芝生の不陸(凸凹のこと)を修正するとき、皆さんはどんな砂・土を使っていますか?
私の経験から言わせてもらうと、
『珪砂』
っていう種類の砂を使うのが今のところベストだと思っています。
本日は、とてもカンタンにできる芝生の不陸修正のやり方と、私が実際に使っている芝生専用の目砂(分類でいうと珪砂)をご紹介したいと思います。
不陸修正におすすめの土
「芝生の不陸の修正」をするとき、特に悩ましいのが凹んでいるところを直す(=平らにする)時にどんな砂・土を撒けばいいのか?ということではないでしょうか。
凹んでいるところにフカフカの土をまくべきか、それともサラサラの砂を使うのか?
どんな種類の砂・土を使うべきか?
実際、私もいろんな資材を使ってきました。
フカフカな土を使ったこともあれば、いろんな種類の砂を使ったこともあります。あれは正解でこれはダメ!っていうことはありませんし、「芝生専用の」砂・土であれば大外れはありません。どれもある程度以上の効果はあったと実感しています。
ただ、その中でも特に気に入って使っているのは自然応用科学という会社から発売されている「芝生の目土」という商品です。
ド直球な商品名 (笑)
パッケージに書いてある通りこの商品は目土としても床土としても使うことができますが、私が特に気に入っているのはこの目土を凹んでいる芝生にまいて芝生の不陸修正をするという使い方です。
なぜなら、
不陸修正のための目土入れとしてこの商品を使うと、凹んでいるところが平らになるだけでなく、不思議と芝の芽生えまで良くなる気がするからです。
目土入れとして他の砂・土を使ってうまくいかなかったことはあります。ただ、この自然応用科学から発売されている「芝生の目土」を使って失敗したと思ったことはこの5年間で一度もありません。それがたまたまなのかどうなのか分かりませんが、私の中ではこの目土は神目土として崇め奉っています。
神目土・・・
ちなみに、このワタシ的に神目土なこの商品ですが、砂の分類でいうと「珪砂」(=けいしゃ)という種類の砂です。
高知県産の珪砂です
珪砂とは?
「珪砂」とは珪酸分(SiO2)を多く含む石英の砂のことを言います。
と言われて、
「なるほど!!」
と思う人は少ないでしょう(笑)
せいぜい、
「SiO2=ケイ酸って理科で習ったカナ」
と思い出すのが関の山じゃないでしょうか?
マニアックな知識を紹介しても仕方がないのでここでは詳細には触れませんが、珪砂は砂の粒子が小さいので保水性・排水性はバツグンで芝生の生育にはとても適した土です。粒子が小さいと言っても、指のすき間からこぼれ落ちるくらいのサラッサラというわけではありません。砂漠の砂のようにサラサラすぎると逆に芝生の生育には不向きになりますが、それよりは少し粒子が大きいのでちょうど芝生の生育に適した大きさなんだと思います。
芝生の生育に適した土といえば砂壌土なんですが、我が家では砂壌土の土壌に芝を張って不陸修正をしたり芝の張り替え時の目土入れのときなどに本日ご紹介している「芝生の目土」という商品を使っています。
じゃあ、珪砂と川砂どちらが芝生の目土として適しているの?川砂よりも珪砂の方がおすすめなの!?と言われると、ぶっちゃけ分かりません。あくまでも私の経験的に珪砂だとうまく芝生が育つので珪砂がおすすめ!というだけです。
「珪砂」で不陸修正をした!
では、そんな「珪砂」を使って芝生の不陸修正をしていきたいと思います!
時期としては、3月上旬。
使うのはもちろん自然応用科学から発売されている「芝生の目土」です。コイツをふんだんに使って芝生の凹んだところを直していきます。
神目土、登場!!
なお、3月上旬に不陸修正をした理由ですが、間もなく芝生の新芽が出てくるその前に芝生全体を平らにしておきたいと思ったからです。
凹んでいる芝生を探す
まずは凹んでいる芝生を探しましょう。
芝生全体をじっくり見渡すことで凹んでいる芝生を見つけることも可能ですが、実際に芝生の上を歩いてみてください。凹んでいる箇所に気が付くと思います。
で、凹んでいる芝生を見つけたらこんな感じで真っすぐな棒か何かを置いてみましょう。
凹んでいるかどうか微妙ですが・・
もっと間近で見ると、
ご覧のようにすき間がくっきり!
指が入るくらいすき間があります
棒を置くとわかりやすいですね。
こんなにすき間があることがわかりました。ということで、このすき間を埋めるように「芝生の目土」を入れていきます。
目土の入れ方としては特別なコツはありません。凹んでいるところが埋まって平らになるように均等に入れましょう!
目土入れをして平らにしたところ
この作業自体は簡単なものです。
だって、凹んでいる所を見つけたら棒を置いて凹み具合を把握して、そこを埋めるように目土を入れるだけですから。
別の凹んでいる芝生も修正します。
凹んでいる芝生、発見!
そのまま上から目土を投入!
愛情込めて、手でならします
目土入れ後に上からみたところ
こんな感じで、凹んでいる芝生を見つけたら棒を置いて凹み具合を確かめ、そこに目土を入れるというのを繰り返していきます。
5,6か所は不陸修正をしました
芝張りの時にも使った!
この珪砂が活躍するのは芝生の不陸修正のときだけではありません。
芝張りをする時にも大活躍します。
これは2022年3月に部分的な芝生の張り替えをした時の写真ですが、1㎡の芝生を張り替えたときにほぼ1袋の目土を使い切りました。
『目土として使用する時は1㎡あたり1/3袋の使用が目安』とわざわざパッケージに書いてくれています。ただ、先ほどもお伝えした通り、ワタシ的にはわりとたっぷり目に使います。芝と芝の間にもしっかりと目土入れしますし、張った芝の上からもたっぷり目に目土入れをします。張ったばかりの芝は光合成ができないとすぐに枯れそうなので、擦り込むようにホウキで芝の上の目土を払っていきます。それを繰り返していくうちに上の写真のように芝の葉先も出てきますし芝にも擦り込まれていき一石二鳥。
このように、芝張りの時にも珪砂は大活躍します。まさに神目土!
不陸修正の時のコツ
「芝生の目土」を使って芝生の不陸修正をする際のコツを最後にご紹介したいと思います。
不陸修正のコツ、それはたっぷりと目土を使うこと、です。
目土を入れる時は、芝の葉が見えるくらいの3mm~5mmの厚みになるよう目土入れをするのが良いとされています。つまり、目土はあまりたくさん入れないようにしましょうということなんですが、私が不陸修正の時に『芝生の目土』を使うときは5mm以上の厚みになることも多々あります。むしろ、あえてたっぷり目に入れています。
芝生の不陸修正を目的としない時は確かにうっすら程度しか目土を入れませんが、凹んでいる芝生を平らにするのであれば5mm以上の厚みになろうがお構いなし。それよりもちゃんと平らになる量の目土を入れる方を重視します。
これも私の経験則的なお話ですが、たっぷり目土を入れたからと言ってそこから芝生の新芽が生えてこないということはありません。むしろ、地温が保たれるせいなのか発芽が促進されている印象すらあります。
だから、目土はたっぷりと入れる!
これが私なりの不陸修正のコツですね。
あとは、凹んでいる芝生の周囲にも目土をうっすらと入れるようにもしています。そこで芝生の新芽の発芽を促進して凹んでいる芝生の周囲の芝生の密度を上げて最終的に凹んでいる芝生を芝で埋め尽くす!
そんな工夫をしながら芝生の不陸修正をしています。少しでも皆さんの参考になればと思います。