芝生を張って2年目の人が心配すること。
それは、
「春になったのにあまり緑色にならない。今年はうまく育たないかも・・・」ということではないでしょうか?
もしくは、2年目もしっかりと緑の芝生になるのか心配、という人も多いでしょう。
春の芝生はまだまだ茶色
芝生2年目の春。アナタが期待するほど緑色の芝生になっていなくても全く心配する必要はありません!
芝張りをした1年目の夏に緑の芝生だったのであれば、2年目の4月にあまり緑色をしていなくても大丈夫。5月、6月になるにつれてだんだん緑色の芝生になってくるので心配せずに待ちましょう。私も芝生を張りたての頃は冬にまっ茶色に枯れてしまった芝生を見て本当に次の年の夏もきれいな緑の芝生になるのか心配でしたが、ちゃんと緑の芝生を作ることができました。
とは言っても、ヨソのおうちの芝生の様子って気になりますよね?どうしても比較したくなるものです。
ということで、本日は我が家の芝生(TM9)の2年目の様子をご紹介したいと思います。また、2年目の芝生の管理のコツなどもご紹介しますのでぜひ最後まで読んでくださいね。
芝生2年目の春の様子
こちらは我が家の芝生2年目の春の写真。
4月25日
4月25日
5月13日
我が家では2022年6月にTM9を張り付けました。で、上の写真は2023年4月末と5月中旬のTM9の写真です。どうでしょう?緑の芝生になっているところもありますが、全体的には緑~茶~白って感じで、だいぶ色ムラがあります。2023年の春はだいぶ暖かいので芝生の生育が早くてもいいところですが、それでもご覧のようにまだまだ茶色っぽいです。
まだまだうすい緑色
4月29日
左がTM9、右が高麗芝です。
左のTM9は張り付けて2年目。
右の高麗芝は張り付けて4年目。
本来、TM9の方が高麗芝よりも濃い緑色をしています。が、ご覧のように張り付けて2年目の春では明らかに高麗芝の方がTM9よりも濃い緑色ですね。
張り付けて2年目ということもありまだまだ芝本来の生育力が弱いせいだと思います。張り付けて4年目の高麗芝は育ってきた年数が違うので、光合成してきた量、与えられた肥料の量、根の張り具合、土壌の生育具合など総合的に違うのでわりと早い段階で濃い緑になっているのだと思います。なので、TM9がうすい緑をしていても心配していません。これからしっかり育っていくでしょう。
穂が出てきた
芝生全体の写真を見て黒っぽくなっているところは「芝の穂」です。決して枯れているわけでもなく、雑草が生えているわけでもありません。稲が穂をつけるのと同じく、イネ科の植物である芝も穂をつけるのです。芝の穂はだいたい春や秋に出てくることが多く、穂がたくさんあると芝生の見た目が悪くなるのでバリカンや芝刈り機で刈ってしまうことをおすすめします。
参考記事:
芝の穂がたくさん出てきたからと言って病気を疑う必要はありません。あくまでも芝の生理現象の一つなのでご安心ください。
密度はそこそこある
上の写真のように密度はわりとあります。芝張りをした初年度の生育がそこそこ良かったということもあり、翌年の春も高い密度をキープできています。
逆に、2年目の春で密度がスカスカだとすればそれは要注意です。
芝生2年目の春、密度がスカスカだとすればその原因は前年度の水やりが足りなかったため生育不良になっているのかもしれません。もしくはサッチングをし過ぎたという人もいるでしょう。芝張りをした最初の年は肥料をあまりあげなかったとしても芝生はちゃんと育ちます。私もTM9を張り付けた初年度はほとんど肥料はあげていません。さらに言うと、2年目の春あたりまでは高度な手入れをしなくてもそこそこ育つものです。
まずはアナタの芝生の密度がどれくらいあるのか、確認してみましょう。
気にし過ぎないコトです
以上が芝生2年目の春の様子でした。
「うちの芝生はもっと茶色い」って思った人もいるでしょう。ただ、その辺りは芝の個体差や生育環境も異なりますのでカンタンには比較できません。つまり、
気にし過ぎないコト!
それが一番大事です。
芝生2年目の手入れについて
ではここからは芝生生活2年目に突入した人が注意するべき手入れについてご紹介します。
1年目は水やりさえやっていればきれいな芝生になりますが、2年目になると「コツ」が必要。ということでさっそく見ていきましょう。
病気対策をしましょう!
