冬の芝生のお手入れについてまとめてみました。
ここで言う「冬」とは、12月~2月のことを指していると思ってください。
それでは早速ですが見ていきましょう。
まず日本芝(高麗芝、姫高麗芝など)のお手入れについてご紹介します。
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冬の日本芝のお手入れ~水やり編~
この季節は水やりは不要です。
乾燥している地域でも、冬は水やりは不要です。
夏に頑張って水やりをしてきた人にとってはその苦労から解放されてとてもラクチンな季節と感じることでしょう。
冬の日本芝のお手入れ~肥料やり編~
肥料やりもこの季節は不要です。
肥料を与えたりすると雑草が生育する原因となり逆効果です。
何か手入れをしたくなりウズウズしたとしても冬は何もせず放っておきましょう。
水も肥料もいらないという事で、経済的にも助かりますね。
特に肥料は安い物ばかりでもありませんので・・・
冬の日本芝のお手入れ~芝刈り編~
芝刈りも不要です。
そもそも12月を前に芝生の成長はすでに止まっています。
10月に最後の芝刈りをして以降は春までは芝刈りをする必要は全くありません。
何ともラクな季節ですね~
ただし、10月にするであろう最後の芝刈りは刈り高をやや長めの50mmほどにしておいて下さい。
厳しい冬を越すためにもある程度の長さが必要だと言われていますし、冬の間に踏まれてもダメージをおさえるためにもクッション性がある程度は必要なのです。
冬の日本芝のお手入れ~病害虫対策編~
病害虫の対策も不要です。
ヒトも虫もお休みの季節と思った方が良いでしょう・・・
冬の日本芝のお手入れ~雑草対策編~
雑草対策も基本的には不要です。
特に除草剤を撒くなどの必要はないのですが、目につく雑草は手作業で引っこ抜いていきましょう。
冬は日本芝は基本的には白っぽい茶色に枯れています。
そんな中、雑草が少しでも生えているととても目立ちますので、そういった雑草だけでも抜いていくくらいで十分でしょう。
冬の寒い時期だけに庭に出るのがつらいかもしれませんが、他にやる手入れがほとんどないのでこれくらいはやっておきましょう。
ポイントは、秋によく生えてくる雑草を放置しておくと春になってからの雑草対策が大変になってくるので、この時期に目につく雑草は徹底的に根こそぎ引き抜くという事ですね。
冬の日本芝のお手入れ~その他編~
夏の芝生の生育が不十分だと霜柱で芝生が持ち上がったりすることもありますので、その際は持ち上がった所を踏み固めておくことが大事です。
これを「芝踏み」と言います。
霜柱は芝の根にダメージを与えますので、霜柱で持ち上がっていると見えるところは踏みつけておきましょう。
そのまま放置しておくと翌年の春の成長に悪影響を与えるので注意です。
また、10月にシーズン最後の芝刈りをする時に刈り高をやや高くする(おススメは3㎝~4㎝くらい)と防御策になります。
また、庭の樹木の落ち葉が芝生に残ったままになると芝生にとっては良くありません。
1週間に1,2回でもまとめて落ち葉を拾っておくことをおススメします。
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冬の日本芝のお手入れ。まとめると・・・
水やりも肥料やりも芝刈りも病害虫対策も不要です!
雑草は目につくものは徹底的に抜いていきましょう。除草剤は不要です。
霜柱で持ち上がっている箇所は踏んでおきましょう。
これくらいしかやることはありませんのでとてもラクチンな季節ですね。
高麗芝は気温が10度を下回ってくると成長が止まり「休眠期」に入ります。動物で言うところの冬眠みたいなもんでしょうか。
こうなってくると芝は茶色く枯れたようになってきますが、これは高麗芝の正常な姿ですので心配する必要は全くありません。また、この状態になると水やりも施肥も芝刈りも必要なくなってくるのです。
夏の管理がしっかりできていると秋や冬にその成果は見られます。
また、秋・冬の管理がしっかりできていると翌年の春も良いスタートが切れます。
つまり、その時その時の管理をしっかりやるということは、3か月後、半年後のためにもなるのです。
逆に、いい加減な管理しかできていないと密度が低下して雑草が生え放題になり業害虫の発生にも繋がりますし、そうなってくると本当に大変です。
張り替えるとなるとこれまた大変な作業になるので、芝生を始めたら維持・管理が続くと思った方が良いと思います。
続いて寒地型西洋芝のお手入れについてもご紹介していきます!
冬の西洋芝の管理~水やり編~
基本的には不要ですが、乾燥が続くようだと与えるようにしましょう。
西洋芝は日本芝よりも乾燥に弱いので春~秋は日本芝以上に頻繁に水やりをする必要がありますが、冬の時期は水やりはいったんお休みといったところですね。
余談ですが・・・
日本海側は地理的な事情もあり冬場でもあまり乾燥しないと言われています。
冬でもお肌があまり乾燥しないということもあり、日本海側の女性の肌は特にきめ細かくて美しい、と言われています。
逆に、太平洋側は冬場も晴天が続くことが多く、乾燥しがちです。
お住いの地域のよって乾燥する・しないを見極めて下さいね。
冬の西洋芝のお手入れ~肥料やり編~
12月:化成肥料を1㎡あたり10g~20g まきましょう
1月:不要です
2月:不要です
寒地型西洋芝は冬でも緑色を保っていますが、基本的に成長は止まっています。
しかし、あまりにも厳しい寒さが続いて霜や寒風にさらされると葉が鈍い色にくすんでいくので、それを防ぐ為にも12月に肥料を与えるようにしましょう。
冬の西洋芝のお手入れ~芝刈り編~
不要です。
以上!
冬の西洋芝のお手入れ~病害虫対策編~
これも不要です。
虫がキライな人にとっては害虫対策をする必要もなく、心休まるヒトトキとなりますね。
冬の西洋芝のお手入れ~雑草対策編~
こちらも基本的には不要です。
ただ、日本芝と同様、出てくる雑草に対しては手作業で根こそぎ抜くようにしましょう。
冬の西洋芝のお手入れ~その他編~
西洋芝も霜柱により持ち上げられると「芝踏み」をしましょう。
この辺については日本芝の対処方法と同じなので省略します。
冬の西洋芝のお手入れ。まとめると・・・
水やりも芝刈りも病害虫対策も不要です!
肥料やりは12月だけ行いましょう。1,2月は不要です。
雑草は目につくものは徹底的に抜いていきましょう。除草剤は不要です。
霜柱で持ち上がっている箇所は踏んでおきましょう。
このように日本芝も西洋芝もほとんどやることはありません。
やることが少なすぎるので何だか寂しい気持ちもありますが、春を待ちましょう。
そして、3月頃から必要な道具や目土や肥料を購入して春以降の芝生の手入れに備えましょう!
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