決してブームに乗っかったわけではないんですが、キャンプにはまって丸2年。
キャンプにもそろそろ慣れてきたところで少しカッコつけたいというヨコシマな気持ちが出てきました。
そこで目を付けたのがアウトドアナイフ。
よし、アウトドアナイフを買おう。
しかも飛び切りカッコいいやつが欲しい!
そう思った私は、次のポイントを満たすナイフを買うことにしました。
キャンプナイフのこだわり①
そこそこ大きいナイフが欲しい。
まずはコレ。
キッチンナイフなどとは少し違い、ある程度大きいナイフが欲しいところ。
だって、そもそもナイフ自体の存在感がなければキャンプで映えることはありません。ある程度の大きさがあって初めてナイフはキャンプで映えます。いろいろ調べていると刃渡りが10㎝以下のキャンプナイフもあれば10㎝以上のものもあります。もっと大きいナイフだと、猟師さんが獣を捕まえて肉をさばくのに使うようなヤツもありますが、もちろんそこまでのナイフは私にはいりません。あくまでも、キャンプで使えて映えるナイフ。
これを考えると、私基準では刃渡りが10㎝チョイのキャンプナイフがちょうどいい!という結論になりました。
キャンプナイフのこわだり②
とにかく頑丈なナイフが欲しい。
やっぱアウトドアナイフといえば頑丈なやつがいいですよね。
キャンプでナイフを使うシーンって料理のときに食材を切る、糸やロープなどを切る、などがありますが・・・。私はバトニングにも耐えられる頑丈なナイフが欲しい!というのが外せないポイントでした。
※「バトニング」とはナイフを使って太い薪を細く割ることを言います。太い薪にナイフを上から当てがって棒などでナイフをたたいて薪を細く割ることですね。
別にバトニングをしなくても太い薪のままたき火をしてもいいんですが、あえてバトニングをやって細い薪を用意する、というのがなんかカッコいいんです。さらに、せっかくなので息子にもバトニングをやらせて刃物を使うということを体験させたい。そういう経験で育まれるものもあると思います。
だから、とにかく頑丈で肉厚なナイフが欲しい!これも外せません。
キャンプナイフのこだわり③
日本製のキャンプナイフが欲しい!!
刀といえば・・・
そう、日本ですよね!
刀、それは日本の心!武士道!
こだわりのナイフを買うなら外国製ではなく日本製ですよね!もちろん、外国製でも素晴らしいナイフはあります。なんなら、キャンプ・アウトドア本場の外国の方がキャンプナイフの歴史は古いくらいでしょう。ただ、モノを買う時ってスペックも大事ですが理屈を超えたこだわりも大事だと思います。それが私の場合は『日本製』だったのです。
ということで、キャンプナイフを買うなら絶対に日本製のナイフを買おう!と最初っから決めていました。
以上をまとめると、
◆刃渡りが10㎝以上
◆肉厚で頑丈
◆メイドインジャパン
のキャンプナイフを買うことにしました。
高知県の刃物専門店から購入
そんな私が買ったのは、高知県南国市にある「鍛冶屋トヨクニ」から販売されている剣鉈(けんなた)です。
ついに買った・・・
あーだこーだ難しいスペックを紹介するつもりはありません。さっそく実物を写真でご紹介しましょう!
立派な箱に入っています。
ワインやシャンパンの箱みたい。
もちろん、日本製。大事なポイント!
カッコいい鞘に入っています!
だいぶ本格的ですね~イイ感じ!
ナイフ!
刃渡りは12㎝。そんなに長くはないんですが、金色に輝く鍔(つば)と存在感のある柄のおかげで、全体としてかなり重厚感ある感じに仕上がっています。
ドッシリ重量感があります。
肉厚!
刃の厚みは4mm。4mmって聞くと薄そうですが、これだけの厚みがあれば憧れのバトニングにも耐えられるでしょう。はやくキャンプ行きたいッ!
