芝生を張る(植える)工程をおおまかに紹介すると
❶土壌改良
(ただし、庭が砂壌土であれば❶は不要!石と雑草だけは取り除きましょう)
❷床土を敷く
(これは必須。ケチらずたっぷりと敷きましょうね)
❸芝を敷く
(おすすめは目地張り)
❹目土を入れる
(これも必須。芝生が凸凹にならないようしっかり目土を入れましょう!)
❺たっぷり水をまく
(ココが最大のPOINT!根付かせないと芝は枯れてしまうので要注意)
というのが一連の流れです。
ここでイチバン大変そうなのは「❶土壌改良」ではないでしょうか?
確かに土壌改良をイチからするとなると結構大変です。土を掘り起こして耕したり、水はけをよくするために「庭全体に傾斜をつける」とか・・・ネットで芝生の土壌改良を調べるとそのような文言が書いてあると思います。
そんなことできる自信もないし何より面倒くさい!と思っている人もおられると思います。
でも、そこまでしなければキレイな芝生を作ることはできないのでしょうか?
実はそんなことはありません。
私は土壌改良は一切していませんし、庭全体に傾斜をつけたりもしていません。庭の土の上に買ってきた「床土」をざざぁーっと敷いてカンタンに整地して、あとは芝を敷いただけです。苦も無く敷いたのに、それでもそこそこキレイな芝生を作ることができました。
そのポイントは「砂壌土」であったことと「目地張り」で張ったことです。
では、我が家の庭がどのような土壌だったのか、そしてどのように芝を張ったのかをご紹介したいと思います。同時におすすめの床土・目砂・芝もご紹介していきます!
「砂壌土」は芝を張るのに最適な土壌です
芝生を張る時は土であればなんでもOK!というわけではありません。芝を張るのに適した土壌と適さないものがあり、適しているのは「砂壌土」と言われる土壌です。
砂壌土とは
「触った感じは、 ザラザラとした砂の感触とつるつるとした粘土の感触が少しある。砂質ではあるものの砂そのものではなく、やや乾きやすい土」のことです。
我が家の庭はたまたま砂壌土だったのですが、見た目はこんな感じなのが砂壌土です。
砂壌土の写真
砂壌土の特徴としては、決して粘土質ではないので水を与えて手でこねても棒状になることもなく、それでいて乾きやすいというものです。これは芝を張るのに最適な土です。
なお、砂壌土よりも細かい砂に「砂土」がありますが、砂土は芝生を張るのに適していません。砂土は砂の粒が非常にちいさいため通気性には優れていますが保水性や養分吸収力が最も弱いのです。たとえば、公園の砂場や海辺の砂浜、もっというと砂漠の砂などを想像してもらえればいいかと思いますが、あんなサラサラの土壌に芝生を張っても生育するとは思えませんよね?
もし、芝生を張ろうと思っている庭が砂土であれば土壌改良をしましょう。
砂壌土であれば土壌改良をせずそのまま床土を敷いてもOK!
あなたの庭が砂壌土であればとてもラッキーです。なぜなら、耕したり掘り起こしたりといった面倒くさい作業は不要なのです。土壌改良をせずそのまんまの庭の上に購入してきた「床土」をいきなり敷いてあとは芝生を張るだけでOK!
そう聞くと芝生に挑戦する心理的なハードルが下がるのではないでしょうか?
もちろん庭が凸凹していれば平らにする必要はありますし、ある程度の大きさの石や粘土質の土が含まれていればそれらはしっかり取り除く必要はあります。雑草が生えていれば取り除かなければなりませんし、私もそれくらいはやりました。
ただ、スコップで掘り起こして耕して土壌を柔らかくして・・・なんてことは一切していませんがそれでもちゃんと芝は育ちました。
また、水はけをよくするための「暗渠排水」はやっていません。そんな大変なこと、私にはとてもじゃないですができません 笑
それでも特に水はけが悪くて困った事もありませんし、暗渠排水が大変そうで芝生をあきらめるくらいなら暗渠排水をあきらめましょう!というのが私の持論です。その辺りについてはあまり難しく考える必要はないと思いますし、芝生って思っている以上に気楽に挑戦できるものなんです。
ちなみに私が愛用しているのは芝生専用のコチラの土です。水はけ、保水性に優れ、さらに肥料も含まれておりかなりの高品質です。土壌を整えるということは何よりも大事ですし、最初が肝心ということでちゃんとした品質のモノを選ぶようにしましょう。
「床土ってどれくらいの量を使うのか?」という新たな疑問・不安が出てくるかと思いますが、それについてはこちらの記事で使用量の目安を紹介してありますので良かったら読んでみて下さい。
参考記事:
芝生の張り方(植え方)は目地張りがおすすめ!
次は芝の張り方(植え方)についてです。
芝の張り方はいろいろあってそれぞれメリット・デメリットがありますが、私がおすすめするのは「目地張り」と呼ばれる張り方です。
目地張りは簡単・楽しい・リーズナブル!というのが私の持論なんですが、「目地張りが楽しいってどういうこと?」って疑問に思った人はこちらの記事を参考にしてみて下さい。
参考記事:
なお、芝を張ったあとは目土(目砂)を入れてそのあとしっかり水やりをすることも忘れないで下さいね。本日はその辺りについては割愛しますが、初心者が芝を張るときにイチバン大事なことはしっかりと芝を根付かせること!です。これを守らないとせっかくの芝が枯れてしまい後始末が大変なことになるのでここだけは要注意です。
参考記事:
芝生の育て方で初心者が最も気を付けるべきは「根付かせること」
家を新築する時が芝生を始めるベストタイミング!
面倒くさい土壌改良が不要なのは砂壌土の庭だと繰り返しお伝えしてきましたが、その家の庭がどんな状態なのか?って実は家を建てるときに決まるんですよね。
外構業者さんに庭は砂壌土にしておいてくださいと言えばそのようになりますし、砂利を敷いてくださいと言えば砂利が敷かれた庭になります。
つまり新築後に庭に芝生を張るということだけを考えると、マイホームを建てるときに外構業者さんには「庭は砂壌土にしてください」と言っておけば問題ないわけです。
「防犯用の砂利を敷いてください」と言って家を建ててしまえば土壌改良をしなければなりませんし、そもそも庭が整地されていない状況で家を引き渡しされることもあります。
ですので、「一軒家を建てたらDIYで芝生を張りたい!」と思っている人は砂壌土にしてもらうことをおすすめします。そうすると割りと楽チンに簡単に芝生を張ることができますよ。