私の記録 芝生の基本

芝張りを業者さんに依頼するときのイチバンの注意点。

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本日は芝張りを業者さんに依頼する時にどのような点に注意するべきか?についてご紹介したいと思います。

 

結論からお話しますと、どれくらいしっかりと土壌を作ってくれるのか!?について最大限の注意を払うべきだと思います。

 

 

1.どのような土壌を

2.どうやって

3.どれくらい

作ってくれるのか?

 

これが一番大事なポイントであり注意するべきポイントでもあると思います。

 

 

 

 

業者さんもピンからキリまで、いろいろだと思います。良い業者さんもいれば残念な業者さんもいます。外構工事が得意な業者さんが芝張りや芝生の管理・手入れに詳しいとは限りません。業者さんに依頼したから安心!と思うのではなく、「このような土壌作りをしてほしい」ということをしっかりと打ち合わせした上で芝張りを依頼するようにしましょう。

 

 

 

ということで、私が外構業者さんに芝張りを依頼して失敗した経験談を交えながら注意点をご紹介していきます。

 

 

 

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床土の種類

どのような土を敷くのか。これはとても大事です。

 

床土(土壌のことです)の種類ですが、これは「真砂土」や「川砂」などを使うように依頼してください。なぜなら、それらが芝生の生育に適した土だからです。そして、土だけじゃなくて土壌改良剤としてピートモスなどの資材も投入してもらうように依頼しましょう。純粋な土だけでは栄養素のことを考えても物足りないので、肥料となるものを混ぜてもらいましょう。

 

と、いろいろ言いましたが

 

 

まぁ、床土の種類については業者さんも分かっているハズです。

 

 

 

まさか「粘土質の土」を入れたり「サラッサラの砂」ばかりを入れることはないはず。基本的な知識として「芝張りにはこの種類の土が適している」ということは業者さんは分かっておられるので、そのような土を選んだうえで土壌改良剤や肥料などの資材を混ぜて芝張りに適した土を作ってくれるでしょう。

 

 

ということで「土の種類」に関してはあまり心配ないと思います。逆に、変な土を選んでくるようであればすぐに別の業者さんに依頼・相談することをおすすめします。

 

 

 

小石は取り除いてもらう!

次に

どうやって土壌を作ってくれるのか?

 

これ、めちゃくちゃ大事です。めちゃくちゃ大事なのに、いい加減に土壌作りをする業者さんの話をわりと聞くので、「どうやって土壌を作るのか?」に関しては特に注意してください

 

 

 

小石を取り除かない業者さん

いい加減な土壌作りとは何なのか?

それは

小石が混ざった土を敷く業者さんがとても多い!!

 

 

多少なりとも芝生の知識のある人にとっては、芝張りをする前にある程度の大きさの小石を取り除くというのは常識です。ゴロゴロと小石を残したまま芝張りをするのはハッキリ言って勉強不足。芝の成長はもとより、後々の手入れのことまで考えるとできるだけ小石は取り除いた上で芝張りをしなくてはなりません。

 

 

それなのに私が依頼した業者さんは小石をゴロゴロ残したまま芝張りをしようとしたのです。これにはさすがにビックリしましたね。ただ、周りの人の話を聞いていると同じような「被害」に遭っている人は結構多いので、業者さんに芝張りを依頼する人は特に注意が必要です。

 

 

 

 

まさかの仕上がりにビビる私!

私が依頼した業者さん、残念ながら小石がゴロゴロ混じった土壌づくりをしてくれました。これにはめちゃくちゃビビりました。まさかの仕上がりだったのです。

 

それがコチラ。

 

え、分かりづらい?

 

じゃあ・・・

 

 

これでどうでしょう?

 

小石がゴロゴロ!

 

 

 

 

え、まだ分かりづらい?

 

じゃあコイツでどうでしょう!?

 

 

もはや、石!

 

 

 

こんな石がゴロゴロしている床土を仕上げてきました・・・。プロが仕上げる仕事とは思えません。

 

 

 

これはヒドイ。あまりにもヒドイ。

 

ということで業者さんにはしっかりと注文をつけさせていただきました。結果、土壌を総入れ替えしていただけることとなり新しい土壌を敷いてもらいました。小石について私がアレコレ言ったため「5mmのふるいにかけてそれ以上の大きさの小石は取り除きました」とのこと。最初からそうしてくれればいいのに・・・と言うか芝張りをするのであれば小石を取り除くなんて当たり前のコトなのに・・・。と、何とも言えない体験をしてしまいました。

 

 

 

 