光り輝く黄金の鍔。
カッコいいだけでなく、鍔は刃から指を守ります。初心者~中級者におすすめのキャンプナイフです。
なにせ、いかつい刃物なので買う時は少しドキドキしました。こんな本格的な刀を買ってしまってもいいんやろか・・・。初めてiPhoneを買う時みたいなワクワク感・ドキドキ感がありました。
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職人さんが作るナイフです
このアウトドアナイフは『鍛冶屋トヨクニ』の職人さんが注文を受けてから一本ずつ作ります。
つまり、家に届いた時点でできたてホヤホヤ。
箱を開けた瞬間、ふんわりと作りたてのナイフと木のニオイが漂っていました。自分のために作ってくれた、というのが実感できるところが充足感を満たしてくれます。
さて、このナイフですがロシア・アウトドアナイフショーで2年連続で名誉ある大賞を受賞した逸品なのです。アメリカやヨーロッパ全域からカスタムナイフメーカーが集結する大会なので、世界トップクラスの大会と言えるのではないでしょうか?そこで6つの切れ味テストをしっかりクリアして大賞を受賞。性能としては世界最高レベルです。
また、このナイフの用途としては、小枝を切る、木工細工、釣った魚の解体、登山やキノコ狩りなどキャンプだけでなくアウトドア全般で大活躍できます。ワイルドにアウトドアライフを楽しむぜ!って人は持っておいて損はありませんね。
ワイルド感は完ぺきです
キャンプナイフの種類
ごくごく簡単に解説しておくと、アウトドアナイフの種類としては「シースナイフ」「フォールディングナイフ」「ツールナイフ」の3種類があります。
私が買ったトヨクニの剣鉈は「シースナイフ」に分類されます。
『シースナイフ』とは、刃と持ち手が一体になっています。かみ砕いて言うと、折りたためないナイフですね。もともとシースとは革や化学繊維でできた鞘のことを指しており、これにナイフを入れることからシースナイフと言われるようになりました。上の写真でご紹介したように、トヨクニの剣鉈は立派な鞘がありますが、これがシースですね。だから、今回買ったのはシースナイフというわけです。アウトドア全般に使える万能ナイフなので、キャンパーにはめちゃくちゃ人気。当然、頑丈というのも大事なポイントですね。
『フォールディングナイフ』とは、折りたたみ式のナイフのことです。刃を収めることができるので安全性は高いですね。
『ツールナイフ』とは、ナイフだけでなく缶切りや栓抜き、ハサミなどいろんなアイテムがセットになっているタイプです。大きな自然災害などが起こった時などには特に役に立つのではないでしょうか。
私は、とにかく万能に使える丈夫なナイフで、なおかつ、キャンプに持っていってカッコいい日本製のナイフが欲しい!という気持ちで選びました。
スタイリッシュな海外製のナイフも魅力でしたが、これらの条件を満たすのはトヨクニの剣鉈!
ということで、ワクワク・ドキドキしながら初めてのキャンプ用ナイフを購入したのでした。
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バトニング、やってみた
バトニングができると、なんとなくキャンプ上級者っぽく見えます。簡単に言うと、カッコつけられます。
ということで、バトニング、やってみました。
まず、薪の上面にトヨクニの刃を当てて、上から別の薪でトントンと叩いてやると・・・
うむ、できます。
ナイフの背の部分がご覧のようにぶ厚いので、多少つよく薪で叩いても刃が曲がることはありません。
ということで、
トヨクニの剣鉈でバトニングはできる
という結論になりました。
バトニングに適している薪とは?
ただ、バトニングに適しているナイフと適していないナイフがあるように、バトニングに適している薪と適していない薪があります。
薪に使われる木は2種類あり、「針葉樹」と「広葉樹」がありますが、バトニングに適している薪は「針葉樹」で「広葉樹」は実は適していません。
針葉樹は比較的やわらかいのでバトニングしやすいのですが、広葉樹はかなり硬いのでバトニングをするには適していないのです。広葉樹をバトニングで割ろうと思い、強引にガンガン上から叩くとそれこそナイフが曲がってしまうかも・・・
だから、バトニングをするのであれば丈夫なナイフとともに針葉樹の薪を用意しましょう。
ちなみに、今回バトニングで割った薪は「広葉樹」の方なので、バトニングに適していない薪です。広葉樹の薪はかなり硬くでバトニングしづらかったので、その中でもできるだけ細い薪を選んでバトニングをした、というのがホントのところ。
繰り返しますが、広葉樹ではなく針葉樹の薪を用意しましょう。
針葉樹の薪をバトニングで割る息子
僕でもできた!と大喜び
息子にバトニングを教えた結果、
「今回のキャンプでいちばん楽しかったのはナイフで薪割り」
と応える息子なのでした。