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7月、8月は芝生が最も成長する時期。
緑の芝生はとっても癒されますよね。
ただ、気温が高くなるこの時期、気を付けるべきポイントは「水やり」と「芝刈り」です。この2つを制する者が夏の芝生を制する!と言っても過言ではありません。
水やりはマジで大事
夏の芝生の手入れでいちばん大事なのは水やりです。これは間違いありません。
夏に芝生が枯れた、もしくは元気がないとすればまず疑うべきは水不足です。特に近年は猛暑で雨が降らない日が続くことも多くなってきています。そんなときに油断して3~4日も水をあず放置しているとすぐに元気がなくなってきてやがては枯れてしまいます。そうならないよう、夏は特に水やりに力を入れてあげましょう!
水やりの頻度について
夏の芝生の水やりの頻度ですが、「毎日たっぷり」が理想です。
特に日当たりの良い場所ほど毎日の水やりが効果的で、日当たりが良くない所は2日に1回など頻度を落としても大丈夫。とはいっても、毎日水やりをしないと芝生は枯れてしまう!なんてことはないのでご安心ください。ただ、気を抜いて3~4日放置してしまうと日当たりの良い芝生であれば水枯れを起こして変色したり枯れたりするので注意しましょう。
気になる夏の水道代は?
ただ、そんなに頻回に水やりをするとなると気なるのは「水道代」ですよね・・・。ただでさえ物価高とか言われている中で水をジャブジャブ使うのも気がひけてしまいます。
が、夏の水道代はそこまで気にする必要はないと思います。
これはお住いの市町村や芝生の広さにもよるので一概には言えませんが、我が家は夏だからと言って水道代が跳ね上がるなんてことはありません。そこまで大量に水まきをしていないというのもありますし、お風呂の残り湯を活用したりしているので全く気になりません。一年を通して毎月の水道代は2500円~3000円で推移しています。
参考記事:
スプリンクラーで楽をする♪
どうしても水やりの時間がないという人はスプリンクラーを活用しましょう!
水やりができずに芝生が枯れてしまうのは避けなければなりません。かと言って、水やりに苦痛を感じながら芝生を手入れするのは馬鹿らしい。そうなってくると趣味ではなくもはや苦行です・・・。
夏場、頻回な水やりが難しくなってきたのであれば一度スプリンクラーを使うことも検討してみてください。想像以上に水やりが楽になって買ってよかったと思えること間違いナシです。
参考記事:
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タイマー付きスプリンクラー
梅雨明け予報を見逃すな!
年によっては思っている以上に梅雨明けが早い時期もあるので天気予報を気にするのも大事です。
たとえば2018年であれば、関東地方の梅雨入りは6月6日、梅雨明けは6月29日でした。となると、7月初旬から真夏が始まるということなので7月~8月にかけて水やりを頻回にしなければなりませんね。
一方で、梅雨明けが7月中旬という年もあります。そんな時は水やりを頑張るのは1か月半でOKということになります。お住いの地域がいつ梅雨明けするのか?雨が多い夏か少ない夏か、そういった情報にアンテナを張っておくのも大事なことですね。
ということで、
夏は水やりがめっちゃ大事!
あなたが思っている以上に大事!!
そう思って夏を乗り越えましょう。
芝刈りで芝生はきれいに!
水やりの次に大事なのは芝刈りです。
高麗芝であれば1週間に1回の頻度で芝刈りをやりましょう。具体的な目安としては、葉の丈が4~5㎝になった時が刈り頃です。
芝刈りのメリット
①芝刈りをすることでより密度の高い芝生に近づけます。
芝生は縦に伸びようとしますが、せっかく伸びたのにそれを刈られてしまうと横に茎を伸ばそうとします。それによって横へ横へと芝の茎が広がりそこから新芽が出ることで密度が高い芝生になる、ということです。芝生の密度を高めようとして肥料をあげれば良いというわけではなく、ポイントは芝刈りにあるのです!
