芝生を育てていて害虫に悩まされること、ありませんか?
私も害虫のせいで「円形に茶色く」枯れてしまったことがあります。
参考記事:
突然、芝生が円形に茶色く枯れる原因は「シバツトガの幼虫」でした。
大事な芝生をこんな目に遭わせた害虫は許せない・・・
こんな理想的な殺虫剤がほしい!!
こうなったら徹底的に害虫をやっつけてやるぜ!
そう思ってホームセンターに殺虫剤を買いに行こうとしたのですが
どの殺虫剤を買えばいいの!?っていう疑問にぶつかりました。だって殺虫剤をアレもコレもまき散らすのはイヤ。だから、1種類の殺虫剤でいろんな害虫をやっつけたい。と思いませんか?また、芝生で子どもやペットと遊びたい。だから、できるだけ安全性が高い殺虫剤がほしい。とも思いませんか?
このようなワガママをスパッと解決できる殺虫剤が・・・あるんです。
芝生の害虫対策におすすめなのは「スミチオン乳剤」
害虫の被害に遭ってしまった私が選んだのは「スミチオン乳剤」です。
これは住友化学園芸さんから発売されている殺虫剤。芝生の害虫駆除では定番中の定番商品です。正確な商品名は「家庭園芸用スミチオン乳剤」ですね。ネットで口コミなどを見ても評価が高いので安心感があります。
スミチオン乳剤はたくさんの害虫に効果あり!
この殺虫剤、何が素晴らしいのか?それは芝生に現れるメジャーな害虫にことごとく効果があるのです!芝生にあらわれる代表的な害虫で、大きな被害をあたえるのはシバツトガ・コガネムシ・スジキリヨトウ・シバオサゾウムシなどです。ありがたいことに、スミチオン乳剤はコイツらすべてに効果があります。スミチオン乳剤をまいておけば害虫対策には事足りる。そう思っても大丈夫です。
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芝生の害虫を退治するオールラウンダー!
スミチオンの成分や注意点は?
主成分はフェニトロチオンといい、世界では60年前から、日本では50年前から使われています。上の写真で「MEP乳剤」と書いてありますが、これがフェニトロチオンのことですね。有機リン・有機硫黄系の殺虫剤で、芝生に出てくる上記の害虫のほか、ガ・ハエ・蚊・シロアリ・アブラムシなどの駆除にも使われます。かなり守備範囲が広いのがうれしい特徴ですね。
一日の許容摂取量は体重1kgあたり0.005mgとのこと。100kgの人なら0.5mgを摂取すると中毒症状が出てくる計算になります。その他の注意点としては
✔甲殻類などの水生生物に強い毒性があるので、庭でカニなどを飼っている人は要注意!
✔車の塗装が侵されるので、散布する時はご自宅の車やご近所迷惑にならないよう注意!
✔アブラナ科(大根や小松菜など)には薬害が出るので使用禁止!
などがあります。
使用上の注意をよく読むということがなによりも大事なのです!
芝生の殺虫剤、子供には安全なのか?
殺虫剤や除草剤を使うときに心配なのが「子どもやペットへの安全性」ではないでしょうか?これについては「100%安全とは言えない」というのが正解でしょう。殺虫剤や除草剤はそもそも害虫や雑草をやっつけるモノなので、人間に対してはまったくもって安全安心というわけにはいきません。過去にはスミチオンをめぐって死亡事故も起きていますし、ゼッタイ安心というわけにはいかないのです。ただ、スミチオンは数ある殺虫剤の中でも安全性は高いと言われているので過剰にビビる必要はありません。
そうは言っても眼に入ったり吸い込んだり身体に触れるとよくありません。風向きなどを考えて慎重に使うようにしましょう。
また、お子さんがいるご家庭では散布直後は芝生にはゼッタイ入らないようしなければなりません。ダメと言われると子どもは入りたがるでしょうが、ダメなものはダメです。
それでもお子さんが芝生に入る可能性がありそうでしたら、家族でお出かけする前に散布するとか旅行の前に散布するとか、そのような工夫をしてみるのもアリです。
芝生の害虫駆除はカンペキを目指さないことが大事
もちろん「スミチオン乳剤」で全ての害虫を駆除できるわけではありません「カブラヤガ」とか「ケラ」とか、「ミミズ」だって芝生に現れます。ただ、それらすべての害虫を完ぺきに駆除しようと思わないことが大事です。すべて駆除しようとするとそれこそ殺虫剤まみれの芝生になってしまいますし、そもそも害虫をゼロにすること自体が不可能なのです。
そもそも芝生だって自然の一部なので何らかの虫は必ず潜んでいます。我が家の芝生でいうとこの時期(1月の冬真っただ中)はクモを見つけることができますが、それくらいの虫は大目に見て異変に気が付いたら対処するという作戦でいきましょう。なので、芝生を全滅させる破壊力を秘めている「コガネムシ」「スジキリヨトウ」「シバツトガ幼虫」などメジャーな害虫を「スミチオン乳剤」でまずは駆除しておいて、あとから出てきた害虫は被害が出たらその都度やっつける、というスタイルをおすすめします。そのためにも日頃より芝生をよく観察してすぐに異変に気付けるようになりましょう!