マイホームに芝を張るとき。
『高麗芝』と『姫高麗芝』のどちらを選ぼうか、悩んだことはありませんか?
高麗芝?
姫高麗芝??
「なんか名前ソックリやし、どっちも大して変わらないんじゃないの~?」
というのは大きな間違い!
高麗芝と姫高麗芝ってじつは結構ちがうんです。名前は似ていますが、見た目も特徴もそれぞれ違います。
どのような芝生を作りたいのか?どこに芝を植えるのか?
それによって選ぶ品種も違ってきます。
高麗芝と姫高麗芝の違い
では、まずは高麗芝と姫高麗芝の違いをご紹介していきましょう。
高麗芝の特徴
高麗芝の特徴は、とにかく丈夫!
これにつきます。
病気や害虫に強い。だから枯れにくいんです。また、少しくらい踏まれてもビクともしません。だから公園やスポーツ場やゴルフのグリーンなどでも大活躍します。さらに、耐陰性もあります。だから日陰がちなご家庭だとしても育てやすいといううれしい特徴もあります。
高麗芝
一本一本の『葉』が太いのが高麗芝の特徴です。
高麗芝
ジェルで固めたの?ってくらいに、ピンッと上を向いて立ちます。
高麗芝
刈り込んだ高麗芝の全体像。なんとなく固さを感じませんか?
以上、まとめると
高麗芝はとにかく強くて丈夫!
です。
姫高麗芝の特徴
姫高麗芝の特徴は柔らかくて美しい。
これにつきると思います。
しっかり手入れをすると、姫高麗芝は高麗芝よりも葉が密集して生育します。だから、密度が高く美しい芝生に仕上がります。また、葉の幅が細めです。だからしなやかでふんわりと美しい芝生ができあがります。ただし、高麗芝みたいに病気や害虫に強くないので丈夫さでは劣ります。また、踏まれることにもあまり強くないので運動場などにはあまり適しません。どちらかと言うと、観賞用として活躍しそうですね。
姫高麗芝
高麗芝に比べて葉が細いのが姫高麗芝の特徴です。
姫高麗芝
固さよりも柔らかさを感じます
以上、まとめると
姫高麗芝は繊細かつ美しい!
となりますネ。
高麗芝は男性的・姫高麗芝は女性的
高麗芝と姫高麗芝の違いを例えるなら
『高麗芝は男性っぽくて、姫高麗芝は女性っぽい』
まぁ、「姫」という名が付くくらいですから姫高麗芝は繊細なんです。もともと存在していた高麗芝を品種改良して柔らかさ・しなやかさを出した品種が姫高麗芝、というわけです。
違いはわかっていただけたかと思いますが、さて、問題は
どういう基準でどっちの品種を選べばいいのか?
ということではないでしょうか。好みで選んだらいいのでしょうか?
こんな人は高麗芝を!
丈夫さや育てやすさを求める人、芝生初心者の方は高麗芝を選びましょう
なぜなら、
育てやすいから!
丈夫だから!
枯れにくいから!
病気・害虫に強いから!
こういう理由があるから、高麗芝は日本でもっともポピュラーな芝、というわけです。
芝生の上を歩き回りたい!芝生の上で子どもと遊んだりBBQとかしたい!という人も高麗芝の方がいいでしょう
ご紹介したように、高麗芝は葉が太くて踏圧にも強いんです。だから、多少足で踏まれてもあまり弱りません。
芝生の上で遊ぶことを満喫したいのであれば高麗芝の方が適しているでしょう。
あと、日当たりがあまり良くないご家庭でも高麗芝がおすすめです
高麗芝は日照不足に耐えられる品種。
つまり、耐陰性があるんです。
そんな日当たりが良くないご家庭でも高麗芝を選ぶと良いでしょう。
狭い国、ニッポン。
必ずしも日当たりがいい家ばかりではないのです・・(我が家もしかり)
ということで。
無難で育てやすい高麗芝が個人的にもおすすめです!
難易度で言っても高麗芝の方が姫高麗芝よりも育てるのはカンタンなので、やっぱり高麗芝の方がいいんじゃないかな、と思う今日この頃です。
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私が実際に購入した高麗芝。
品質は最高でした。
参考記事:
こんな人には姫高麗芝を!
あくまで芝生は観賞用として育てたい、芝生で遊んだりしないって人は姫高麗芝を選んでみましょう
たとえば、次のような庭を作りたいって人には姫高麗芝はピッタリだと思います。
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『芝生の真ん中にズドンと一本道があって、それが玄関に続いているような庭』
たとえば、こんな感じ
・・・・・・・・・・・・・・・・・
『芝生の中に平べったい木を敷き詰めて、玄関まで続く通路を作っている庭』
たとえば、こんな感じ
こういう庭なら、芝生の上をガンガン歩く必要はないでしょう。踏まれることがほとんどないのであれば、姫高麗芝はキレイに生育することができるのでおすすめです。
ということで。
芝生は遊ぶためのモノではなく、目で見てうっとりするモノだって人は姫高麗芝を買いましょう。
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ただし、姫高麗芝の方が育てる難易度は高いのでその辺は注意しましょう。
さらに徹底比較!
では、写真と私見を交えてさらに徹底的に比較していきましょう!
~まず、見た目~
左が高麗芝、右が姫高麗芝です。
比べてみると結構ちがうでしょ?
~芝生の密度~
高麗芝より、姫高麗芝の方が密度がたかく、フカフカした感触の芝生に仕上がります。どちらがイイとかではなく、好みの問題ですね。
~固さ、やわらかさ~
高麗芝はかたい印象がありますが、姫高麗芝はふんわり柔らかい印象を受けますね。
~芝の葉の太さ・細さ~
高麗芝(左)の葉は太く、姫高麗芝(右)の葉は細いです。高麗芝は裸足で歩くと少しチクチクします。
~芝の横への成長の勢い~
高麗芝(右)の方が姫高麗芝(左)よりも横に伸びる勢いがある、と個人的に感じています。気のせいかもしれませんが。
~育てるのがカンタンなのは?~
高麗芝の方が育てやすいと実感しています。高麗芝は少しくらい踏まれても何されても頑丈な品種!対する姫高麗芝は踏まれるとやっぱりヘナヘナ・シナシナっとなりがち。ペチャっと寝たまんまになったりもします。
以上、高麗芝と姫高麗芝はどう違うのか?を徹底的に比べてみました。
繰り返しですが、どちらの品種を選ぶのかは、ご自身がどのような芝生を作りたいのか?という事を考えて選ぶと良いでしょう。
そして、育てやすさ・丈夫さでいうならダンゼン高麗芝がおすすめ!
無難に芝生ライフを始めたい方は高麗芝を選ぶと良いですね。
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