我が家の庭はこれまで日差しが当たり過ぎているくらいに日当たりが良く、朝から夕方までずっと日が当たっている状態でした。
あわせて風通しも良かったので、芝を育ているのには絶好の場所でした。
しかし・・・
隣の空き地に家が建ってしまったため、劇的に日当たりが悪くなってしまいました 泣
夏でも一日の日照時間が5時間あるかないかという環境に急降下。
これまでとは一転して芝生を育てるのに不向きな環境に真っ逆さまです。
ただ、庭が日当たりがあまり良くないとしても芝生を育てることをあきらめる必要はありません。手入れをしっかりやることで日当たりの悪さをカバーすることは可能なのです!
本日は、日陰がちな庭でも上手にそばを育てるポイントをご紹介していきます!
参考記事:
❶日陰ぎみな庭では芝を長めに維持する(=刈り込みすぎない)
まず最初にご紹介する大事なポイントは芝の葉を長めにするということです。
理由は「光合成をできるだけたくさんするため」です。
芝生というと短くキレイに刈りこまれた姿を想像すると思いますが、日当たりが悪い庭ではそういった芝生はあきらめるほうが良いかもしれません。
もし芝を刈り込み過ぎて短くなってしまうとその分だけ太陽を浴びる量が少なくなります。ということは、その分だけ光合成ができなくなるということなのです。
なので、刈り込み過ぎは厳禁です。
刈り高は3㎝~5㎝を目安にしましょう
では、芝の丈は何㎝くらいにするのがよいのでしょうか?
これは私の感覚的なところになりますが、3㎝~5㎝がいいところだと思います。
それ以上長くしておくと今度は芝が伸びすぎになってしまい見栄えが一気に悪くなります。
見栄えが悪くなるだけでなく、いざ芝刈りをしようと思っても芝自体がペチャっと寝てしまうので芝刈りそのものがうまくいきません。
また、日当たりが良い庭では芝の丈は3㎝ほどにするのが理想だと言われているので、その間を考えると5㎝前後が妥当なセンかと思います。
❷芝生への水やりは午前中に
次に、水やりは夕方ではなく午前中にするようにしましょう。
日当たりが良くない庭で夕方に水やりをすると水が乾きにくいのでずっと芝生が濡れたままになってしまい、病気や害虫が発生するリスクが高ります。
芝生が乾きやすいように工夫することが大事ということですね。
なお、日当たりの善し悪しに関係なく芝生の水やりは午前中か夕方にするというのが鉄則です。日中や夜間の水やりはまったくおススメできませんのでご注意下さい。
ちなみに私は夕方よりも午前中の水やりをおススメしています。
参考記事:
❸キノコやコケの発生にも注意!
日陰がちなところで芝生を育てるのであればキノコやコケの発生に特に注意しましょう。
日当たりが良くなくて育ちが悪いだけならまだしも、苔が発生するとかなり厄介です。キノコやコケは日当たりが悪くジメッとしているところが大好きなので要注意ですね。
ちなみに、季節にもよりますが我が家の芝生にもキノコは生えてきます。
これくらいのキノコであれば可愛いものなのでまだ許せるんですが、
こんなやつらがニョキニョキ生えてくるとたまったもんじゃありません。
芝生のコケ対策について
では苔の対策はどのようなものがあるのでしょう?
それは、芝生のお手入れをしっかりする!答えになっていないようですがこれがベストです。
どういうことかというと、
苔は水はけの悪い土壌が好きです。ですので、芝生を張る前にしっかりと耕して土壌改良をすることがまずポイント。決して粘土質の土のまま芝生を張らないで下さい。30㎝くらい耕してしっかり平らにしてから床土を敷いてそれから芝生を張りましょう。
次に、土壌がジメジメしないようサッチングをしっかりやることも大事です。サッチがたまった状態で水やりをするとサッチが水を吸い込みそれが乾かないと土壌が湿ったままになってしまいます。そうならないよう、サッチは定期的に取り除くようにしましょう。
参考記事:
さらに、年に1回でも良いのでエアレーションもやりましょう。これをすることによって土壌の通気性があがるので日陰がちなお庭では必須の作業だと思ってください。
参考記事:
あと、苔は栄養分が少ない土地が好きなので肥料をしっかりあげて土地が痩せないよう気を付けて下さい。
以上ご紹介したことはいずれも特別な作業ではありません。むしろ、芝生の手入れとしてはごくごく当たり前のことばかりです。苔対策はやるべき芝生のお手入れをしっかりする。これにつきますね。
参考記事:
❹「せめて肥料だけはたくさんあげよう」というのはNG!
日当たりが良くないため光合成があまりできず自分で栄養分をたくさん作れないなら、肥料だけでもたくさんあげよう!というのは完全な間違いです(その気持ちは分かりますが)
芝生に肥料を与えすぎると芝生が弱くなってしまいます。
そうなると、これまた病気や害虫が発生するリスクが高まりますし踏みつけにも弱くなってしまいます。
また、肥料をあげ過ぎると雑草も繁殖するというデメリットもあります。
水やりでも肥料でも過ぎたるは猶及ばざるが如し、です。
粒タイプの肥料でも液タイプの肥料でもちゃんと適量を与えることが大切です。高麗芝って心配しているよりずっと丈夫な品種なので、芝の生命力を信じて正しいお手入れをするように心がけましょう!
❺日陰でも育ちやすい芝生の品種を選ぶ
高麗芝やフェスク類の芝は耐陰性に優れており(=日当たりが悪くても育つ力があるということ)日陰がちなお庭の方はそういった品種を選ぶと良いでしょう。
育てやすさからいうと特に高麗芝がおススメです。
参考記事:
日陰が多い庭でも育てやすい芝生の品種は高麗芝とフェスク類です
「秋や冬の日当たりはいいけど、夏はまったく日が当たらない」というのであれば芝生は育ちにくいと思いますが、春から夏で日中に3~4時間ほど日当たりがあれば芝生に挑戦することは可能ですし、まずは品種を選ぶということも大切ですね。
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参考記事:
いっそのこと、天然芝をあきらめて人工芝にする
ここでちょっと発想を替えて、天然芝ではなく人工芝にするというのもアリです。
高麗芝が日陰でも耐えられる品種とは言え、基本的には春と夏には一日で5時間以上の日当たりが欲しいところ。どう考えても5時間以上はないし、いざ芝生に挑戦してみて日当たりが悪いせいで枯れたら後始末が大変そう・・・と心配なのであれば思い切って人工芝を選択するという作戦です。
参考記事:
天然芝と人工芝のデメリットを比較。私のおすすめはやっぱり前者!
私はもちろん天然芝派です。
ただ、ご近所さんを見ているとホンモノそっくりの人工芝を敷いているところも何軒か見かけます。当初は本気でホンモノの天然芝だと思っていました。
ただ、あまりにもキレイすぎるのでプロが手入れしているのか?いや、むしろこれは不自然だと思いはじめ、冬に見かけた時にもキレイな緑色をしていたので、その時に、あぁ、これは人工芝なんだとようやく気が付いたのです。
つまり、それくらい最近の人工芝はホンモノそっくりにできているのです!
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人工芝もピンからキリまであるので、安いモノを買えばそれなりのモノしか手に入りません。
ただ、芝刈りも肥料やりも水やりも必要ないという事を考えると、天然芝をあきらめて人工芝にするのであればゼッタイに良いものを買うべきです。
人工芝を買うなら天然芝と見間違うくらいのしっかりしたモノを買いましょう!