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芝生の種類で寒冷地にお住いの方が買うべき品種はこちら!

投稿日:2018年12月16日 更新日:

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「芝生」と一言でいいますが、実は芝の種類って30種類ほどあるんです。高麗芝と姫高麗芝のように比較的おなじような種類の芝草もありますが、それでもどの芝を買っても良いというわけではありません。なんとなくで選んだ芝がその土地では育ちにくい品種だった、なんてこともあります。つまり、いちばん大事なのは「いま、アナタが住んでいる場所はどこか?」そして「その土地で育てられる芝生の品種は何か?」ということなのです。

ということで、本日は「寒冷地に適した芝生の種類」についてご紹介します。(※ここでいう「寒冷地」とは主に東北~北海道を指すこととします)

 

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寒冷地で育てられる芝生

芝生には主に「暖地型芝生」と「寒地型芝生」がありますが、関東以南(場合によっては東北南部以南)にお住いの方は暖地型芝生を買いましょう。そして、関東以北(同じように東北南部以北)にお住いの方は寒地型芝生を買うというのが基本です。

 

そして、「寒冷地型芝生はすべて西洋芝」ということも覚えておいてください。なので、寒冷地にお住いの方は日本芝ではなく西洋芝を買うことになるのですが、ここで注意点があります。それは西洋芝であれば何でもOK!というわけではない、ということです。つまり、全ての西洋芝が寒冷地型芝生というわけではないのです。テキトーに刈った西洋芝が寒冷地での生育に適さないということがありえるのです。ややこしいですが、寒冷地にお住いの方が芝生を買う時は要注意ですね。

 

寒冷地にお住いの方が選ぶべき「寒地型芝生」

それでは、寒冷地の方が買うべき寒地型芝生についてご紹介します。

 

 

ベントグラス類

代表的な品種・・・クリーピングベントグラス、ペンクロス

短く刈ることに向いているので密度の高い芝生を作るのに向いている品種です。とてもキレイな葉をしており繊細で美しい芝生を作ることができますが、病気や害虫や乾燥に弱いので施肥などをこまめにする必要があるなど、管理の難易度は高いほうでしょう。高温多湿にとても弱いので夏枯れをおこさないよう注意が必要です。

 

 

 

 

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ブルーグラス類

代表的な品種・・・ケンタッキーブルーグラス、ラフブルーグラス

西洋芝と言えばコレ!!というくらい、世界で最も幅広く生育している品種です。特にケンタッキーブルーグラスが最もメジャーな品種でイギリスなどヨーロッパで幅広く見かけることができます。寒地型芝生の中では成長スピードはゆっくりな方なので頻繁な芝刈りは不要です。また、日当たりがよくない場所でも生育可能で、一日のうち半分が日陰であっても育つことが可能です。冬の間、日照時間が極端に短くなる日本海側にお住いの方にも適しているでしょう。病気や害虫や踏圧にも強いというかなりの優れモノ。寒地型芝生の中では育てやすい部類に入ります。

 

 

 

 

フェスク類

代表的な品種・・・トールフェスク、ファインフェスク

芝の葉はとても細いのが特徴ですが、だからと言って弱い品種と言うわけではないのです。寒地型芝生の中ではもっとも暑さに強いのがトールフェスク、もっとも耐陰性に強いのがファインフェスクです。踏圧にも強いので競技場などでも使われています。

 

 

 

 

ライグラス類

代表的な品種・・・ペレニアルライグラス、イタリアンライグラス

ライグラス類は他の寒地型芝生よりも成長が早いため、芝生が完成するのも早いというメリットがあります。ただ、そのぶん寿命も短いという特徴もあります。葉はとても柔らかいんですが、それでいて踏まれることに対しても強いので球技場やゴルフ場のグリーンなどにも幅広く使われる品種です。また、短く刈ることにも向いているので密度の高い芝生を作るのに向いています。

 

 

 

以上が代表的な寒地型芝生のご紹介でした。寒冷地にお住いの方は上記の種類の芝を買うようにしましょう。品種によってはソッド(=切り芝)では流通しておらず、種子でしか入手できないものもあります。その際は種まきするところから始めなければなりませんが、そのぶん立派な芝生に育った時の達成感はハンパないものがあるでしょう!

 

「寒地型芝生」の特徴

寒地型芝生は寒さに強く、なんと気温が5℃くらいから生育を開始するのです。

植物ってあたたかい時期から生育を開始すると思われがちですが、寒地型芝生は寒冷地に適しているだけあって5℃から生育を開始し、生育するのに適した気温は15℃~20℃なんです。さらに0℃を下回っても枯れることはなく寒さに非常に強いというのが最大の特徴です。

 

逆に暑さに弱いというのも寒地型芝生の特徴でもあります。

平均気温が22℃を上回る日が続けば夏枯れを起こしやすくなります。お住いの地域の夏場の気温などを調べてから購入を検討するのも良いでしょう。

 

また、暖地型芝生よりも管理が難しいという特徴もあります。

寒地型芝生は暖地型芝生よりも成長スピードが早いのでそのぶん芝刈りもたくさんする必要があります。さらには病気にかかりやすかったりこまやかな水やりが必要だったりと何かと手がかかる芝です。特に管理が難しいのが夏場で、最近の地球温暖化の影響で東北地方でも暑い日が続くことがあるので、寒地型芝生を育てている方はしっかりとお手入れをしていきましょう。

 

ただ、寒地型芝生(つまり西洋芝)は冬でも枯れることなく鮮やかな緑色を保つことが可能です。暖地型芝生では冬は茶色く枯れてしまうので緑の芝生を楽しめるのは春~秋までなので、それを考えると「冬でも緑」これが寒地型芝生の最大のメリットではないでしょうか。

 

 

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