芝生2年目の手入れで最も気をつけるべきは病気対策です。
おそらく芝張りをした初年度は病気にならなかったと思います。だからといって「ウチの芝生は病気になりにくいんだ!」なんていう根拠のない自信を持っていると悲惨なことになってしまうので、病気対策は必ずやりましょう。
病気対策で最も効果的なのはやっぱり殺菌剤を撒くことです。殺菌剤を予防的に散布すると病気が発症するリスクをグッと抑えられるので、病気が起こってからではなく早めから散布しておくことをおすすめします。芝生管理が上手な方の中には殺菌剤を使うことなんて邪道だと考えている人もいますが、殺菌剤が病気の予防に有効であることは間違いないので芝生管理のセミプロ以下の人は殺菌剤を使って病気対策をしましょう。
なんやかんや言っても殺菌剤の効果は絶大です。
おすすめの芝生の殺菌剤
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決して安い殺菌剤ではありませんが、病気やキノコなど幅広く防ぐことができます。5年10年と同じ殺菌剤を使い続けるのはあまり良くないのですが、当面はこのグラステン水和剤は我が家の芝生のレギュラーです。
で、もう一つのおすすめ殺菌剤がコチラのラリー水和剤。
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芝生がかかる病気の中でも代表的なのが「カーブラリア葉枯病」です。我が家も梅雨時になると毎年のようにカーブラリア葉枯病になっています。そんなカーブラリア葉枯病に効果的なのが「ラリー水和剤」。コチラは安い殺菌剤なのでぜひ検討してみてくださいね。
芝生が病気になって殺菌剤を使ったとしても菌を死滅させる効果はありません。あくまでも、菌の活動性を抑え込むだけ。だからこそ、病気にならないよう事前に投与しておくのが効果的です。梅雨になる前の5月下旬~6月上旬頃に散布するのがおすすめです。
病気になったら後悔しますよ。
ガチで。
そうならないためにも殺菌剤の予防投与、本当におすすめします。
穂刈りをしよう
芝の穂は刈ってしまいましょう。
穂は雑草や落ち葉と一緒に刈り取ってしまいましょう!
芝生2年目って、なぜだか穂がとっても出やすいんですよね。穂がたくさんあると見た目が悪くなるのでバリカンもしくは芝刈り機で刈り取ってしまいましょう。バリカンの方が刈り取りやすいんですが、芝生の面積が広いとバリカンより芝刈り機の方が楽です。刈り方ですが、芝刈り機の刈り高を20mmに設定して刈って、その直後に刈り高を15mmに下げてもう一度刈ることをおすすめします。
サッチングは軽めでOK
刈りカス等をレーキなどで取り除くサッチングは軽くするくらいでOKです。
サッチングってついついやり過ぎてしまうので、多少は芝生にダメージを与えてしまいます。2年目だとそこまでサッチは溜まっていないので頑張り過ぎずにほどほどにやるくらいでいいでしょう。
殺虫剤は様子を見ながら
殺虫剤は害虫の被害が気になるようであれば使用するくらいがおすすめです。
2年目でもどこからともなく害虫はやってきます。少しくらい虫がいるのは目をつぶるべきですが、食害に遭うようだと殺虫剤の使用を検討しましょう。個人的には予防投与というよりは被害が出てから散布するくらいがいいと思っています。あまり何でもかんでも予防投与するのは好きではないので。コツとしては被害をすぐに見つけられるよう、毎日芝生を見ておくことですネ。で、異変を見つけてそれが害虫が原因だと判断すれば殺虫剤を散布する。それくらいがいいと思います。
除草剤は最小限で!
除草剤もできるだけ使わないことをおすすめします。よほど雑草だらけになって手作業で対応できない時に散布するくらいがいいでしょう。基本的にはだいたいの雑草は手作業で引っこ抜けるので、運動だと思って手作業で頑張ることをおすすめします。
とは言っても、「カタバミ」だけは手で引っこ抜いて根絶するのは難しいんですよね。
クローバーではなく、カタバミ
カタバミは根こそぎ引っこ抜くのが難しく、繁殖力も強いので除草剤を使うようにしています。なお、カタバミ除去におすすめの除草剤は「シバゲン」です。
効果も高く、芝生愛好家には絶大な支持を得ている除草剤。
効果バツグンなので、お守りがわりに持っておくと重宝すること間違いナシ!
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少量で効果バツグンです!
ちなみに、芝生を張り付けた初年度ってあまり雑草は生えてこなかったのではないでしょうか?それは芝生農家の人がしっかり除草剤を効かせた状態で出荷しているからです。だから芝生を張り付けてすぐはだいたい雑草は生えてこないんです。
不要な手入れ
芝生2年目では「エアレーション」や「根切り」をする必要はありません。
なぜならエアレーションや根切りをする必要があるほど芝の根っこがギュウギュウに育っていないからです。芝を張って3年4年経ってくると根っこが育ちまくってギュウギュウになって、だんだんと生育が悪くなってきます。また、土壌が踏み固められて触ると分かるくらいまで土壌(地面)がかた~くなってきます。そんな芝生の土壌をクワで耕す代わりにエアレーションをして土を入れ替えたり、張り巡らされ過ぎた根っこを程よく切断することで更なる成長を促したりする。それが「エアレーション」や「根切り」なのですが、芝生2年目だとそこまでの生育状態になっていないのでムリにやると逆効果になるので控えておきましょう。
以上が芝生2年目の状態と手入れのコツです。春になってもG.W.になってもすぐには緑色にはならないもんです。そんな時に焦って肥料をガンガンまいたり必要以上にイジるのはグッと我慢です。病気にならないことだけを気をつけて適度な水やりとこまめな芝刈り。それで梅雨時に枯れていなければOK!きっと夏にはきれいな芝生を楽しむことができると思いますよ。