②また、芝刈りをすることで芝生がスッキリしてきれいに見えるというのもメリットです。
たとえば、髪の毛がボサボサに伸びたときに散髪するとスッキリしますよね?これは伸びた髪の毛の長さを上手に揃えているからキレイに見えるんです。それと同じで、芝刈り機で刈り高を設定して刈るとバラバラだった芝の葉の丈が同じになって、それだけで締まりがなかった芝生がきれいに見えるから楽しくなります。「長さを刈り揃える」ということが大事なんです。
夏はどんどん成長します。
芝刈りは芝生をきれいにするチャンス。
1週間に1回、芝刈りをしていきましょう!
軸刈りには要注意!!
芝刈りで注意するべきは「軸刈り」です。
軸刈りをしてしまうとその部分の芝は一気に茶色くなってしまいますし、復活するまで3週間くらい時間がかかってしまうので軸刈りには注意しましょう!
軸刈りが起こる原因は芝刈りをこまめにやっていないことがほとんどです。こまめに芝刈りをせず伸びた状態で一気に短く刈ろうとするので軸刈りになってしまいます。そうならないためにも、やっぱり1週間に1回のこまめな芝刈りが大事というコトに行きついちゃいますね。なお、ぐんぐん成長する7月や8月に軸刈りをしてしまってもすぐに成長するので2~3週間もあれば元の芝生に復活できます。が、9月に入ると芝生の成長は遅くなってしまうので、このタイミングで軸刈りをしてしまうと復活できない可能性もあります。
芝刈りを頻回にやらなければならないのは夏だけなので、梅雨明けから9月までは頑張って1週間に1回の芝刈りを実践していきましょう!
成長が遅いTM9もおすすめ
なお、どうしても1週間に1回の芝刈りがムリ!という人は成長スピードが遅い「TM9」という品種を買いましょう。
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我が家では高麗芝とTM9の両方を育てており、高麗芝であれば1週間に1回の芝刈りが必要ですが、TM9であれば2~3週間に1回の芝刈りでまったく問題ありません。TM9は高麗芝を品種改良した品種であり、高麗芝と同じような外観と丈夫さを兼ね備えています。また、高麗芝より柔らかいので素足で歩いていても高麗芝特有のチクチク感もありません。
それでいて、成長スピードが遅いので手入れが格段に楽!
夏場、普通の高麗芝を2週間芝刈りをせずに放置するとこうなります。
高麗芝を2週間放置!
これだと毎週芝刈りをしなければなりませんね。
一方・・・
TM9だと2週間放置しても伸びません。
TM9を2週間放置。
あまり伸びないので芝刈りの必要はありません。このペースだと3週間に1回の芝刈りでもぜんぜん問題ありません。めっちゃ楽できますね♪
特に芝刈りで楽をしたいという人はTM9を選べば間違いありません。
参考記事:
特に大事な水やりと芝刈り
以上、水やりと芝刈りについてご紹介してきました。夏の芝生の手入れは何と言っても水やりと芝刈りがいちばん大事!この2つの手入れを上手にできるか否かで勝負は決まってきます。
では、水やりと芝刈り以外の手入れについても紹介しておきますが、やや優先順位はさげても大丈夫。気楽に読んでくださいね。
夏の芝生の雑草対策
できれば除草剤は極力つかわないことをおすすめします。
目立つ雑草があっても可能な範囲内で手で抜き取るのがイチバン。何でもかんでも散布するのは良くないと個人的には思いますし、除草剤を撒くくらいなら肥料や殺菌剤や殺虫剤をまく方を優先してください。除草剤に頼るのは最後の切り札にしておきましょう。
除草剤を選ぶ時の注意点
なお、除草剤を選ぶときは
・枯らしたい雑草に効果があるのか
・芝生に使えるか否か
この2つをまずは確認してください。
除草剤であれば何でもOKというわけではありません。ちゃんと枯らしたい雑草に効果があるのかをまず調べましょう。次に、その除草剤が芝生に使えるのか否か?も必ず確認してください。下手すれば芝生を枯らしてしまうことにもつながりますので、しっかり調べてから除草剤を買うようにしましょう。
なお、私が除草剤を唯一使うのは「カタバミ」というクローバーに似た植物を駆除する時です。
カタバミです
「カタバミ」は背丈がひくくすぐにちぎれるので手で除去するのは非常に困難。そんな時だけは「シバゲン」という除草剤で一気に駆除してしまいます。
