですが、数が多いので処理が大変です。
参考記事:
スズメノカタビラとオオアレチノギク両方に効く除草剤はこちら!
芝生の除草剤はよくよく注意して使いましょう
このように厄介な雑草もあればたいしたことのない雑草もあります。
では、雑草があればすぐに除草剤を使うべきなのでしょうか?
答えは「ノー」です。
除草剤はあくまでも薬品!
使わないに越したことはないのです。
上でもご紹介したとおり、私は除草剤で芝生が枯れた経験もありますし、使用上の注意はたくさんあります。
また、お子さんやペットを飼っているお家ではなおさら除草剤を使うことに気がひけるかもしれませんよね?
だから、
できるだけ手作業で引っこ抜く。
これが一番です。
ただ、下の写真のように雑草が地面を覆いつくすように生えてくると手作業では難しいので除草剤を使った方がよいですね。
関東某所にて。
生え方からしてこの緑色の雑草は「カタバミ」でしょうか。
こんな感じで生えてくると、手作業で対処するのはとっても難しいので、こうなると除草剤の出番ですね。
芝生がもっているアレオパシー効果って?
また、別の記事でもご紹介していますが、究極の雑草対策は「芝生のお手入れをしっかりして密度の高い芝生を作り上げるコト」だと私は考えています。
密度の高い芝生ができれば雑草の侵入を防ぎやすくなるのですが、これは芝生が地面を覆いつくすことによって雑草の種が地表に届くのをふせぐという物理的な作用もあるのですが、実はもう一つ作用があります。
それはアレオパシー効果です。
聞きなれない言葉だと思いますが、アレオパシー効果というのは芝が放出する化学物質によって芝以外の植物が成長するのを妨げるという作用のことです。
このダブルの作用によってある程度は雑草の繁殖をおさえることができるので、やはりイチバンの雑草対策は「芝生のお手入れをがんばる」ということになりますね。
参考記事:
スズメノカタビラとオオアレチノギク両方に効く除草剤はこちら!