芝生の基本

「芝生は難しい」を「芝生を楽しむ」へ。カギは芝刈りにあり!

投稿日:2019年1月14日 更新日:

芝生を始めようとしても「芝生は難しそうだからやめておこう」と思いこんで始める前からあきらめる人も多いようです。

「芝生のお庭がほしい!」と奥さんやお子さんが言ってきても

「いや、芝生ってそんなカンタンなものじゃないから・・・」

と尻込みしている友人も何人かいます。

 

私も芝生を始める前はたくさんの人から「芝生は難しいから止めた方がいい」とか「芝生のお手入れって大変らしいよ」とさんざん言われてきました。

すごく凝り性な上司が一年で挫折したという話を聞いた時はちょっビビりました。

 

たしかに芝生のお手入れはラクではありませんし、やるべきお手入れはたくさんあります。

ただ、決して特別な技術やコツや必要というわけではありません。芝生の管理はラクではありませんが、ムズカシイというものでもないのです。

基本に忠実にお手入れをすればある程度のキレイな芝生を作ることは十分可能ですし、キレイな芝生ができれば芝生の管理自体がどんどん楽しくなります。

「パパ、すごいっ!」なんて言われた日には最高のビールが飲めますね!

 

そのためにやるべきお手入れは何か?こたえは、

「芝刈りの基本を徹底する」ところからまずは頑張ってみて下さい!

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芝生のお手入れで芝刈りが大事な理由とは?

では、なぜ芝刈りをがんばるべきなのでしょうか?

それは芝刈りを一生懸命することがキレイな芝生に近づく近道だからです!

本日はその理由をご紹介していきたいのですが、まず「芝生が難しい」という人は次のようなパターンで悩んだり挫折したりした人が多いです。

「芝生が難しい」と思う理由

芝生は雑草がすぐ生えるから草むしりが大変

芝生は枯れるからムズカシイ

芝生は気が付けばすぐにボーボーに伸びる。キレイな芝生なんて幻想さ・・・

たしかにこのようなことになってしまうとテンションが下がりすぐに芝生をやめたくなる気持ちはわかります。

見栄えの悪い芝生はそれこそ荒れ地にしか見えません。

いっそショベルカーで掘り起こして一からやり直したい・・・

ヤケクソになってそう思う人もいるに違いありません。

 

ただ、そのような人に聞きたいのは

「ちゃんと正しい方法、ふさわしい頻度で芝刈りをしましたか?」

ということです。

逆にいうと上にあげたトラブルは「正しい芝刈り」をするだけでクリアできることが多いのも事実です。

 

❶芝生の雑草対策は芝刈りが有効!

芝刈りがなぜ雑草対策に有効なの?と思った人もいるでしょう。それは

►芝と一緒に雑草を刈り取ることもできるから

芝刈りをすることによって密度の高い芝生ができると雑草が生えにくいから

そもそも芝刈りをして健康な芝生を作ることで外敵(雑草)の侵入を防げるから

という理由があります。

 

芝と一緒に雑草も刈り取りましょう!

芝刈りをしてももちろん雑草を根こそぎ除去するのはムリです。せいぜい雑草の上半分を刈り取るのが精一杯でしょう。

ただ、種類にもよりますが雑草はどんどん種を落として繁殖しようとします。つまり種を落とそうとする前(雑草じたいがある程度の大きさに成長する前)に刈り取ってしまうと種ができなくなるのです。

だから、雑草対策に芝刈りが有効なのです。

 

密度の高い芝生を作ると雑草が侵入しづらくなる!

芝生って、芝刈りをすればするほど密度の高い芝生ができあがるんです。だからこそグングン成長する夏場は頻繁に芝刈りをして密度の高い芝生を作ろうとがんばるのですが、密度の高い芝生ができあがると地表が芝で覆われます。

すると、地表に雑草の種が着地してそこから雑草が生える、ということが防げるのです。

逆にいうと、芝生のそこかしこがハゲていたり密度がひくくてスカスカだったりすると雑草からすればいくらでも繁殖できるスペースがあるってことになりますよね?

そうなると雑草だらけの芝生ができあがってしまうのです・・・。

そうならないためにもまずは芝刈りをがんばるべきなのです。

 

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健康な芝生を作るためにも芝刈りはとても大事!

芝刈りをするメリットはたくさんありますが、健康で丈夫な芝生をつくるためにも芝刈りはとても大事な作業の一つなのです。

芝刈りをすると風通しがよくなりますが、すると病気や害虫が棲みつきにくくなります。

それを繰り返すとドンドン健康な芝生に近づくわけです。

健康で丈夫な芝生には外敵(雑草・病気・害虫)は侵入しづらくなります。

するとキレイな芝生ができあがる、という理屈ですね。

 

別の記事でもご紹介していることですが、究極の雑草対策は「芝生のお手入れをがんばること」だと私は強く思っています。それを実践すると除草剤に頼らなくても雑草が生えにくい芝生ができあがるのです!