参考記事:
芝生の肥料
夏場の肥料は化成肥料を説明書き通りにあげましょう。おすすめはバロネスの芝生の肥料です。
バロネスブランドは芝生愛好家には大人気で、価格帯はやや高めではありますが非常に高品質。難しいことを考えずに良い肥料をあげて芝生の成長を促したい!という人はバロネスの芝生の肥料をあげれば間違いはありません。
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大人気の芝生の肥料
とは言っても、大量に散布する必要はありません。説明書には、7月に1㎡あたり20g散布とありますのでこの通りにあげましょう。
肥料は少な目でもOK
個人的には芝生の肥料は少なめでもOKだと思っており、説明書に書いてある量を超えて散布することはまずありません。化成肥料をあげ過ぎると土壌がやせ細っていって結果的に弱い芝生になってしまうので、化成肥料に頼らない芝生管理を目指してください。肥料をあげなかったからと言って枯れるなんてことはまずありませんから・・・。
殺菌剤の使用について
基本的に、夏場は殺菌剤の使用は必要ありません。
殺菌剤を使うべきは梅雨シーズンと秋の長雨シーズンのみです。夏なのに異常に雨が多くてムシムシが連日続く、ということであれば1回くらい散布しても良いんですが、基本的には夏は病気にかかりにくいので殺菌剤を使うことはほとんどありません。
なお、日本芝で起こりやすい病気と言えばフェアリーリング病、ラージパッチ病、さび病などですが、これに対してはグラステン水和剤がおすすめです。決して安くないですが効果は非常に高いので安心して使うことができます。また、芝生がどす黒くなるカーブラリア葉枯病などに対してはラリー水和剤がおすすめです。ご自身の芝生でおこった病気が何かを判別し、それに適応のある殺菌剤を選びましょう。
ちなみに、殺菌剤を使ったとしても病気を治癒するわけではありません。あくまでも病原菌の個体数を減らす効果しかありませんのでご注意ください。いちど芝生の中に病原菌が生息するとそれを撲滅することはほぼ不可能です。病気が発生するのは病原菌が増えたり芝生が弱ったりといういくつかの条件がそろった時なので、そうならないためにも日頃から芝生を元気に育てたり(たとえば化成肥料をやりすぎない、とかですね)、気候がジメジメしている時だけ殺菌剤を使って病原菌を減らしたりという手入れが必要なのです。
殺菌剤を使うのはこんな時
夏であっても私が殺菌剤を使うのはたとえばこのような天気の時です。
これは2024年8月の関西地方のとある地方都市の週間天気です。
このように、高温で高湿度の状態が1週間以上続きそうというときには殺菌剤を使うことを検討します。ちなみに、我が家ではカーブラリア葉枯病が毎年よく起こるので、それを防ぐ為にも「ラリー水和剤」を予防投与することにしています。
害虫対策について
殺虫剤はいろんな種類が発売されていますが、私のおススメは「スミチオン乳剤」です。
ホームセンターでも買えますし、芝生でよく発生する「シバツトガ」「スジキリヨトウ」「コガネムシ幼虫」に効果があり一人三役みたいなもんです。何よりもとてもお安くてリーズナブル!1本あたり約1000円で買えちゃいます。なので、害虫対策としてはスミチオン乳剤を一本持っておけばまず事足りるでしょう。
殺虫剤に予防効果ナシ
なお、害虫の被害をあらかじめ食い止めようとして殺虫剤を予防投与するのはやめましょう。殺虫剤にそもそも害虫の予防効果はないのです。害虫の被害が確認されてから初めて使うようにしてください。
殺菌剤であれば予防効果は期待できますし、私も梅雨が始まる前に殺菌剤を散布して病気の発生を予防しています。ただ、殺虫剤を同じように使うのはNG。予防的に使っても意味がありません。いま土の中に潜んで悪さをしている害虫がいる時にだけ使いましょう。
以上、芝生の夏の手入れについてご紹介してきました。
繰り返しますが、とにかく大事なのは水やりと芝刈りです。それ以外のことは後回しでもOK!肥料、殺菌剤、殺虫剤、いずれも必須ではありません。水不足で枯れたり軸刈りでボロボロにならなければ秋にはきれいな芝生を楽しむことができるでしょう♪