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石があっても芝は育つが・・

多少の小石があっても芝は育ちます。手入れをしっかり行えば、芝張りをしたその年と翌年くらいまでは何も問題は起こらず順調に緑の絨毯ができるでしょう。ただ、3年目やそれ以降になると話は別です。3年目くらいになるとだんだん根詰まりを起こしてきて成長が鈍化してきたりいろんなトラブルに見舞われたりします。そのときに土壌を活き返らせるために更新作業のためエアレーションやコアリングをすることになるのですが、小石がたくさんあるとターフカッターやコアリングの機械を差し込むたびに小石に当たり、刃こぼれしたりうまく更新作業ができなかったりというトラブルに直面します。で、結局のところきれいな芝生に戻すことができずにだんだん荒れた芝生になっていく。で、芝張りから5年もすれば完全な荒れ地になっている・・・そういう未来が透けて見えるようです。

 

 

残念な業者さんサイドの考えとしては、たとえテキトーな土壌づくりをしてもその上から芝を張り付けて「蓋」をしてしまえばバレないと思っているかもしれませんね。なぜなら、そこまで一生懸命になって芝生を管理する人は少数派だからです。更新作業や土壌を掘り起こすまでする人ってそこまで多くないでしょう。芝張りを依頼してくるお客さんって、「2,3年の間、きれいな芝生を楽しめたけど結局うまく育たずに枯れてしまった。やっぱり芝生の管理って難しいんだなぁ・・・」と諦める人が半数以上だと思います。だから芝張りをして数年後にクレームを言ってくる人なんてほぼ皆無でしょう。ただ、私は完全な趣味としてこだわって芝生を手入れしているので、そういうずさんな仕事は見過ごしません。キッチリとやり直しをしていただけました(もちろん追加費用ナシで)。

 

 

業者さんに芝張りを依頼する人は特にこの点(どうやって土壌を作るのか)を特に注意していただければと思います。

 

 

※だいぶ力説してしまいましたが、もちろん仕事キッチリな業者さんもたくさんいらっしゃいます。全ての業者さんを否定しているわけではありませんので悪しからず。

 

 

 

床土の深さについて

最後にどれくらいの深さの土壌を作るのか?

これもとっても大事です。

 

 

 

芝生の土壌の深さは20㎝~30㎝は欲しいところ。なぜなら芝の根っこは30㎝くらいまで伸びるからです。深くまで根を張ることでしっかりと栄養や水を吸い上げてしっかりした芝が育つ。これは芝だけでなく植物全般に通じることだと思います。

 

ただ、30㎝の土壌を作ろうと思うと、それなりに予算もかかってしまいます。芝生の土壌に適した土を選んでそれに土壌改良剤や肥料などを混ぜて・・・となると手入れも予算も大変というのがホンネです。

 

なので、土壌の深さの理想は30㎝ですが、最低限15㎝は欲しいところ。30㎝なければ芝生が育たないというわけでは決してありません。

 

 

 

 

5㎝の土壌を提案する業者さん

ところが、私が依頼した業者さん。

「床土は5㎝敷きましょう」

と提案してきました。

 

うそやろ・・・?

 

 

 

もう驚きしかなかったですね。

 

5㎝って・・・

 

そんな浅い土壌で末永く芝が育つと思っているのでしょうか。

 

 

 

5㎝しか土壌がなかったとしても、芝張りをしたその年と翌年くらいまではきれいに育つと思います。ただ、それは張った芝が本来持っている生命力で育つだけ。たった5㎝しか土壌がなく充分に根を伸ばせない環境では、本当に強い芝生はできあがりません。こちらとしては5年10年それ以上と末永く芝生を管理していきたいと思っているのに、まさか5㎝の土壌を提案してくるとは・・・。この業者さんは、数年後に芝生が枯れて私が手入れを諦めることを想定しているとしか思えませんでした。

 

 

ただ、30㎝にしてもらうとなると6倍の値段がするのでは・・・と、ちょっとビビッてしまったということもあり予算の兼ね合いもあったので「5㎝ではなく10㎝敷いてください」と言うに留めておきました。10㎝でもかなり浅いのでしっかり育つか分かりませんが、こうなったら頑張るしかありません!ちなみに、土壌の深さを5㎝から10㎝にしても土壌の見積もりは2倍にはならず、1割~2割増しになったくらいでした。それなら20㎝くらいにすれば良かったな・・・と今さらながらちょっぴり後悔しています。

 

 

 

本日のまとめ

ということで、芝張りを業者さんに依頼する時の最大の注意点は

 

土壌をしっかり作ってもらう

 

これに尽きますね。

 

 

 

どのような土壌をどうやってどれくらい作ってくれるのか?

 

 

この点についてはしっかりと話し合ったうえで作業に取り掛かってもらいましょう。私の場合、完全に業者さんを信用しきっていたのでこのような事になってしまいましたが、芝張り専門業者でもない限り芝生のことをそこまで愛している外構業者さんは少ないと思います。だからこそ、「土壌作りにはこだわっています」というスタンスをちゃんと示した上で打ち合わせをしていってください。そうしないと私のような被害に遭ってしまいかねません・・・

 

 

 

※私の場合、ちゃんと土壌を入れ替えてくれたので結果オーライだったことは最後に付け加えておきます。業者の方、どうもありがとうございました。

 

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