❷芝生の枯れをふせぐためにも芝刈りは大事!

芝生が枯れる原因はいくつもありますが、そのうちの一つが病気や害虫です。

上記でもご紹介している通り、芝刈りをしっかりして密度の高い健康な芝生をつくると病気や害虫は寄り付きにくくなります。

病気や害虫に関する記事はこちらにまとめていますのでご参考にしていただきたいのですが(参考記事:「芝生が枯れる」でお悩みの方へ。)除草剤や殺菌剤を乱用する前にまずはお手入れをしっかりするというのが芝生の基本だと思います。

 

もちろん、除草剤・殺菌剤はとても有効なアイテムです。

ただ、やはり病気や害虫を化学の力でムリヤリねじ伏せている感はぬぐえません。そういう対処方法はやがてはボロがでてきてムリになってくるものです。

 

それら化学の力を頼る前にまずは芝刈りをしっかりとする。

ウソだと思わずにまずは芝刈りを頑張ってみましょう。

❸芝刈りの頻度を間違うからボーボーになるだけです!

「芝生ってムズカシイですよ」と書いてあるブログや芝生で失敗した友人・知人の話を聞いていると共通してることがあります。それは

「芝刈りの頻度が少なすぎる!」ということです。

とあるサイトを見ていると、芝刈りをする頻度は一年間で5回~10回です、と書いてあるものがあります。

 

芝生で失敗した人の話を聞くと「芝が伸びていると思ったら芝刈りをしていた」と言っている友人もいました。

 

また、雑草が生い茂っている芝生の画像がUPされていることもありますが、それを見ると芝の丈は5㎝~10㎝くらいだったりします。

 

さらに「芝生に挑戦したけど失敗しました」と書いているブログをよくよく読んでみると「2か月間放置したらこんなアリサマになりました」とか。

ハッキリ言ってそれは芝刈りの頻度が少なすぎます!

失敗するべくして失敗しているとしか言いようがありません。

逆に、芝刈りの頻度さえ間違わなければそこまで大失敗しないケースも多々あっただろうと思います。

芝刈りの頻度の目安は?

では芝刈りの頻度の目安はどれくらいなのでしょうか?

これは関西在住で高麗芝を育てている私のおススメです。

 

❖4月・・・5月は0回~1回

❖6月・・・1回~2回

❖7月・・・3回

❖8月・・・4回

❖9月・・・3回

❖10月・・・1回

 

 

これくらいの頻度で芝刈りをするべきです。つまり年間で14回くらいをおススメします。

ただし、西洋芝では伸びるはやさが異なりますので上記の目安は参考になりませんのでご注意ください。

◉年間で5回くらいでは少なすぎます。夏場は芝はグングン成長しますので、できれば毎週芝刈りしましょう。

 

◉伸びていると思ったら刈るのではなく今月は〇〇月だから××回芝刈りをしようというように決めるほうが良いですね。あまり個人の主観・感覚に頼っていると伸びすぎていることに慣れてきてしまいます。

 

◉芝の丈が5㎝~10㎝というのはさすがに長過ぎです。3㎝~5㎝くらいで維持するとキレイな芝生になり見栄えもします。ただし、芝の丈を2㎝以下で維持しようとすると軸刈りのリスクも高まり難易度がグッとあがります。1㎝以下で維持というのはシロウトではかなり難しくおススメはできません。私も刈り高を1㎝にして何度も芝刈りをしてしまいましたがうまくできず軸刈りをしまくりました。

 

◉また、2か月間放置というのは(季節にもよりますが)正直なところ問題外です。伸び放題になるだけでなく、水不足、雑草、病気、害虫などなどあらゆるトラブルが起こり得ます。もう少し芝生に時間をさける環境になってから挑戦されることをおススメします。

 

 

 

いかがでしょうか?

芝生って確かに手間はかかりますし、ある程度マメにお世話をしなければうまくできません。

しかし、そこさえクリアできれば特別難しい技術が必要なわけではないので、ガーデニング素人の方でも不器用な方でもキレイな芝生をつくることは可能です。(実際に私がガーデニング素人の不器用なアラフォーです)そして、家族も喜ぶキレイな芝生のできあがりです。

 

また、10月中に年内最後の芝刈りを済ませれば翌年の春までほとんど芝生のお手入れはやることはありません。

参考記事:

芝生の冬のお手入れってこんなにも簡単なんです!

 

ぜひ難しく考えず、お手入れの目安を調べてあとは行動に移すだけです。ぜひ一緒にキレイな芝生をつくっていきましょう!

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